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9匹目 ヒールクリーム

突然ですが来週一週間仕事で止まりこみになったため更新が出来ません。

一週間前に泊まりの予定を相談なしにぶっこむブラック企業ぇ・・・


・・・予約投稿?いえ知らない子ですね。

 《スキル:杖がレベルアップしました》

 《スキル:鑑定がレベルアップしました》

 《スキル:ダッシュがレベルアップしました》

 《スキル:回避がレベルアップしました》

 《スキル:防御がレベルアップしました》


「もしもーし?」


 辺りはまさに死屍累々。点々と黒い死体が転がり近くの藪や枝にもところどころ引っかかっている。


「わっ!すごいダメージデース!早く治療するデース!」


 そんな中1人残心(棒立ち)している俺へと近づいてくる人がいるのは何となく感じていたけれど肉体的にも精神的にも疲れ果てた俺はろくな反応も返せず頭がボーっとしている。


 あっ、これやばいヤツだ。


 スーっと潮が引くように意識が離れていき……肉体から離れるぎりぎりで繋ぎとめられ、柔らかで暖かな感覚と共に引き戻される。


「あ、え?」

「あっ!生き返ったデス!」


 急速にクリアになっていく視界でさっきのコスプレ少女?が目の前に立っていた。というか俺の顔を覗き込み手をとって何か塗ってた。


「キミは―――」


 《プレイヤーがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》


 ええい邪魔だ!とりあえず筋力で!


  ユウ サモナー

  Lv4 → 5

  体力 12

  筋力 10 → 11

  敏捷 13

  器用 13

  魔力 15

  精神 15


  スキル

 杖Lv1→2(NEW)召喚魔法Lv2 火魔法Lv1 鑑定Lv4→5 ダッシュLv1→2(NEW)回避Lv1→2(NEW) 防御Lv1→2(NEW)


 《スキルポイントを2点獲得しました。SP5→7》


「?」

「ん、ああ。ごめん。えーと……これは?」


 突然黙りこくった俺にこくりと可愛らしく首を傾げるコスプレ少女にテンパって掴まれたままの右腕を動かすことで腕に塗られているクリーム?の事を聞いてしまう。


「これはデスね!ヒールクリームっていう薬デス!飲み薬(ポーション)よりも多少使い勝手は悪いデスが、ポーションよりも効果の高いエルの自信作なのデース!」


 心配そうな表情から一転。上機嫌に薬の説明を始め、最後にはドヤ顔まで決めてくれました。

 まぁ心配されるよりもこっちの方がいいよな。笑ったほうが可愛いし。笑ったほうが可愛いし!


 そして実際ぬりぬりされた箇所から暖かいようなこそばゆいような不思議な感覚が全身へと広がっていき、HPも程なく全回復した。本当に優秀な回復手段らしい。


 ……戦闘中にぬりぬりする暇があるかが問題だが。


 -----------------------------------------------


 《カラスの封印率が100%になりました》

 《カラスが封印完了しました》

 《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》


【アイテム:素材】カラスの羽 レア度1

 カラスの羽

 矢羽や錬金術の素材として使われる。


 コスプレ少女と協力してカラスの死体を集め、カラスの封印と羽11枚を回収した。

 そして流れで一緒に街まで帰ることに。


「そういえばキミは、」

「エルの名前はエルネスデス!エルって呼んで欲しいデース!」

「お、おう。俺はユウだ。よろしくエル」

「イエース!よろしくデース!」


 ハイタッチをせがむ様に杖を振り上げ。にぱーと効果音が付きそうな笑顔をするエル。


 ……か、勘違いしないでよね!べ、別にどぎまぎなんてしてないんだからね!ちょっとかわいいなあって見惚れただけなんだからね!!


 まあそれはさておき


「エルはどうして俺達が助けに入った時に逃げなかったんだ?」

「それは……心配で……」


 ハッ!なんで戦闘力が無いのに戦場に残っていたのかと疑問に思ったんだが、この心優しい少女は自分の代わりに戦った俺達を心配し……


「無事に街まで帰れるか本当に心配だったのデース……」

「あっ、そっち。心配ってそっちね」


 俺のじゃなくて自分の心配だった訳だ。


 ……。か、勘違いしないでよね!べっ(以下略)


 ----------------------------------------------


 《スキル:杖がレベルアップしました》

 《スキル:ダッシュがレベルアップしました》

 《スキル:回避がレベルアップしました》

 《スキル:防御がレベルアップしました》


「おっ?」

「?どうかしたデスか?」


「ああいや、なんでもないよ」


 夜の森をマップを見つつ踏破ナウ。

 ホーホーいいながら降下してきたフクロウをカラスと同じ要領で打ち落としからの踏みつけで倒したら一気にスキルが上がった←今ココ。


 これはフクロウがめちゃくちゃ経験値うまい。って言うよりはカラス戦の経験値が持ち越されているのだろう。だって一回も回避も防御もしてないのにスキルレベル上がってるし。


 ちなみに夜の森をろくな明かりも持たずに強行軍をする。というちょっと頭おかしいんじゃないかと思える行動をしているが周りの様子は結構見えている。


 それはもう。木立で月明かりを遮られる森の中で夜闇に紛れる漆黒のカラスと格闘戦ができるぐらいには。


 ここら辺はやっぱりゲームだなと思う。


「んー、さっきから思ってたデスけど、ユウってサモナーデスよね?」

「おう。さっきのカラスとかフクロウも封印したし。ボーパル……ウサギの召喚獣も見ただろ?」


「それはそうデスけど。サモナーって後衛職デスよね?」

「…………一般的にはそうかもね」


「いやいや、サモナーは魔法職デスよ?普通後衛職だと思うデス。杖持って殴りに行くサモナーなんて聞いたこと無いデス」

「……普通って何?大多数と一緒ってこと?それって何の意味があるの?誰にも迷惑かけないなら、世間様のいうとことの普通じゃないって選択に問題なんてないんじゃない?」


「んー、まー、そーデスね。エルもあんまり一般的じゃないことしてるデスし。ユウのおかげで助かったのもホントデース」


 まぁそんな格好としゃべり方している人が普通なわけ無いわな。


 ----------------------------------------------


 《スキル:杖がレベルアップしました》

 《スキル:回避がレベルアップしました》

 《スキル:防御がレベルアップしました》

 《フクロウの封印率が100%になりました》

 《フクロウが封印完了しました》

 《スキル:召喚魔法がレベルアップしました》


 だーーー!フクロウうぜぇーーーー!

 1、2匹ずつ来てくれるからなんとか対応できているが、にしてもエンカウント率高すぎんだろ。森から出るまでに封印完了しちまったよ。エルのヒールクリームが無かったらやばかったかも。


「ふぃー。やっと森を抜けたデスね」

「だな。街まではもうちょっとあるけど」


 といってもすでに街は見えているから安心感が違う。夜の草原に出てくるモンスターが分からんけどフクロウよりは弱いんじゃないかな?だが、油断してはいけない。どんな危険g―――


「この時間帯に出るのはラットデス!こっちから襲わないと襲ってこないデスから早く街まで戻るデース!」

「あ、はい」


 帰り道に危険は無いようです。はい。


 ----------------------------------------------


「ふぃー。今日は危ないところを助けてもらった上に街まで送ってもらってホントに助かったデス!サンキューデース!」


 場所は変わって街の中。明日も学校だしそろそろログアウトしなきゃならない。ボーパルもいないしな。


「まあ、成り行き的なところもあるし、あんま気にしなくていいよ」


 レベルも上がったしな。ボーパルは死んじゃったけど。


「ノー、さすがにここまでしてもらってお礼もしないほど恩知らずじゃないデース。と言ってもお金は無いんデスが……。とりあえずこれをあげるデス」


【アイテム:回復薬】ヒールクリーム レア度1

 体力を回復させる塗り薬


 すっかり見慣れた塗り薬を5つほど渡された。回復手段が無い現状では実にありがたい。


「おお、ありがとうな本当に助かる」

「こんなものでよければいくらでも作れるデス。次からは御代を貰いますデスが」


「ですよねー」

「あい。エルのアトリエの場所を教えておきますから、いつでも遊びに来てくれていいデスよ?ではエルはそろそろ行くデス!また会いましょーデス!デスデスデース!」


「おう、またなー」


 無邪気な笑顔でぶんぶん手を振りながらデスデス言ってるエルと分かれる。

 アトリエとかちょー気になるし近いうちに行こうそうしよう。


 《Cクエスト『錬金少女との邂逅』を達成しました》

 《スキルポイントを2点獲得しました。SP7→9》


 うし、クエストクリアでSPゲットっと。


 とりま今日はこんなもんかな。明日の予定はボーパルが復活するまで街の散策かアトリエに遊びに行くかウサギ狩り。ボーパルが復活するのは夜だろうからラットを封印して召喚枠を1つ増やす。新しく召喚するのはー。

 明日考えよう。


 それではおやすみなさい。


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