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07超免疫

 脳細胞の分裂が可能になってから三年が経った。

 自覚症状は無く、fMRIでの検査結果も問題無かったので成功したという事なのだろう。

 不安ながらも研究を続け、ついに超免疫プログラムが完成した。


 強化された免疫によってウイルスや細菌は分解、排出される。体に必要無い不純物もまた排出される。DNAが傷ついたり、癌化した細胞もだ。

 排出は腸内にされるようにした。出来物だらけとか嫌だからな。


 超免疫プログラムを塩基配列にコンパイルし、DNAを書き換える。

 躊躇はしない。ここまで来たら成功しか無い。俺は天才だ。


 そういえば超免疫には副作用があった。

 減数分裂で出来た精子は遺伝子が違う為、超免疫に攻撃される。

 精子が死ぬ為、子を生す事が出来なくなる。

 それでも構わない、と思う。

 遺伝子を次世代に残す有性生殖を否定し、不老不死を望んだ以上、当然の対価だ。

 ……まあ、体外受精なら子供は作れるわけだが、元々作る予定も、相手も、能力も無いしな。


 そして今、老化の原因を全て取り除いた事で、俺は不老の体を手に入れた。

 不死には遠く至らないが、ひとまず寿命での死は無くなった。


 俺はパソコンで音楽を聴きながら、果て無き未来に思いを馳せた。

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