119匹目 南門防衛戦 3
リゼロのアニメ始まりましたねー。いやー面白かった。フェ○トの方がエ○リアたんよりかわいかった件。
早くレ○ちゃん出てこないかなー。待ち遠しい!!
モンスター イベントボス クラーケン Lv35
状態 アクティブ
正式名称・ボーパル号を呑み込まんとする渦潮の中心からせりあがるように出てきたこの船よりも巨大なイカはイベントボスらしい。
イベントボスというからには今回の侵攻イベントのボスなんだろうな。たぶん。このタイミングで実はまったく違うイベントのボスでしたー。とかって事は無いよな?
まぁ、タコならともかくイカなら大丈夫だろう。
だって今回のイベントではモンスターは侵略者だしな。侵略!イカお化け!だもんな。
……どうでもいいけどあのイカはどうやって海面に頭を出しているんだ?どうみても体の8割以上が海上に出ている上に10本の触手も全てがうねうねしながら体のまわりに出ているんだが……
あれかな?イカの真下に足場でも組んであるのかな?お立ち台的な。それとも、まさか浮力とか?あのイカ頭が風船になっているとか……
「きゅいきゅい!きゅい!!」
「ホー!!」
俺がどーでもいい事に思いをはせている間に、再び船から飛び降りたボーパルが、ミズキを伴って空を駆けていく。さすがのボーパルも渦潮で荒れに荒れている海面を走ることは出来ないっぽいな。
ミズキを連れていったのは大技を使った後の硬直時間で溺れないようにリカバリーしてもらうためだろうな。ミズキの輸送機としての本領発揮だな!!
……なんか悲しくなってきた。頑張れミズキ!お前の雷魔法はきっと効果がバツグンだぞ!
「~~~!」
そしてティーニャは大技の魔力圧縮中。回復した分全部使ってもいいからでかいのブチかましてやれ。あれを倒さないと逃げることも出来なそうだし、船がジリジリと渦の中心に近づいていってるから、多分タイムリミットがある系だと思うしね。全力全開魔法でリリカルでマジカルに全壊させてやれ!
「にゃ~♪」
ノゾミが歌うのは物理攻撃力上昇とMP自動回復(微)の2曲だな。魔唱は使っていないみたいだが、まぁ、この状況で使えるスキルが無かったんだろう。イカは魅了も効かなそうだし、バックコーラスに徹していてもらおう。
……いや、もしかしたらイカにも魅了が効くかもしれないけど、イカとネコの触手プレイとか誰得だよ……イカを食べて腰砕けになったノゾミがイカに纏わりつかれながらも必至で逃げようと涙目になってもがいているのを鑑賞するんですね分かります。
まぁ、サイズ差的にイカがプチッとやったらノゾミは死にそうだけどな。
どうでもいいけど、本当にネコってイカを食べたら腰くだけになるんだろうか……ちらっちらっ
「~~~♪んにゃぁ!」ぺちん!
「あうちっ!」
足元で歌うノゾミをちらちら見てたら突然大ジャンプからのにくきゅービンタを貰ってしまった。
ありがとうございます。ちゃんと戦闘に集中します。
……といってもバフを粗方かけ終わった今、やることって特にないんだよな~。火魔法も水魔法もたいして効かないし。水魔法に至っては気持ち良さそうに浴びられてHPが回復してしまった……攻撃のつもりだったのにな……ちょっとへこむ。
「コン……」
そして俺と同じくやることの無くてへこんでいる子がここにもう一匹。
イナリは開幕に狐火で攻撃したんだが、10本ある触手にペチッと打ち落とされて消えてしまった。ボーパルが注意を引き付けている間に超集中して放った会心の狐火がイカに当たったけどもイカの膨大なHPをほんの少し削るだけで終った。しかもその後当たった俺の水魔法で回復した。
ま、まぁ元気だせよ。イナリの本領は隠行からの暗殺だろう?今回は相手が悪かっただけだって。
少なくとも攻撃手段の一切無いアイギスよりは役にたってるって!たぶん。
「きゅいーーー!!」
と、ここでボーパルからの警告が響き渡る。どうやら、船がイカの攻撃範囲内に入ったらしく、一斉にあらゆる方向へと振りかぶられた触手が船を破壊せんと押し寄せる。
「きゅいきゅいきゅいきゅい!!」
「ホー!!」
「~~~!!」
5本はボーパルが打ち落とした。1本はミズキが逸らした。3本はティーニャが圧縮していた魔力を開放して弾き返した。
残り1本は今まさに俺とイナリを真上から叩き潰すコースで落ちてくる。
あー、どうするかなー、避けるだけならわけないんだが、避けたら船にモロで当たるからなー。一か八か狐火で迎撃してみるか?でも俺が死んだらこの船から戦力が居なくなるからなー。
……よし。避けよう。後のことは後で考える!
「やっとボク達の出番みたいだね!!」
「セットアップかんりょー!」「ボーパル号を航海モードから海戦モードにいこー!」
逃げるとなったら即逃げよう。全力で逃げようと思い振り返った先に居たのは船の操作パネルを開いて立ち尽くす3人の非戦闘職の姿。
……というか、微妙に不穏な単語がミヤヒナの口から聞こえた気が……
「障壁展開!防げボーパル号!!」
「バリアーだー!」「シールドだー!」
バシィイイイイイイ!!
と、盛大な音を立てて速度に乗って振り下ろされていたイカの巨大な触手が空中で弾かれ、船には振動1つ届かない。
……いや、障壁の名前は1つに統一しておいたほうが良くないか?俺は障壁がいいと思う。
って、突っ込みどころはそこじゃねー!
「障壁損耗率3%!『リペア』!」
「回復するよ~『リペア』ー!」「修復するよ~!『リペア』ー!」
「障壁損耗率0%!オールグリーン!」
「全部みどり~」「ホントは青~」
いや、オールグリーンっていうのは緑色って意味じゃなくてシステムが正常に稼動しているって意味じゃなかったっけ?
「ふははははははっ!その程度の攻撃でこのボーパル号を沈めようだなんて片腹痛いわ!」
「盲腸かな?」「生理かな?」
「どっちも違うから!特に2つ目!ボクは男の子だからね!?」
「などと意味不明な供述をしており……」「薬物の乱用等の可能性も考えられるとして引き続き捜査を……」
「しなくていいからね!?なんで容疑者扱いなの!?……って、2人とも……?そのわきわきと動かしている指は何かな……?どうしてこっちに近づいてくるのかな!?」
「ふっふっふー」「よいではないかー、よいではないかー」
「あ、やめ……ちょっ!アーーーーーーッ!」
「ここか~?ここがええのんか~?」「こちょこちょこちょ~」
……はっ!面白そうだったから、ついボーっと眺めてしまってた。
「はいはい。そういうのは家でやろうねー」
「はーい!」「はーい!」
「家でもやめてよ!!そして、とめるのが遅いよ!!うぅ……もうお婿に行けない……」
「いや、大丈夫だって。俺もさっきNPCの女の子にお尻を撫で回されてきたし」
「……何が大丈夫なのかさっぱり分からなかったうえに、ユウ君の交友関係がすごーく心配になってきたよ……」
「ユリユリだよ?」「ユリユリだね?」
一応、俺も男の子なんだが……いや、そんな胸を庇いながら距離取らなくても襲わねーよ!!微妙に傷つくからやめて!
「はぁ……で?今もガインガインいいながら触手を弾いているあの障壁はなんなんだ?絶対木造船に付いているオプションとしてはおかしいと思うんだが……」
障壁ってむしろ宇宙船とかに付いているオプションだよな?少なくとも帆を張っているような木造船のスペックじゃねーって!!
いや、この船の帆は飾り以上の意味は持ってないけども。
「おっと、そろそろ耐久値がヤバめかな……『リペア』っと
ふふん。ボクが2週間もかけて全力で作った船だよ?そんじょそこらの船と同列で比べられるわけが無いでしょ!あらゆる機能を詰め込めるだけ詰め込んどいたよ!!
……本当は飛行機能と変形ロボ機能も入れたかったんだけど、さすがにスペックが足りなかったよ……」
「私達も全力で手伝ったんだからねー!『リペア』!」「新型ハードのスペックだけ使い切ったゲームソフトみたいにしたんだからねー!『リペア』!」
うん。すごいのは分かるんだけど……例えのせいでゴミの様な船が出来上がったように聞こえる不思議。
いや、間違ったことは言って無いんだけどね?
「……うん。でも、限界までスペックを引き上げた筈なのに、”ボーパル号”って名前を付けた途端に、船の速度と攻撃力の値が上昇したんだけどなんでだろう……」
「そりゃあ、モンスターだって名無しよりも、ネームドの方が強いのはお約束だし、名前を付けたほうがステータスは上昇するもんなんじゃね?……ん?ちょっと待って?船の速度が上がったのは分かるけど攻撃力って……」
「名前が付いたから強いのか、強いから名前が付くのか……」「にわとりが先か、タマゴが先か……」
「人に優劣をつけるのは良くないってセンセー言ってたよ?」「じゃあ仲良く親子丼にしよう!」
優劣をつけるのはダメで、料理するのはいいのか……
というか、何故船のスペックの話から親子丼の話に……?
「んー、ボクは折角海に来てるんだから新鮮な海鮮丼が食べたいなー。ネギトロとか、ホタテとか、マグロとか、サーモンとか、イカとか乗ってるやつ」
「イカとか……」「イカとか……」
ビクゥ!!
あ、本題に戻った。
そしてイカがびびった。生産職のちっこい3人組みの眼力に負けて。
あー、あれは捕食者の目ですわー。生きたまま頭から丸齧りする時の目ですわー。まぁ、生産職的にはこんなでっかいイカなんか、素材にしか見えてないのかもねー。ちなみに俺はイカリングが食べたい。あのイカのサイズでイカリングを作ったらいったい、俺が何人分入るサイズになるんだろうか……じゅるり。
ビクビクゥ!!
「んで、レン君や、もちろんこの状況を一瞬で解決できる素晴らしい機能も付いていたりするんだろ?」
「もっちろんさ!ミヤちゃん!ヒナちゃん!アレの準備をするよ!!」
「ま、まさかアレを出すの!?」「アレはまだ実験段階で実戦で使えるような物じゃ……」
「うるさい!ボクがやれって言ってるんだ!早く準備にはいれ!全責任はボクが持つ!!」
「「あ、あらほらさっさ~!」」
え、何この寸劇。びっくりしたようなセリフだったり、怒っているようなセリフを言いつつも全員メッチャ笑顔なんだけど。しかも一通り終ってからの俺の方を向いてのドヤ顔付き。1回やってみたかったんですね。分かります。お遊戯会かな?
「わ、わ~。すご~い。アレってなんだろう~?気になるな~」
「「「むふふ~」」」
あ、すごく嬉しそう。やっぱり、自分達が作った物を自慢できるのは生産職系の何よりの楽しみだわな。
「それじゃーいくよ!”ラビ……ううん。”ボーパルブラスター”起動!!」
「ハッチを開けー!」「砲門を上げろー!」
レン君がぽちっとな。したと同時に、マストの先の広めに取られていた甲板がかぱっ、と開いて何かがせりあがってくる。
あ、あれは……!?
……えっと、なんだろう。鉄の塊?
「バレル展開!!エネルギー充填開始!!」
「バレル伸ばせー!」「エネルギー充填だー!」
「おおぉ……!」
周りの床ごと甲板の上に出てきた鉄の塊がどんどん細長く伸びていき砲身を形作っていく。そしてその砲台の根元。床とくっついている所が少しずつスパークするようにエネルギーを充填していっているのが分かる。
す、スゲー!かっけー!
……でも、可変式の砲台とか耐久は大丈夫なんだろうか。それに、あれ明らかにエネルギー漏れてるよな?無駄なうえに危ないんだけど……
「エネルギー充填率100パーセント!砲台を回せ!目標!あのデカブツ!我らがボーパル号の前に出てきた事を後悔させてやるんだ!」
「砲台回せー!」「目標はでっかいイカさんだー……あれ?」
エネルギーを充填し終え砲台自体が発光する様になったラビットブラスターを旋回させた先、未だ俺達が囚われたままの渦潮の中心に居るクラーケンは……
「きゅいぃいいいいい!!!」ザッパァアアアアアン!!
「!!!???」
ボーパルに最後の触手を切り落とされ、だるま状態で悶えてた。
……うん。どうやら、ボーパル号の前に出てきた事はもう十分後悔しているみたいだよ?
もふもふ!
誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。
今回ボス戦中なのに雑談が多くてテンポが悪かったかな・・・ちょっと反省。
でも、キャラが勝手に喋るんだよ。特にミヤヒナが。おかしいな。初期案ではこんなに出番があるキャラじゃ無かったんだけど・・・
ジョーカー3無事ストーリークリアしましたー。
マスターアップ?なにそれおいしいの?超ギガサイズに進化したボーパルの毎ターン天衣無縫斬×3~4の前には敵じゃ無かったです。メタルゴッデスは天使のきまぐれ含め2回死んだのに・・・やっぱりボーパルが最強。はっきりわかんだね。
ちなみに超ギガボディなボーパルに乗ってみた写真をツイッターに上げたらボーパルが半目になってて怖かったwなんか、写真も傾いてるし。
フリーパス買ったからって夜遅くまでゲームするもんじゃないね。




