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幕間 ランティス殿下の姫君、情報共有(ミリア・ジリス)

サイラ・アイリルア姫なんて大穴だわ、他にもっと居たでしょう?ランティス殿下と噂の姫君が?


「オレ、びっくりした、リュシア姫がランティス殿下落とすって賭けたのに。」

護衛のダラスがぼやいた。

「私もシファカ姫に賭けたのー、損したよー。」

リリアンは侍女だ、王妃様づきの。

「ミリアは誰に賭けたの?」

私?私は。

「マリナ姫よ、損したわ。」

でも、私、サイラ姫付きの侍女なのよね。

「あーあー、得したのは、リゼーニア女官とシェフだけかー、絶対に違うと思ったのになー。」

リリアンが言った。


「ねー、サイラ姫ってどんな方ー?昨日、王妃様の訪問にお供した時は、難しそうな本読んでたけどー、空間遺跡の考察とかいうのー?」

とリリアンが言った、ああ、あれね、確か。

「空間遺跡マニアなんですって、空間管理師見習いに来年からなられるらしいし。」

空間管理師なんて才能あるのね、さすが、日本人のお母さまをお持ちなだけあるわ。

「へー、オレはさ、今朝、護衛業務でついていったら、ホーリィ王女の地虫牧場でキャーキャー言って、ランティス殿下にしがみついたら、だきよせられて、顔真っ赤っての見たぞ。」

とダラスが言った、

そうなの?私は

「昨日の晩、ランティス殿下に抱き上げられて、ベッドに運ばれていくの見たわ。」

その後どうしたかは知らないけど。

「えー、もう、そう言う仲なの?」

とリリアンが言った。どうなんでしょうね、

リゼーニア女官ならわかるかも知れないけど。

「違うだろう、今朝のようすじゃ、純情そのものって感じで可愛かったぞ。」

ダラスが言った。

「.....どのみち、殿下はロリコンって感じに見えるよね、サイラ姫、小さいし。」

リリアンが言った、ロリコンね、そうかもね。


「あなた達休憩してるの?」

リゼーニア女官がやって来た。

「はい、サイラ姫の話をしてたんです。」

このひとならよく、サイラ姫の事知ってるわよね。

「サイラ様?可愛いわよ。」

さらりとリゼーニア女官は言った、聞きたいのはそう言う事じゃなくて。

「ランティス殿下と恋人同士なんですか?」

それ聞いとくと仕事やりやすいのよね。

「まだ、サイラ様的には単なる、幼馴染みでいじめられたおもい出がある程度だから、そんなに色っぽい感じにはまだならないと思うわよ、ランティス殿下も高校生相手に早々妖しい事は出来ないのでは無いかしら?」

リゼーニア女官は言った。

「え?昨夜、抱き上げてベッドに運んでましたよ。」

凄く愛しそうに見ていたように見えたけど?、キスもしてたし長い間離してもらえなかったようだし、高校生にあれはないと思うわ。

「サイラ姫が居眠りして運ばれたらしいわ、添い寝しただけで...守秘義務あるでしょう?あなた。」

わー、やぶ蛇、でも、ランティス殿下、ヘタレ、据え膳食べないの?やっぱり、高校生だから?

「モニセル女官ー、仕事上の確認だけですよー、ランティス殿下とサイラ姫の関係をしっかりつかんでおかないとー、心構えの問題がーありますのでー。」

リリアンがフォローしてくれた。

「...そう言う事にしておきましょう、ランティス殿下は触れ合いたいみたいだから、色っぽい場面もその内出てくると思うわ、プロとして動揺しないように対応してください。」

きっぱりリゼーニア女官は言った。

「はい。」

とダラス。

「かしこまりましたわー。」

とリリアン。

「承知致しました。」

私は言った、さすが、リゼーニア女官心構えが違うわ...未来の女官長だものね、ランティス殿下が王位をおつぎになった時の。


「あなた達、サイラ様に賭けなかったんでしょう。」

ニコニコしながらリゼーニア女官は言ったわ、でも、ランティス殿下の姫君当ての賭けには参加してるのよね、どうしてかしら?

「なんで、賭けの時点で名前しか、それもとりあえずのサイラ姫に賭けたんですか?」

ダラスが聞いた。

「私、リアルでランティス殿下の伝説の好きな子いじめ見てたから、絶対にこうなると思っていたのよ。」

リゼーニア女官は微笑んだ。


「幼馴染みだったか、モニセル女官も、くそ、話聞いてから賭ければな。」

ダラスがぼやいた。

「今度、祝杯あげるから、おごっておげるわよ、みんな、サイラ様の前途を祝して、シェフとするけど、人数多い方が楽しいもの、来るでしょ?」

ニコニコとリゼーニア女官は言ったわ。


そうね、いこうかしら、お酒で口が軽くなった、リゼーニア女官に伝説の好きな子いじめしてた頃のランティス殿下とサイラ姫の話聞きたいもの...なんと言ってもこれからお仕えする方の話ですものね、楽しみだわ。

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