132匹目 ログハウス完成
今回短めです。
どうにも頭痛くて微妙に気持ち悪いんですよね。
これじゃあ俺・・・続きを書きたくなくなっちまうよ・・・
一晩寝て、液晶を見ても頭が痛くならなかったら明日の更新もあるかも。
「とりあえずはこんな物かな?ユウ君ご所望の普通のログハウス(家具付き)だよ……」
「いや、そんな残念そうに言わなくても……いい家だと思うよ?」
「きゅい!」
防衛イベントの翌日。俺達はレン君の工房の裏庭で、ビデオの早送りの様に自動で組みあがって完成したログハウスを見上げていた。
今日は朝から昨日のイベントのランキング報酬を選んだり、セクハラ罪でブタ箱に放り込まれたシルフを引き取りに行ったりしていてもうお昼だ。
ランキングは個人とパーティの両方が1000位まで発表されて報酬も配られたな。俺達はなんと両方1位だった。
まぁ、ワイバーン全滅+クラーケン討伐+魔人ちゃん捕獲+その他大勢の討伐だからな。殆どボーパルのおかげだけど。
んで、パーティの2位がレン君とミヤヒナの3人パーティで、個人の2位がレン君で同着3位がミヤヒナだな。
……戦闘職を差し置いて生産職の3人が上位にランクインしているんだが……
ボーパル号の建造+クラーケン討伐+魔人ちゃんへのラストアタック+他のプレイヤーが使った武器防具分の貢献度だからある意味無難なのかもな。
後はシルフと変態とタクが順番にランクインしていて、それ以外は知らないプレイヤーが続いている。
……というか知っているプレイヤーが少なすぎるんだよな……。俺は知り合いが少ない。
んで、肝心のランキング報酬だが、個人の報酬がミスリルのインゴット。パーティの報酬が遡上の宝珠だな。
ミスリルはまぁ、よくある魔法銀だな。武器にすれば魔法も使える金属武器に、防具にすれば高い魔法抵抗と、MPを消費することで防御力を上昇する効果が付くらしい。
敵が魔法を使いだしてアイギスの魔法防御が低いのが、ちょっと問題になってきたし、アイギスの鎧にしたいな。
……という話をミヤヒナにして、ミスリルを渡した瞬間ひったくるようにして走り去っていったのが少し不安なんだが……多分大丈夫だろう。きっと。
んで、遡上の宝珠だが簡単に言えばワープアイテムだな。今までは各地の湖から街の噴水への一方的な移動しか出来なかったけど、この遡上の宝珠があれば一度街への移動に使った湖へと、噴水や他の湖から移動できるようになる。使用回数は無制限だ。
便利なアイテムではあるんだが今はフェアリーガーデンと地底湖しか解放していないからなぁ。砂漠にはオアシスがあるらしいから海方面にもなにかあるんだろう。
主にフェアリーガーデンと街を行き来するために選んだ報酬だけど、この利便性からいってもうちょっと待てば普通に手に入るアイテムっぽいからちょっと早まったかな?まぁ、家から最寄の店まで徒歩1時間はちょっとな……いや、ステータスも上がったしそんなにはかからないが。
闘技大会の説明も今朝一緒に送られて来たな。
召喚モンスターだけで参加することは出来ないらしいし、ノゾミを除いた俺、ボーパル、ミズキ、アイギス、ティーニャ、イナリでエントリーしておいた。
防衛イベントでは経験値の代わりに貢献度が貰えた設定なのかレベルが上がらなかったから、闘技大会の始まる2週間後までにクラスチェンジしておきたいな。イナリが24レベだから40まで上げるのはしんどそうだけどな……。
「んで、この家には本当にボーパル号みたいな変な機能は付いてないんだよな?」
ログハウスの前にボーパル号を引き取ったんだが、必要ないネタ機能なんかが山のように付いていて買取値が跳ね上がっていたから徹底的にグレードダウンさせた。ボタン1つで金のウサギ像がせりあがってきてタップダンスを踊りだすとかどんな事態を想定して搭載したんだよ……。
あと、船本体の何倍もするボーパルブラスターを3つ積むなんてという
船を守るために砲台を積むのか、砲台を運ぶために船を造るのか分からない状態になっていたボーパルブラスターを2つ降ろさせたりした。
ボーパルブラスターは1発撃ったら20時間のクールタイムが必要だから3つ積んでいたらしいが、費用対効果が悪すぎる。ぶっちゃけボーパルが蹴った方が速いしな。
「もちろん変な機能なんて付けてないよ!」
「……訂正。家として必要な機能以外付いてないんだよな?」
「……も、もちろん。ダヨ?」
心配だなぁ。ものすごく心配だなぁ……
「きゅい!」
「メエェ~」
「~~♪」
「……んにゃぁ」
「コンコ~ン!」
でも、俺以外の皆は乗り気だしなぁ。見た目は普通だし、木造新築のいい香りがして俺も気に入ってたりするし今から作り直させたら日付が変わっちゃうしこれでいいか。
「(にやぁ……)」
でも嫌な予感がするんだよなぁ……
「はいはい。家をしまうから皆家から出てねー」
「きゅい!」
「メエェ……」
「~~!~~♪」
「……んにゃ」
「コン!」
一旦全員でログハウスの外に出て、レン君からログハウスを購入する。
イベント報酬と、キツネちゃん乱獲時のドロップアイテムがあるからなんとか払えたけど、今日1日で凄い出費だな……金銭感覚が狂いそうだ。
「お買い上げありがとうございま~す!合体変形機構を付けたくなったらいつでも言ってね~?」
「絶対付けないから大丈夫。というか、そんなに合体ロボが作りたいんなら俺に関係無いところで作ればいいんじゃ……」
「その手があったか!」
「気付かなかったの!?」
レン君は急に目をキラッキラさせたかと思うと新しい図面を引き始めた。途中で木材が……とか、パトロンが……とか、言い出して俺をチラチラと見てくるんだが無視でいいよな。うん。
さて、それじゃあタクが相手している魔人ちゃんを引き取ってフェアリーガーデンに転移しようかな。
精霊ちゃんに挨拶して、正式に家の場所を決めれば俺も拠点持ちのプレイヤーだぜ。
それじゃあ出発!
もふもふ!
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