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幕間 妹のキモチ(ホーリィ・イチゴ・ルーアミーア)

お兄さまとのデートの次の日

サイちゃんが部屋に遊びに来た。

本屋さんで買えなかったんだって

遺跡本がどうしたんだろう?


「ホ―ちゃん、このネット小説の作者、おかしくない?」

サイちゃんが真っ赤になって言った。

「ええ?そんなことないよ。」

例の陛下と異世界人の出てくる小説を端末で見せてる。

「陛下ってお兄さまみたいじゃない?」

私が言うとサイちゃんは赤くなって言った。

「ランさんは、こんなにエロくないもん。」

やられてるサイちゃんが気がついてないのか~。

お兄さまの方が凶悪だと思うけどね。


「ランさんは指なめないもん、甘噛みしないし。」

その内やりそうだけど。

「それに抱き込みも優しいし。」

お兄さまは房中術でなれてらっしゃるのよ。

ウブなサイちゃんなんていくらでもこませるんじゃないの?


「お兄さまは、昨日の朝、サイちゃんを抱き込んで、アイリルア公の目を白黒させたそうね。」

お兄さまやるわね。

「お父さんが、ランさんに何かしでかしたからだよ、ランさん優しかったよ。」

寝ぼけてた時以外ってなによ。

「デートはどうだったの?」


「どうもこうもないよ、アイリルア家分家のせいで早々に切り上げてさ。」

分家はサイちゃん狙ってるものね。

サイちゃんがアイリルア家を継げなくても、アイリルア家の瑠璃紺の髪は受け継いでいるってわかったから余計よね。

「御愁傷様、ネットで本買えば?」

そう言うとサイちゃんはそうしようかなって言った。

よっぽど怖い目にあったのね。


お茶をのみながらしばらく話していると

「サイちゃん!ここにいたんだね!」

ガルディス・ランディ・ルーアミーア

つまり、私の弟が部屋に飛び込んできた。


「どうしたの?ガル ?」

私が聞くとガルはいった。

「兄ちゃんがサイがいないって探してる!」

ガルは少し震えながら言った。

「ええ?王宮くらい一人で歩かせてよ。」

サイちゃんがのんきに言ったけど。

私はわかる。

お兄さまはあのモードなんだろう。


「ともかく、帰りましょう。」

これ以上まだせない方が良い。

「早く、してくれよ。」

よっぽど怖いのね。


「ランさん、ごめんね探してたって聞いたよ。」

サイちゃんはのんきに聞いた。


お兄さまは無表情だわ。

怖いわ。


「サイラ・アイリルア、仕立屋が来ている、採寸がすんだら言っておくことがある。」

お兄さまはしっかりとサイちゃんの顎をもって目線をあわせながらいった。


戦闘モードだわ、あれ。


「う、うんわかった。」

サイちゃんは怯えて言った。


ねえ、サイちゃん。

お兄さまって本当に凶悪なんだよ。

覚悟しておいてね。

お兄さまって本当にリアル陛下だよね。

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