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その11 アイリルアのおばあ様の言葉

目が覚めるとランにお姫さま抱っこされて廊下にいました。


「目を覚ましたか?」

ランが微笑んで.......キスされたよ。

「あれ?なんで?」

仕事は?

「仕事が早く終わった、帰ろう。」

帰るのはいいんだけど。

「重いから下ろしてください。」

絶対に重いよ。

「....軽いから断る。」

何かテンテンテンあったよー。

重いんだ、やっぱりー。

わーん。

「重いよ、やっぱりー。下ろしてー。」

乙女心は複雑なのです。

お姫さま抱っこに憧れても

重いって思われるの嫌だもん。

「...サイ、わがまま言うな。」

...怒る?怒るの?怖いよー。

「大人しくしてればいい。」

わーん、やっぱり、怖いよー。


「着いたぞ。」

お姫さま抱っこのまま部屋に着いた。

途中あった人達には生暖かい目で見られた。

もういいよ、ランにしかられなけてば。

そのまま、ソファー座ってに膝抱っこに移行した。

「サイ、おどろかせたな。」

知らないよ。

脅すんだもん。

「男的には、あの場面で下ろしては絶対に拒否する。」

そんなもんなのー?

でも、恥ずかしかったんだからね。


「あ、アイリルアのおばあ様から着信入ってる。」

私は下りるとひと悶着ありそうなので膝抱っこのまま、端末をチェックしてます。

「アイリルアのばばさまか...かけてみたらどうだ。」

ランの許可がでたのでかけてみた。


『サイ、久しぶりだね。』

アイリルアのおばあ様が出た。

「うん、久しぶり、何のよう?」

おばあ様に聞いた。

『サイ、ランティス殿下と婚約したそうだね、おめでとう。』

おばあ様は言った。

「ありがとう。」

その為の電話?

『さっさと、ランティス殿下のものにしてもらいな。』

ねえ、それ高校生の孫に言う言葉?

「わかった、検討しよう。」

ランが言った。

検討されちゃうの?

『ランティス殿下の膝の上かい?やるね、サイ。』

やるねってなにさ。

「おばあ様、私、まだ、高校生だよ。」

主張しておこう。

『なにいってるんだい、分家より、ランティス殿下の方が数倍ましだよ、さっさと結婚してもらいな。』

短絡的だな。

「結婚式は高校卒業後の春休みを予定している。」

ええ?きまってるの?

『そうかい、出席するよ。』

おばあ様も即決?

「ありがとうございます。」

ランも御礼言ってるし。

『じゃあそう言う事で、さっさと嫁に行きなよー、分家は任せな。』

そういっておばあ様は端末を切った。


「結婚式...高校卒業後の春休みで決定なんですか?」

私、困るよ。

「そうだ、招待したい人をリストにしておいてくれ。」

そういってランは私にキスをした。


ああ、どうしよう、あと、7ヵ月しかないよ。

本当に本当に本当に困るよ。

私、高校生なんだよ。

今度は首にキスされたよ。

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