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118匹目 南門防衛戦 2

日刊29位まで上がったよー!皆ありがとー!

やったねボーパル!読者が増えるよ!(おいバカやめろ)

 

「きゅい!」


 バッシャーン!!


「きゅい!」


 ドッパァアアアン!!


「きゅいきゅいきゅい!!」


 ドババババババッドッバァアアアン!!


「……」

「……」


「なぁなぁ、ユウさんや」

「どうしたんだい、レンさんや」


「うさぎって……なんだろうね?」

「うさぎとはウサギ目ウサギ科の動物の総称だな。耳が長いのも特徴だ。あとかわいい」


「いや、そういう事を聞きたいんじゃ無いよ?ボクの知ってるうさぎって……海の上を爆走しながら海面を踏み抜いて、飛び上がった魚(型のモンスター)をキック1発ですり身(カマボコ)にする様な生き物じゃ無かった気がするんだけど……」

「奇遇だな。俺も今同じことを考えていた……」


「ちょっと聞きたいんだけど……ボーパルちゃんって水上歩行みたいなスキルもってるのかな?聞いたこと無いんだけど……」

「いや~、似たようなのは持ってるけど、あれを使ったら移動に水飛沫はあがらないからな……スキルの補助も無しに自前の運動能力だけで水の上を走ってるんじゃないか?右足が沈む前に左足を出して……」


「……」

「……」


「きゅい!!」


 ドバッシャァアアアアアアアン!!


「わー!」「きゃー!」


「なぁなぁ、ユウ君や」

「どうしたんだい、レン君や」


「うさぎって……なんだろうね?」

「うさぎって……なんだろうな?」


 始まりの街を離れ大海原にくりだした俺達は、ものすごく順調に航海を続けていた。一部船に乗っていない(ウサギ)もいるけどな。イナリよりも先にボーパルが忍術を覚えそうな気がする……ボーパルはUSAGIだからね。しょうがないね。


 今のパーティーメンバーは甲板から海面にいる敵に攻撃する手段のないアイギスを外してイナリを召喚している。

 ……しているけど戦闘での出番はないな。

 もともと火属性の狐火じゃ、海に居る敵に対してほとんどダメージを与えられないっていうのもあるが、始めての船旅に大興奮したボーパルが突然船の外に飛び出して、そのまま船と並走しながら現れた敵を全て2枚おろし(前半分と後ろ半分の2枚)にするおかげでそもそも戦闘自体がこっちまで回ってこない。


 だからイナリは折角召喚したけど今のところはもふもふ担当だな。イナリのしっぽは生産職3人にも大好評だった。特にミヤヒナのコンビに大好評で、何やらインスピレーションが沸いたらしく街に帰ったらさっそく作ってみるそうだ。

 もふもふと、金属加工に共通点は無さそうなんだが……イナリの銅像でも作るのかな?完成したら1つ貰おう。


 ボーパルに関しては……うん。なんか、本人が楽しそうだから放置でいいや。よく考えたら、空すら跳ぶのに今更水面を走っているぐらい驚く程のことでも無いしな。もし仮に置いていかれたら再召喚すればいいだけだし。

 むしろ、甲板にいる方が船が危なそう。モンスターの襲撃と、ボーパルの攻撃の反動の2つの意味で。

 まぁ、この船はそんなにやわな作りにはなってないらしいけどな。


 航海中にレン君から教えてもらったラビット号のスペックだが……


「……今更だけどこういう船って女性の名前を付けるものじゃなかったっけ?どうしてラビット号に?」

「すごい今更な質問だね~。ぶっちゃけるとラビット号は(仮)なんだよね。ユウ君の為に作った船なんだし、名前はユウ君と一緒に考えて付けようと思っていたからね。だから船の横にまだ名前を彫って無いでしょ?」

「ラビット号はね~」「作成時の仮名だよ!」


 ボーパルの海上解体加工ショー(虐殺)をきゃっきゃ!と声援を上げながら観ていたミヤヒナコンビが突然会話に入ってきた。まぁ、自分達で作った船の名前を決めようって話だしな。そりゃあ入ってくるか。


「そ、ユウ君=ボーパルちゃんっていう連想でうさぎの飾りを付けたあたりから、3人の間でただ船って呼ばずに、ラビット号って呼ぶようになったってだけだからね。

 船の名前なにがいい?女性の名前だったら、カトリーナとかシャルロッテとか?」

「ミヤとか?」「ヒナとか?」


「いや、そんな台風にあいそうな名前や、ヒロインの首を丸齧りしそうな名前は付けないからな?それにミヤヒナ号だったら俺の船じゃ無くなってるからね?!

 無難にボーパル号でいいんじゃね?強そう(小並感)」

「まぁ、うさぎの飾りをもう付けちゃってるしね。それじゃあこの船の正式名称はボーパル号で登録しておくね。ついでにリアさんに頼んでいる帆も赤マフラーのウサギのイラストにしてもらうよ」

「くすくす。首狩兎(ボーパル)号だって」「くすくす。これで名実共に海賊船だね」


 いや、名前はともかく実態は違うからな?

 海を走る船と同じ速度で海面を走れて、蹴り一発で海を割るような船員が乗っている海賊船とか、ひとつなぎの財宝を求める海賊達の中にも居ないからな?……たぶん。


 んで、ラビット号改めボーパル号の性能だが、操船スキルを取得していれば1人でも操縦できるという破格の操作性能を持っている。しかも一回行ったことがある場所へなら自動操縦も出来るらしい。

 ハイテクだな。木造なのに。


 また、船には全体の耐久値が設定されており、船のどこに攻撃を喰らってもこの船の耐久値が減少し、0になったら沈没する。沈没したら船は”船の残骸”になり、修復するまでは乗れなくなる。

 まぁ、逆に言えば船底をドリルでギュンギュンされたり、岩場に乗り上げても船の耐久値が0にならない限り沈まないし、穴も開かないんだけどね。

 船の耐久値は生産系スキルの修理(リペア)で回復できる。リペアは木工でも、鍛冶でも覚えるらしいけど、木工のスキルレベルが高い程回復量が増えるみたい。これは俺に木工を覚えろという事ですね。分かります。


 《スキル:操船が取得可能になりました》


「あ、操船覚えた。いや、まだ取得しては無いけども」

「本当?やったね!これで、1人でも船を操縦できるね!」

「ユウの独立だ……」「こんなに大きくなって……」


 お前らは俺のカーチャンか!そんな慈愛に満ちた目で俺を見るなって。少なくともお前らよりは最初から大きかったぞ?


「きゅい!きゅい!!」


 っと、さっきまで楽しく走っていたボーパルが突然甲板に飛び乗ってきて俺の足をペチペチして何かをアピールしてくるんだが……


「なぁなぁ、レン君や」

「どうしたんだい、ユウ君や」


「なんかこの船加速してないか?というか加速してるよな?」

「……あー、そうだね。舵も効かないし、何かに吸い寄せられているみたいだね~」

「わー、グルグル~」「わー、渦巻き~」


「そっか~、うずしおに飲み込まれたから船の速度が上がってたのか~」

「そうだね~だから舵も効かなかったんだね~」


「「あはははははは」」


「って、笑ってる場合じゃないよ!舵が効かない!?飲み込まれる!?死んじゃうって!いや、別に死んでもいいんだけど、船は壊さないで!」

「いや、死なないに越したことは無いと思うぞ!?だから今乗っている船をインベントリにしまおうとしないで!!」

「お~、何か出てきたよ!」「お~、でっかいイカさんだよ!」


 モンスター イベントボス クラーケン Lv35

 状態 アクティブ


 わー、確かにでっかいイカさんだなぁ……

もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


イメージは風○タクトのアレです。目玉潰さなきゃ・・・

そして当然の様に海面を走るボーパルぇ・・・まぁ、ボーパルはUSAGIだからね。しかたないね。・・・うさぎってなんだっけ?


次回はボス戦!クラーケンVS新生ボーパル号!あっ・・・(察し)

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