その10 ランさんと一緒...取り扱い注意。
ランさんが仕事に戻る事になったので
執務室まで手をつないで来ました。
もう、怒られるの嫌だもんね。
「姉さんか...殿下、各部書類運び人くらいしかできませんよ。」
瑠璃都がため息をついて言った。
「脚下だ、サイはここから出さない。」
なんか束縛されてるな。
「じゃあ、ここに置いておくくらいしかできませんよ。」
瑠璃都にため息つかれた。
そうだよね。
アイリルアのお祖母ちゃんも
こんなにサイラはアイリルアの特徴持ってるのにってなげいてるよ。
「それでいい。」
ランさんは嬉しそうに言った。
「なんか変態チックですよ殿下。」
瑠璃都が言った。
「瑠璃都も愛しいものができればわかる。」
笑顔でランさんは言った。
い、愛しいものって私ですか?
「ランさん、いつでも一緒はいいけど寝床も一緒なの?」
ランさんの変態!なんでランさんの部屋の寝床に連れ込むのさ、泣けてくるよ。
「ランだ、さんとつけないでほしい。」
私を抱き締めながらラン?は言った。
「わかった、ラン....御願い離して!」
恥ずかしいです。
「嫌だ、添い寝でいいから一緒に寝たい。」
添い寝でいいんだ。
でも、なんか自分以外のにおいに包まれて眠るのって変な気分だよ。
「サイ...高校生活は楽しいか?」
ランさんは突然聞いた。
私の気をそらす気なのかな?
「忙がしいけど楽しいです。」
高校3年なんて資格取得でほぼ実習だけどね。
それは、どこの学部も同じだからラン...も知ってるはず。
「そうか...本来なら高校生活最後の夏休みにこんな事にと思っているだろう。」
ランが言った。
ま、そうだね。
「仕方がないですよ、でも、まだ私...ランさ...ランの事よくわからないので戸惑う事が多いです。」
今も戸惑ってるし。
「あなたのせいではないのだが、王宮に豆にきてもらいたかった。」
ランはそういって私にき、キスした。
高校生ですよ私は。
「.....いっぱいあってたらガルみたいな友だち関係で終わってたかも。」
そうしたらこんな事にならなかったのに~。
「...多分、無理だな、もっと早く婚約していた、そうしたら、私は独占欲が強い男...らしいな、あなたがまともに高校生になれただろうか?」
それ、やばすぎです。
「ラン...ともかく、高校卒業だけはさせてください。」
高校卒業しないとランと別れた時、私、ニートだよ~。
「ああ、そのくらいは待てる。」
絶対に待っててよ。
と言うかなんでまたキスするのさ。
やっぱり、まともな人生送るために
ラン...に権利放棄してもらって
国王陛下に所有された方がいいのかな?
おじさんならこんな困惑する事しないよね。
........もう少し様子見てから考えよう。
絶対、今夜は寝られないよ~。