オープニング
僕は、この学校にいる。
この学校…守山高等学校に。
この守山高等学校では、日々の学問は勿論、
部活などの自主活動に力を加えている。
しかし、だ
「小川~元気してっか?」
チャラけた男が僕をそう呼んだ。
「元就か…どうしたんだ?」
こいつを僕は元就と呼んでいる。
何か不満げな僕に話しかけてきたのだろう。
僕は何かないかと話題を探し、
「いや、なんかな…今日も空は青いと思って」
と言った。
「?空はいつだって青いだろ?」
元就は、そう答えた。
無論、空は青い。だけど
「…本当に、空は青いのかな…」
そう、呟いた。
「なんだよそれ」
元就はそう言った。
元就は、どうしても気になるようだったので、
「元就、お前にとって、夢ってなんだ?」
「…?夢ってなんだよ」
元就は、僕の質問にそう答えた。
夢という質問に疑問に思ったんじゃなく、こいつは…
夢という単語を知らないんだ。
…”こいつら”は、そういう分類だ。
「いや…なんでもない」
僕には夢がある。
ここから出る事だ。
この守山高等学校から、脱出しなければ…夢も何もない。
しかし、ここからは出られない。
この守山高等学校は…この世界は…絶望そのものだ。
登場人物
小川 杏~おがわ きょう~
クラスレベル:4
アビリティ:武器を持つと、その真価が発揮される。
ヒトと呼ばれる分類に位置し、クラスレベル4にはない夢を持つ。
千代咲 元就~ちよさき もとなり~
クラスレベル:10
アビリティ:機械を自在に操れる。
杏とは違い、夢を持たない。
古都 信玄~こと しんげん~
クラスレベル:10
アビリティ:乗り物を乗りこなす能力。
杏の夢に興味を持つ。
斉藤 信長~さいとう のぶなが~
クラスレベル:不明
アビリティ:不明
侵略部部長。
須崎 謙信~すざき けんしん~
クラスレベル:11
アビリティ:剣の真価を発揮できる。
剣道部。強い。