その6 ランティス殿下の姫君達2(ほぼ自称)
3人をつれてとなりの部屋に入った。
「ねえ、あなた、本当にサイラ・アイリルアなんですかぁ?」
マリナ姫に聞かれた。
「ええ、サイラ・アイリルア、日本名花山彩良ですよ。」
私は答えた。
「あなたの年齢に合った、お婿さん見つけてあげるわー、だからー殿下と別れてくださらない?」
リュシア姫が言った。
「私は、あなたの一族の分家から婚約したのは、ランティス殿下の本当の姫君を守る為だから別れさせてくれと言う手紙とランティス殿下の執務室カギをもらったわ。」
シファカ姫が言った。
カギ何てどこでてにいれてにだろう。
また、分家に人か、困ったね。
「えーと、私はランティス殿下のものなので分家がいうように偽造ではありません。」
偽造だったら誰が『ランティス殿下の姫君』なのかな。
「ええ?そう言う仲なんですのーイヤー、殿下、ロリコン?」
ロリコンってなにさ、リュシア姫。
「私は高校3年生で確かに、ランさ、ランティス殿下より年下だし成熟度も下ですけど、ロリコンって言われる成熟度差ではありません。」
この国じゃ小柄だからってひどいよ。
「サイラ・アイリルアさん、あなた、ランティス殿下といつ知り合ったの?」
シファカ姫が腕組みしていった。
「私とランティス殿下は幼馴染みで、いとこ同士ですから。」
それ以上言いようがないよ。
「そう、私はランティス殿下と次元図書館で出会ったわ。」
シファカ姫は言った。
「地虫蜜の古文書を探してた殿下に聞かれて親しくさせていただいたわ。」
シファカ姫はつづけて言った。
「それは、図書館司書のあなたにきいただけだわー、勘違いよー。」
リュシア姫が言った。
「あなたのような知的な女性がいればルーアミーアは安泰ですね。って言われましたわ。」
シファカ姫が勝ち誇ったようにいった。
聞きようによっては口説いているようにも聞こえるけど。
...ランさん、その言動が無自覚スキャンダルのもとなんじゃ無いかな?
「わ、私なんてー、野外夜会の夜光ゴケの下でのダンスで、リュシア姫はダンスがお上手ですねって微笑まれたわ。」
リュシア姫は言った。
それ、単なるリップサービスだと思います。
「相変わらず思い込みが激しいのね、マリナ様はランティス殿下によく面倒見てもらっていたわよね。」
シファカ姫が言った。
「はい、どなたかに私が似てるとかで、あのはじめて王宮来たとき迷ってしまって、さらに転んでたすけてもいただいたんですぅ。」
マリナ姫は言った
...だから、マリナ姫には少し反応が違ったんだ。
似てる人って、まさか私じゃあないよね。
私もとろいけど、空間管理師目指してる以上方向音痴じゃないし。
「ともかくー、あなたが出る幕はありませんわー、お婿さんならいくらでも紹介するので婚約解消してくださらない?」
リュシア姫が言った。
「アイリルアの分家があなたの婿の面倒は見るそうですわ。」
シファカ姫が言った。
あのメールの主なのかな?
手紙とカギ?なんかこわいよ。
「私は、優しくしていただいてただけですぅ。」
マリナ姫は言った。
この人は未練在りそうだけどいいやべつに。
「....シファカ姫、次元図書館の公文書保管室に原本があるそうですが。」
でいいんだよね。
「王家の国王陛下とアイリルア本家当主との契約書で私の所有者はランティス・パリュデス・ルーアミーア殿下と生まれる前からなっております。」
で大丈夫だよね。
「なんですのーその非人道的な契約書ー。」
リュシア姫が言った。
この人いい人だ、ある意味。
「確認出来ますの?」
シファカ姫が静かに言った。
昨日、ランさんからもらったデータを端末画面に出した。
「.....確かにそうなってますわ、公文書じゃくつがえせない?」
シファカ姫は言った。
「そんなぁ、サイラ様が可哀想ですぅ。」
マリナ姫は言った。
わー、同情されたよ。
「ともかく、くわしいことは、国王陛下及び家の父に聞いてください。」
あの人たちがした契約だし。
「わかりましたわ、もし、ウソだったら、法に訴えますわよ。」
シファカ姫は足早に去って行った。
「私も行きますわー。」
リュシア姫も出ていった。
「メイワクかけてごめんなさい。」
マリナ姫はそういってよろけながら出ていった。
「ああ、慣れないことしたら疲れたよ、ホーちゃんに言って王都見学は延期しようかな。」
私はよろよろと一応報告しとこうとランさんの執務室に行こうとした。
「サイラ、大丈夫か?」
扉が開いてランさんが入ってきたよ。
...なんで私、ランさんに抱き締められてるんだろう。
「姫君達が出ていくのが見えた、あなた一人に対応させるなんて、私は不甲斐ない男だな。」
ランさんは言った。
「ランさんが出ない方がいいこともあるから、気にしないでください。」
賞品に言われるとヒートアップする事もあるし。
「すまない。」
........ランさん、それはいいけどさキスするってのどうなのさ....またされた。
「はいはい、適度のところでやめといてくださいね、ラン殿下、姉さん生きてる?」
わーん瑠璃都に見られたよー。
「仲良しさん♪」
いやー、ホーちゃんも来てる。
「サイ。」
.....いや、何?ランさんその妙に色気のある声は?..........いやー、なんでここで大人なキスするのー。
瑠璃都ー、ホーちゃんも見ないでー。
お願い、ランティス殿下、もう私、限界です。
離してくださーい。