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その7 ランさんとデートする日の朝は?

今日はデート。

...わー、初めてだよ。

どうすればいいのかな?

手とかつなぐのかな?

わー、どういう格好したらいいんだろう?


「ランさん、起きてるのかな?」

扉の向こう側は物音1つしない。

「昨夜は少しうるさかったですのに。」

ニナ姉さんが言った。

「...そうなんだ?忙しかったのかな?」

ランさん、大丈夫かな?

無理してないと良いけど。

「アイリルア公の声もしましたので政務の話し合いかも知れません。」

そうなんだ、大変だねプライベート空間まで仕事の話し合いなんだ。

「隣の部屋行っても大丈夫かな?」

ニナ姉さんに聞くとサイ様だけなら許可が出てますと言った。


「ランさん?」

そっと入ると夜勤の侍女さんにまだお休みですと言われた。

寝顔覗いてみたくなったので聞くと私には許可が出てるそうだ。

何か無防備過ぎだよ。

でも覗くけどね。


「ランさん入るね?」

高級そうなベッドにランさんの深緑の髪が見えた。

「ランさん。」

そっとのぞきこむ。



あれ?なんで私ベッドに寝てるの?

「まだ、足りないのか?」

何かいつもと違う雰囲気のランさんの

声がした。

何でランさんが私の上に。

「ランさん?」

ランさんが抱き込んでた腕の力を込めた。

「可愛い声だな...。」

噛みつくようなキスをされている。

「....ランさん!?」


「サイか?」

やっと目が覚めたらしい。

「そうだよ、疲れてるの?」

のぞきこんだらいきなり腕つかまれてバランス崩した上にいつの間にかランさんの腕の中だし。

「...昨夜、アイリルア公が房中...いや、ともかく、ちょっと嫌がらせされて。」

お父さんがランさんに嫌がらせ?

今日、デートするから?

「ごめんなさい、疲れてるなら延期する?」

私がそう言うとランさんは微笑んだ。

「疲れてない大丈夫だ。」

それならいいけど。

私がベッドから出ようとすると。

もう少しこのままでいたいとの事だった。

「サイ、びっくりさせてすなまなかった。」

そう言うとさっきのキスより優しいキスをしてくれた。


「殿下、今日、デートは無理ですよね♪良かった、睦美ちゃんにしかられないですんだよ。」

お父さんの声がする。

「アイリルア公、まだ、ベッドのなかだ。」

ランさんが私を抱き締めたまま言った。

「おや、まだ抱いてるんですか?相性いいのかな?」

お父さんは私に気がついてない?

「いいな。」

ランさんが微笑んだ。

「じゃあそのタイプを...サイ!?」

お父さんはびっくりしている。

「なんだ、アイリルア公、サイが婚約者の私の腕の中にいるのがそんなにおかしいか?」

ニコニコしながらランさんが言った。

「サイ、直ぐはなれなさい、昨日3人も送ったのに!殿下は獣ですね!」

3人ってなにしたんだろう?

獣ってなに?

「サイ、もう少しこうしていよう。」

ランさんはニヤリとして私の首筋をな、なめた。

え?ええ?

「サイの首筋は柔らかいな。」

色気のある声で囁かれて。

もう、わけわかんないよ。


「殿下、昨日の事は謝ります~。」

お父さんがなきながら言った。

「だから、サイを離してくださーい!」

お父さんは叫んだ。

睦美ちゃんに殺されるー!ってなにさ。


「サイ、気にするな、デートは行ける。」

ランさんが私にキスをして言った。

「無理しないでね。」

私がそう言うと余計に抱き締められた。

「大丈夫だ、サイは優しいな。」

そういってもう一度キスされた。


ねえ、ランさん、うちの父は。

いったいなにをあなたにしでかしたんですか?

娘の私が償えるといいんだけどな?

勿論、サイとのデートそしのために房中術の授業を臨時でアイリルア公が実施しました。

結果は押して知るべしです。

アイリルアの本家はそう言う仕事もあります。

だからサイに出来ないのか。


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