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その2 私の楽しい夏休み?1

しばらくして、高校最後の夏休みに入った。

私は光ごけが生えている天井部分から。

地上部分に降りるリニアに乗って『ルーアミーア王国』にやって来た。

地下空間にルーアミーア王国はある。

迎えはお父さんだった

「サイラ、お帰り」

一応、ルーアミーア王国は私にとって故郷だ。

お父さんと一緒にバスに乗って王宮にいった、多分目立たないようにお父さんが配慮したんだろうけどね。

王宮は細かい彫刻が施された薄緑の石で出来た綺麗な列柱に囲まれた壮麗な建物だった。

廊下を行き交う人々はみんな身長が、高い男性は2メートル近く越えてる人もいる。

女性は180センチごえがざらにいる状態だ。

当然、国王陛下身長が高い。

そして殿下と同じ深緑の髪と目をしていた。

「サイラちゃん〜よくきたね〜大きくなって〜

。」

国王陛下に両手を握られた。

「父上、あまりサイに触れないでください、減ります。」

殿下が変な事言ったよ。

「ランがこんなおもしろい事言うと思わなかったよ〜。」

陛下はおもしろそうに言った。

「サイ、部屋に案内する。」

スルーするの?

「サイちゃんは逃げないんだから待ちなよ〜。」

と陛下はさらにおもしろそうに言った。

「サイちゃんが来なくなったのってさあ〜ランにカエル持たされから〜?」

ニヤリとして陛下が言った。

「知ってたんですか?」

カエル事件

「知ってるよ〜だってあの後、全然来なくなっちゃって、ランが後悔してたし〜。」

ニヤニヤしているね。

「バラさないでください、父上。」

殿下があわててるよ。

「ええ〜?いつもパワー全開の君だったランが、落ち込んで、その後妙に落ち着いちゃってさ〜いい経験だよね。」

カエル事件は殿下の経験値を上げたらしいです。

怖かったのに、私は。

「一番ショックらしかったのは、サイちゃんがアイリルア領には遊びに来てるのに王宮に来ないことだったようね。」

穂積王妃のお言葉

「母上まで.....。」

ばれたくなかったらしいです。

「私とは、日本会ってたよね。」

会ってます。

「えー穂積ちゃんずるい〜。」

と国王陛下

「私はサイちゃんの叔母よ、それにしてもあの食用カエルビックリよね、私も食卓に出た時おどろいたわ。」

そうですよね、分かってくれて嬉しいです。

「では、もう良いですね。」

そんなに何あわててるのさ。

「昔の悪行がバレるのが怖いんだよねぇ。」

悪行って...カエル以外に何か...されたろうけど忘れた!


「ハア、立派な部屋だなぁ。」

私は立派なソファーセットと。

小部屋の(と言っても、私の部屋より大きい。)天蓋付きベッドを覗きにいきながら呟いた。

プライベートの浴室、洗面台、トイレまである...全体的に大きいけど不自由はない。

「問題は、鍵に手が届かないことかな。」

防犯か警備上の都合か鍵がかなり上にあり、

この国で小柄な私はどうてを伸ばしても台がない限り届かない。

「...やはり、そこが問題か。」

そうだよね、って。

「で、殿下...何で、ここにいるんですか?」

さっき部屋の前で別れたよね。

「私の部屋は、隣だ、その扉でつながっている。」

鍵がかかっていたので後で覗こうと思っていた扉が指し示された。

「...鍵、かかるんですよね、殿下」

かからなきゃ困るよ。

「もちろん、かかるが、どっちの部屋でも、鍵で空くようになっている。」

...役にたたないじゃん。

しかもこっちも上の方の鍵だし、私にかけずらい。

「私は、かけるつもりはない。」

殿下は微笑んで言った、言いやがったよ。

「...殿下、困るよ。」

私、誘われてる?

「...それから、殿下でなく、ランと読んで欲しい。」

殿下は言った。

「......じゃ、ランさんで。」

これ以上譲歩出来ないよ。

「.......ま、おいおいただしていこうう。」

ため息付きながら殿下は言った。

ただされるほど居たくないよ...って婚約者なんだっけ?

私の方がため息だよ。


どうなっちゃうのかな、この超庶民な私の夏休みは...。

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