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短編:詩&エッセイ

雨が降り注ぐ中で。

作者: いつわり






愛してるって、心の底から言ってれば・・・。









ポツリ。  ポツリ。


冷たい雨が、俺の顔面に当たる。



何もかもが、冷たい。


雨も、 他人の心も、 君の体温さえも。



いつの間にか、忘れていた。


大好きだった君の存在。



もう、繰り返されることのない日々。




君と過ごした楽しかった時間。



忘れたくはない。  だけど、忘れたい。


思い出すと辛いんだ。  君が大好きだったから。





何もかもを失った。  もう、戻らない時間。




言葉さえ出ない。  気持ちが気持ちを押し殺す。



「不器用だ」って言われたことがあったよね。 事実だと思うよ。





嘘ばかりついて君を誤魔化して、 僕は約束を破ってばかり。



「ごめん」じゃ足りない。 それを上回る「愛してる」でもダメ。



もう、僕らの関係は壊れてしまっている。  そんなことはわかってる。




だけど、それでも仲直りしたくって君のもとへと向かう。



でも、君の居場所がわからない。  どこに行ってしまったのか?




あの時、追いかけていれば。    今さら後悔しても、もう遅い。






わかっている。  わかっているのに。  わかってるのに、駄目だ。
















君を忘れることができない。





























口下手でもよかった。 不器用でもよかった。



ただ、君に向かって踏み出す一歩,その勇気が欲しかった。






最初の告白, その時の「愛してる」だけじゃ、


時間が経ってしまえば、“偽り”になってしまうかもしれない。



だから、時々でいいから、「愛してる」の再確認をする必要があったんだ。




それなのに、僕は君が「さよなら」って出て行くのを黙って見送っていた。






つまらない意地で、君を不幸にさせてしまった僕。  すれ違う僕ら。
















気付いた時にはもう、 君は隣にいなくって。
































――後悔しても、時すでに遅し。



きっと、そういうことだろうな・・・。










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