11匹目 フクロウ召喚
予約投稿してみますた
次の投稿は来週末になると思いますのであしからず。
何度も思ってきたことだが俺はまだまだFWOを甘く見ていたようだ。
ラットのエンカウント率はそれほど低くない。
むしろウサギに比べれば逃げも隠れもしない分かなり高いぐらいだ。
実際街から離れてぐるりと見渡せば4,5匹は視界に入る。でもそのことごとくが他のプレイヤーと交戦中で余っているラットが居ないどころかプレイヤーが有り余っているまである。
時間帯的にプレイヤーが多いのもそうだが昼間は森やら山やらに行っていたプレイヤーが草原に集まってるのだろう。
まぁ普通の神経なら夜闇の中森や山に突撃するのは躊躇うわな。
俺としても1人でここ以外で狩りをするのは……やってないから分からないが、無駄なリスクは負いたくないしボーパルが復活してからでもいいだろう。
どの道ラットは封印しなきゃだしな。いっちょ気合入れますか!
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《ラットの封印率が100%になりました》
《ラットが封印完了しました》
《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》
《封印完了モンスターが5体になりました》
《召喚可能モンスター枠が1つ増えました》
《スキル:火魔法がレベルアップしました》
3時間後。
……あれれー?おかしーぞー?
どうしてもうボーパルが召喚できるんだー?一匹での封印率は20%だからたった5匹で封印完了なのにー。
ええ。分かってますよ。全て俺の見通しの甘さが原因です。はい。
せめて飯を食いにログアウトしたときに一旦落着いて非効率さに気付けば良かったんだが。その時点でもう4匹封印していたからあと一匹あと一匹だからとそこから2時間ねばるはめに。どうしてこうなった。
とりあえずボーパルは召喚。
「きゅい!」
ふわふわモコモコつぶらな赤いお目目がキュートなボーパルちゃんと一日ぶりの再会。
しばらくじゃれあってしまうのも致し方なし。
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―――人目も気にせずボーパルと戯れていますしばらくお待ちください―――
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ふぅ……。落着いた。
しばらく不足していたボーパル成分をたっぷり補給し、心なし肌艶がよくなった所で本日のメインイベント。2匹目のモンスター召喚をしますか。
実は召喚するモンスターはもう決まっていたりする。てなわけで悩みもせずにさくっと行ってみよう。
『サモン・モンスター』
『サモン・フクロウ』
というわけで新たに召喚したのはフクロウだ。
理由は単純。封印してあるモンスターの中で一番かわいいから。というか他のはちょっと……、イモムシかカラスかネズミだし……。
パーティに飛行戦力が加わるのは大いにメリットがある。また索敵能力が上がりそうだしフクロウなら夜間飛行もいけるだろう。索敵能力の重要性はこの3時間でイヤというほど身にしみたしな。
索敵ちょー大事。
ミズキ フクロウ
Lv1
体力 10
筋力 10
敏捷 14
器用 10
魔力 6
精神 5
スキル
飛行 奇襲 索敵 夜目
フクロウ
森や草原、山などに生息する猛禽類。
夜目が利き羽撃きの音も小さい夜闇の暗殺者。
高高度からの突撃や闇に紛れた奇襲。牽制などを得意とし、嘴や爪で敵を攻撃する。
フクロウ→ミミズク→ミズク→ミズキ
という連想ゲームで名前はミズキに決定。わりかし適当なわりにはいい名前になったと思う。
「ホ~?」
「きゅい?」
そのミズキは今地面に降り立ちボーパルと向き合って首を傾げあってお互いを見ている。
新しい仲間ですよー。仲良くしろよ?
さて、さっそくミズキのレベル上げをしたいところだがラット狩りは正直勘弁願いたい。効率も果てしなく悪いしな。だからといってレベル2のボーパルとレベル1のミズキをお供に夜に遠出は避けたい。
それぐらいなら朝になるまで待ってウサギ狩りをしようか。現時刻はもうちょっとで11時になるかって所。朝になるのが4時だからそれまで寝るか。明日から休みだし一日中ゲーム三昧だな。
てなわけで今日は落ちます。さよなら。さよなら。さよなら。
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おはようございます。現場のユウです。
気持ちのいい朝ですね。昨夜の喧騒がうその様に静かな草原です。
陽も出て明るくなり時間もあいまって街周辺の草原には1つも動く影がない。そう。ウサギの影さえも無い。
まぁ予想はできてたけどね。ウサギはレベル3以上からはこちらを発見しだい逃げるらしいし、ウサギの索敵能力の高さはボーパルを見れば分かるわけで。
てなわけで。
「ボーパル!ミズキ!目標ウサギ!サーチ&デストロイだ!殲滅してこい!」
「きゅい!」
「ホー!」
ボーパルが矢の様にカッとんで行きミズキも一気に高度を上げ滑空して飛んでいく。
索敵&戦闘は全部召喚モンスターに任して俺は剥ぎ取り専門要員で行きますかね。
ひ、ヒモじゃねーし!ご主人様だし!
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《召喚モンスター:ボーパルがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:ダッシュがレベルアップしました》
《召喚モンスター:ミズキがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:火魔法がレベルアップしました》
《召喚モンスター:ミズキがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》
《スキル:ダッシュがレベルアップしました》
《スキル:火魔法がレベルアップしました》
ユウ サモナー
Lv5→6
体力 12
筋力 11→12
敏捷 13
器用 13
魔力 15
精神 15
スキル
杖Lv2→4 召喚魔法Lv2→5 火魔法Lv1→3 鑑定Lv5 ダッシュLv2→5 回避Lv2→4 防御Lv2→4
《スキルポイントを2点獲得しました。SP9→11》
ボーパル ウサギ
Lv2 → 3
体力 10
筋力 8
敏捷 15 → 16
器用 12
魔力 4
精神 7
スキル
索敵 気配察知 跳躍 ダッシュ(NEW)
ミズキ フクロウ
Lv1 → 3
体力 10
筋力 10
敏捷 14 → 16
器用 10
魔力 6
精神 5
スキル
飛行 奇襲 索敵 夜目 高速飛行(NEW)
昨日の狩りは何だったんだというぐらい順調です。
そもレベル3以上の人は旨みの少ない草原には来ないので狩場のほぼ独占状態。
二羽ともレベルが上がって野生のウサギよりも早くなった上にウサギと同等の索敵能力を持つボーパルと、高空から索敵、突撃をしてくるミズキ相手じゃあウサギも逃げようが無いって。
唯一問題があるとすれば2人が早すぎる所為で剥ぎ取りが全然追いつかないことぐらいだ。
2人にはウサギを仕留めたら俺を呼ぶように言ってあるんだが(召還モンスターがどこら辺にいるのかはマップに出る)
常にどっちかあるいは両方から呼ばれ続けている状況だ。おかげでゆったりボーパルたちの狩りを見守るどころか西へ走ってはウサギを剥ぎ、東へ走ってはウサギを剥ぎの繰り返しでダッシュのレベルがメキメキ上がっている。
ちなみにサラッと上がっている火魔法だが移動時間中持て余しているMPを消費するためにファイアーボールを空打ちした結果です。MP使うことないしな。
「きゅい!」
現状の確認をしているとボーパルの元へと辿り着く。ボーパルの足元には倒れるウサギの姿が、ウサギの前でフフンと勝ち誇っているボーパル。ほほえまー
さて、それじゃあお楽しみの剥ぎ取りタイム。ほとんどのドロップは毛皮なんだが稀に、20回に1回ぐらいの確率でウサギの肉が出る。今は3つ持ってるな。もっと欲しいところだ。肉でろ~。
「きゅい~」
あー、ウサギに剥ぎ取りナイフを突き立てるとウサギの姿は消え白い毛皮が残った。
残念。ウサギの毛皮か。もう何度も鑑定し飽きたため鑑定もせずに毛皮を手に取る。
ん?なんかこの毛皮他のよりちょっと大きくね?手触りも滑らかな感じだし。普通のウサギの毛皮は一枚布みたいなのにこの毛皮には2つ突起のようなものが付いている。
これじゃあまるで……
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