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98匹目 ノゾミのクラスチェンジ②

 

「「「「グギャ~~~!!」」」」


 《召喚モンスター:ノゾミがレベルアップしました任意のステータスを上昇してください》


 うっし。待ってましたノゾミのレベルアップ!

 倒したゴブリン4匹の始末は後回しにしてさっさとステータス振ってしまおう。


 ノゾミ ミソラキャット

 Lv19 → 20

  体力10  

  筋力16

  敏捷18 

  器用30

  魔力4  

  精神12 → 14


 スキル

 隠蔽 気配察知 夜目 登攀 歌 回避 耐寒 幻惑耐性


 《召喚モンスター:ノゾミがクラスチェンジ条件を満たしました。クラスチェンジ先を選択してください》

  《クラスチェンジ候補:コーラスキャット

 アリアキャット》


  《コーラスキャット

 他者と合唱し共鳴する事により歌の力を増大させられるようになったミソラキャット。

   歌唱スキルを覚え、歌唱スキルを持っている者と合唱することで歌の効果を倍増させる事ができる。

  また、同時に2つの歌を歌うことができるようになる。

   地上で活動し、主な補助手段は歌唱等》


  《アリアキャット

 己の全てを旋律に乗せ、表すことににより歌の力を増大させられるようになったミソラキャット。

   歌の聴こえる範囲を自分の領域とし、領域内での歌の効果を増大させられるが他の旋律が混ざると著しく歌の効果が下がる。

  また、同時に2つの歌を歌うことができるようになる。

   地上で活動し、主な補助手段は歌唱等》


「よっし!」

「……にゃ」


 これでやっと全員レベル20台に入ったな。でもこれから加入予定のキツネちゃんもレベル1スタートなんだよなぁ……。レベル上げめんどくさくなってきた。タル殴らせて放置してたら勝手にレベル上がったりしないかね?無理か。


「うん。思ったより楽勝だったね。これならサクサクと終れそうだね~。……ところでなんか後方から白い光る弾が飛んできたんだけどあれ何?白い炎?なにそれカッコイイ。でも洞窟で火魔法はちょっとどうかと……」


「いや、あれは火魔法じゃなくて光魔法だぞ?」

「~~!」


「光魔法!?なにそれ聞いたこと無いんですけど!?」


「んー?ティーニャがクラスチェンジしたときに覚えたスキルだからな。シルフの魔剣とか俺のクラスダウンみたいな専用スキルなんじゃないか?ねー?ティーニャ」

「~?」


 ティーニャと2人ねー?っと言って顔を合わせる。

 まぁ俺はクラスダウン取ってないけどもさ。高いし。


「あーなるほどね。ならしょうがないか……でもいいなぁ。光魔法。カッコイイ!」

「~~!」


「や~、かわいい!もうかわいいから何でも許しちゃう!」


 ちっちゃな胸を張ってえらそうに踏ん反りかえるティーニャがシルフにあっさり捕獲されてすりすりされてる。まぁ本人も楽しそうだしいいんだけどさ。

 そんなことより今はノゾミのクラスチェンジだ!んー、見事に歌特化だな。ついに説明文から攻撃手段の文字が消えてしまった。

 まぁノゾミがネコパンチで攻撃するのって主に俺だけだしな……あれ?なんだかちょっと悲しくなってきた。まぁ愛情の裏返しってことにしておこう。ノゾミめ~ういやつだの~。


「……んにゅ!」ぺちっ

「おうっ!」


 調子に乗らないでよね!ってネコフックでほっぺを叩かれた上ににくきゅーでうりうりされた。どうみてもご褒美です。ありがとうございます。


 んで、肝心のノゾミのクラスチェンジ先なんだが……これ実質一択だよね。ノゾミ以外に歌系の能力持っている子居ないし……まぁ最悪俺が覚えるという手も無きにしも非ずだけども歌ってる間は詠唱出来ないだろうしパスで。

 魔法を使わない近接職ならありなのかもしれないけど、流石に歌いながら武器持って接近戦をするなんていう斬新な戦い方をする人なんて居ないよねー。HAHAHA

 ……うん。なんかどこかから槍と弓と刀が飛んできそうだからこのぐらいにしておこうか。鏡とか鋸とか鎌とか篭手とかハープとか飛んできても嫌だし。


  《召喚モンスター:ノゾミがアリアキャットにクラスチェンジしました》


 ノゾミ ミソラキャット → アリアキャット

 Lv20

  体力10  

  筋力16

  敏捷18 

  器用30 → 35

  魔力4  → 7

  精神14 → 16


 スキル

 隠蔽 気配察知 夜目 登攀 歌→歌唱(NEW) 回避 耐寒 幻惑耐性 二枚舌(NEW)


「……にゃぁ」


 というわけでアリアキャットにクラスチェンジ。んー、見た目は殆ど変わらないかな?声の調子は若干変わったような気がしないでも無いけどもともとあんまり喋らない子だったからわかんない。

 スキルは歌が歌唱に進化したわけだが何が変わったのかね?歌える歌の種類が増えたとかそんな感じかな?

 んで、二枚舌。これが歌を同時に2つ歌えるようになるスキルっぽいんだが……名前もうちょっとなんとかならんかったんかね?二枚舌ってたしかうそつきって意味だった気がするんだが……まぁノゾミはにゃぁしか喋れんからウソのつきようが無いんだがな。


 -------------------------------------


 《スキル:夜目がレベルアップしました》


 さて、ノゾミがクラスチェンジしたと伝えたらお祝いにかこつけてノゾミを抱きしめようとしてネコパンチを喰らい嬉しそうにデレデレしてるシルフと共に洞窟探索を続ける。

 出てくるモンスターは主にゴブリン。時々ケイブバットだな。ケイブバットは恐らく山の第一層にいたバットがクラスチェンジしたモンスターだろう。無職から警部への大出世である。違うか。

 戦闘的には索敵能力に優れるボーパルが先陣を切り、夜目を持っているらしいシルフが追撃。夜目を持っていないティーニャはミズキの背中にしがみ付いて移動しており、主に光球での目潰し担当。ミズキが魔法援護でトドメを指す感じだな。

 ……ミズキ、運搬に加えて騎馬……じゃなくって騎梟のスキルとか覚えそうな勢いなんだが……

 まぁ、ノゾミにずっと乗っかられている俺が覚えていないから大丈夫だろう。きっと。たぶん。


 え?俺とノゾミが戦ってない?ノゾミが歌ったら声が響きまくって大変な事になるでしょうが。俺はマッパー兼応援要員だからいいの。ぶっちゃけ詠唱が終る前に戦闘が終るし……。


「んー、みつからないねぇ……」


「だなー。そもそもその水と石がどんな物なのか良く分かってないしな」


「聞いた話だとなんか光ってるらしいから暗いからって見落とすことは無い筈なんだけどね。っと、また分かれ道みたい」


 そして洞窟探索をさらに難航させているのがこの分かれ道の多さだ。

 二又だったり三又だったり十又だったりするからもううんざりである。この分かれ道が分からなくなったらもう死に戻るしかないので必死にマップを書いているが。ったくもう。どうしてミニマップは高空写真ばりの俯瞰図しか無いのかね?オートマッピングに慣れ親しんだ世代に手書きでマップを書けと言われてもしんどくて面倒くさいんだが。せめて2Dのマス目がたダンジョンなら方眼紙が使えるのにそれすら無理だからな。本当に面倒くさくなってきた。シルフに代わってもらおうかな。

 1回光キノコを目印代わりにおいておけば万事解決じゃね?と思って提案したんだがレア度2の聞いたことも無い希少なキノコが地面に生えてたら絶対取られて終るといわれて却下された。ヘンゼルとグレーテルにはなりたくないらしい。


 ……その希少なキノコが俺のストレージには3桁単位でしまってあることは黙っておこうと思った。


「あっ!お姉ちゃん見て!聖なる石材ってアレじゃない!?あの壁から生えてるやつ!」


 代わり映えのしない通路を辟易としながら歩いていたところ突然シルフがこちらを振り返り大声を上げた。

 興奮しているのは分かるけどちょっと声を落とせ!お前の声高いからすげー響くんだよ!ノゾミなんか俺の肩の上でちょこっとジャンプしてたぞ。


 でも石が本当にあったのかは気になる。興奮してキーキー喚いているシルフがしきりに指差す先には確かにぼんやりと白く光る何かが見えるな。


「いよっし!まずは1つ目!わーい!」

「きゅい?」


 目的の物を見つけてテンションアゲアゲになったシルフが諸手を上げて聖なる石材らしき物へと突撃していく。先頭で空間察知を使い道を確認しているボーパルを追い抜いて。


 ……あ、なんだろう。すごく嫌な予感がする。


「おいシルフ!ちょっと待て!」


 カチッ


 俺がシルフへと静止を叫んでいるにもかかわらず、踏み出したシルフの足の下から聞こえた小さな音はやけにはっきりと俺達の耳に届いた……


もふもふ!

誤字脱字ありましたら感想のほうへお願いします。


洞窟といえば迷路と罠はセットですよねー。転がる岩とか。落とし穴とか。


後、総集編って書くのむつかしい・・・あったことを箇条書きしても面白くないしかといって無かったことを書くわけにもいかないですし・・・

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