その8 ランさんとデートしました♪ハシャギすぎ?
ランさんとデートしてます。
手をつないで歩いています。
恥ずかしいよ。
でも、嬉しいよ。
何か気持ちが落ち着かない。
「サイ、疲れないか。」
身長差 があるのでちょっと大変です。
でも楽しいな。
ランさんは歩幅を合わせてくれてるけど。
今までこういう事をしたことはないし。
ランさんは髪の毛を黒に染めています。
王室特有の深緑の髪の毛を隠すためだって。
でも、相変わらず美青年だな。
「大丈夫ですよー。」
私はしっかり寝ましたから。
「わーい、たくさん本がある~。」
大きな本屋さんに来ました。
遺跡本あるかな♪
洞窟巨人の断崖絶壁に彫刻した遺跡だよね♪
他にも色々本があるからあとで見てみよっかな。
「ランさん、私向こう側見てきますね。」
そうに言うとランさんは困った顔をした。
「できれば 離れたくないんだが。」
本屋さんなんだから心配いらないよ。
「ごめんね、ランさん、私が間違ってたよ。」
変な男の人が目の前に立っていた。
「サイラ・アイリルアさん。」
ニコニコしながらその人は言った。
「あなたは 誰 ですか?」
獲物を狙う目をしている。
本棚 の影に連れこまれて大ピンチです。
「オレは、アイリルアの分家のものですよ、サイラ姫。」
分家の人なんて知らないよー。
「あなたとランティス殿下との婚約は間違ってる、このまま本家に行こう。」
手をつかまれた。
怖いよう なにこの人~。
「サイは連れていかせない。」
ランさんが助けたに来てくれた。
「...仕方ない、今日はあきらめるか。」
男は手を離して逃走した。
守護戦士の護衛が見えたようだ。
「サイ。」
ランさんがわたしを抱きしめた。
外出先なのにはずかしよ。
でもごめんね、心配かけて。
「離れてほしくない、心配だ。」
そうに言うとますます強く抱きしめた。
展開を見守ってたお客さんと護衛の守護戦士に、生暖かい目で見られた。
....拍手ってなにさ。
「移動しよう。」
ランさんが言った。
「あなたは少し自覚が足りない。」
そうだよね。
分家の人変だよー。
「ごめんね、ランさん。」
私が悪かったよ。
だから、なんで肩を抱くのさ。
「貴女に勝手な行動をとらせられないな。」
ランさんはそうに言って微笑んだ。
ついでにキスってなんですか?
外出先ではやめてください。
デートってこう言うもの?
「少しここに寄りたいのだが、いいだろうか。」
高級ジュエリーショップの前でランさんが立ち止まった。
「ええ、別に良いですよ。」
でも、高校生の私は入りづらいだよね。
「こちらをご用意いたしました、軽い素材を使っております。」
パーティーに使用するようなジュエリーがカウンターにだされた。
わー、すごい綺麗だな♪
「彼女が使用する。」
へ、何を言っているの?
「あわせて見てください。」
店員は微笑んで私にわたした。
ええ、弁償できないよ。
「つけてみてくれ、夏夜会に婚約者として出席してもらう予定だ。」
ええ、夏夜会なんてむりだよ。
王族とか貴族とかきてダンスを踊るんだよね。
今年は、ブルー・ルリーナ王国だよね。
確か国々の持ち回りでやるんだよね。
「良く似合っている。」
ランさんは微笑んでいった。
こんな高級ジュエリー無理だよ。
壊したらどうするのさ。
繊細なのに。
「可愛いな、サイは。」
そういってランさんはキスをした。
お店だよ。
「ランティス殿下にも春がきたのですね。」
お店の人がニコニコしながら言った。
ランティス殿下って知ってるんだ。
だからってキスしまくるのやめてよ。
私、まだ高校生なんだからね。
たのむよ殿下。