幕間 息子にはっぱをかける。(マルティス・グラディ・サテレイス・ルーアミーア)
ねぇ、ラン。
もう、サイちゃん。
抱いちゃいなよ。
久しぶりにランティスとバルコニーで
酒盛りした。
王都が夜光ゴケのしたで明かりを煌めかしている。
「ラン、サイちゃん、抱くんじゃなかったの?」
私が言ったとたんランは柱に頭をぶつけた。
「大丈夫?」
私は聞いた。
私はルーアミーア王国の当代国王だ。
名前はマルティス・グラディ・サテレイス・ルーアミーアだ。
息子のランティスが可愛い婚約者に一向に手を出せないのはおかしいと思ってる。
「房中術の授業はどうなってるの?」
私は聞いた。
息子の担当者はアイリルア公のシュリだから
私の時よりましのはずだ。
「...この間の相手はサイのように小柄で巨乳だったです。」
ランが言った。
「ふーん、結婚近いから、サイちゃんみたいな子が送り込まれたのか。」
いいな、まあ、私はサイちゃん本人の方が
囲いたいけどね。
あの気の弱そうな瞳とシュリばりの可愛い顔。
幼いのに巨乳でさ、理想の幼妻じゃない。
「私なんて結婚前、完璧女装男性が三回も続いたんだよ。」
私はそういいながらコケモモ酒を飲んだ。
「私も経験しました。」
ランがおつまみの虫のからいりをつまみながら言った。
まあね、色々経験して騙されないように
するのも房中術の目的だし。
「だから、穂積ちゃん押し倒しちゃったのかな?」
私は言った。
ランが今度はテーブルに頭をぶつけた。
「大丈夫?」
私は言った。
親の情事はダメージらしい。
「アイリルアのばばさま容赦ないよ、その点シュリは優しいしいいよね。」
私は言った。
「叔父上も容赦ないです、サイとデートの前日に3人、しかも手練れを送って来たときは死ぬと思いました。」
ランが遠い目をしながらコケモモ酒を飲んだ。
「すごいね、なんとかしたんだね。」
私は言った。
一晩に3人はすごいな。
「ええ、なんとかしました。」
ランがひきつった笑み浮かべた。
若いっていいな。
「で、いつ頃サイちゃん抱くのさ。」
私は話題を戻した。
「結婚式の後ですかね。」
ランが言った。
「あんまり遅いと、私が囲うよ。」
私が言うと
ランは困った顔をした。
「サイは父上の姪ですよ。」
ランが言った。
「知ってるよ、でも昔ならあったよ叔父姪婚も。」
あくまで昔だけどね。
「サイは私のものです。」
ランが言った。
「うん、だから、早く抱いちゃいなよ。」
私は言った。
アイリルアの分家も厄介そうだけど
ランの嫁をねらう貴族の女がいるし。
「サイは守護戦士の三級資格をとりました。」
ランが言った。
「そうか、守り安くなったね、でも、それ以上はとらせないでしょう?」
私は言った。
「本人いわくとれないそうです。」
ランが言った。
ああ、運動神経切れてるもんね。
「コウマ守護戦士がライバルのようです。」
ランはひきつった笑み浮かべた。
まあ、そうだよね。
「日本でも守護戦士だから一緒か面倒だね。」
私は言った。
「そうです。」
ランが言った。
「まあ、早くサイちゃんものにしちゃいなよ。」
あおっておかないとね。
私のあきらめがつくし。
「まあ、頑張ります。」
ランが言った。
ラン、いい加減頑張んなよ。
ライバルはもしかしたら。
私とコウマ守護戦士だけじゃないよ。
サイちゃん可愛いって内務課の文官が
呟いてるの聞いたよ。
誰かにとられても知らないからね。




