お出かけは大変
エッセイにしては長くなってしまいました。
推理系の物語や漫画。
主人公の周りで必ず起きる殺人事件。
「またお前か」
と言われる主人公。
もうお前が犯人でいいじゃん。なんて思ったり。
。。。
みなさん、もう「茅の輪」くぐりましたか?
茅の輪くぐりとは、心や体についた穢れを落とすため、茅で作られた輪をくぐるものです。
昨年はみっくーと鎌倉の鶴岡八幡宮で土砂降りの中、茅の輪をくぐり穢れを落としました。
言わずもがな、みっくーよりコロンの方がたくさん穢れが落とせたと自慢。
ふふん。
「穢れ。落としたい。特に心の穢れ…」
そう強く、強く願ったコロン。
「東京ではどこでやってるかな?」
調べて、前に一度行ったことのある、府中市の大国魂神社へ行く事にしました。
その日は午後から雨の予報。
じゃあ長靴代わりにロングブーツを…
そのブーツに合うぴたぴたしたパンツに、女神のようなドレープのブラウスを合わせ、お尻を隠す。
「ふふ。めっちゃエレガントに見えるわ。腹は真っ黒だけど♡」
そんな腹は見せないので大丈夫。
エレガントにサッサと電車に乗りました。
電車ではあまり座らないコロンは、扉付近に寄りかかって発車を待ちました。
向かいには同年代であろう女性が立っています。
すると「あ"ーーー疲れた!座りたいっ!」の声と共に、ドスドスのしのしと、中学生?高校生くらいの小汚い女の子が乗ってきました。
そのガキは、真っ直ぐ「優先席」にドスンと座ったので、一緒にいた友達の女の子が「そこ優先席だよ?」と言うと「優先席でもなんでもいい。疲れた」と言って携帯を見始めました。
そうして迷いながらも、優先席を気にしていた女の子も隣に腰をおろしました。
その子たちの様子に、コロンの腹の黒いものが蠢く。
向かいの女性も驚きの表情でガキを見ている。
でもね、まあ、空いてるし?必要とした人が来たら譲ればいいし?
そう思って出発を待つ。
と、まさに神の采配。
ヨボヨボとお婆さんが乗り込んできました。カバンにはヘルプマーク。
お婆さんはきょろきょろとし席を探しましたが空いているところはありません。
出発の合図と共にお婆さんは手摺を握ります。
プシューと音を立て、閉まる扉。
ガタリと揺れ、電車は出発しました。
ガタガタ揺れる電車、お婆さんは両手で手摺にしがみついています。
その様子に腹から黒いものがどんどん出てくるコロン。
向かいの女性がコロンを見て、目で言う。
「ねぇ!この子たちが譲れば良くない?なんなのこの子たち!」
コロンも目を見開き返す。
「ほんと!ブッコロ案件!」
コロンと女性。能力者のように目で会話する。
すると「優先席」を気にしていた女の子の方が、ソワソワソワソワし始めた。
お婆さんと友達、周りを見渡す。
すぐには立てない。でも、いたたまれない。
そう思っているのが痛いほど伝わる。
たかが数秒だろうけど、その子には長く感じているはず。
ぐっと勇気を振り絞り、その子が立ち上がりお婆さんに近づく。
「…あの…どうぞ…」
よし!!!よく言った!!!
女性がハッとしコロンを見る。
うん。と頷くコロン。
しかしここで大問題!!
ガタガタと揺れる電車で、お婆さんは手摺を離せないのです。
「だ、だいじょうぶ……」と困ったように弱々しく言うお婆さん。
「…でも……」それ以上言葉の出ない女の子。
お婆さんっ!その子の勇気を無駄にしないでくれ!!!!
あーあーあー…もーーーーーっ!!!!
と、心で盛大に叫んでから、コロンはお婆さんに近づいた。
「せっかく譲ってくれたんだし、座りましょうか?お手伝いしますよ?」
にっこり笑って…でも目は笑わずに声を掛けました。
「でも私…〇〇の駅で降りるの…」
まだ先じゃねーか!!!
「うん、それまで座ってればいいよ。大丈夫。私につかまって」
はっきり言う。全然大丈夫じゃない。
コロンだってガタガタは嫌いだ。
ガッターンって揺れたら、絶対お婆さんと一緒にひっくり返るだろう。
下町の叶姉妹のニセモノくらいのお値段するこのブラウスが汚れるだろうな…
とか走馬灯のようによぎったさ。
左手で手摺を握り、右手はお婆さんがしがみついているコロンの足はガニ股になって踏ん張っている。
よろよろしながらなんとかお婆さんを座らせた。
お婆さんが女の子とコロンに「ありがとうございます…」と言い、女の子は「いえ…」と言ってから、コロンに向き「あの…ありがとうございました」と言って頭を下げてくれました。
良い子だなと思った。
「ううん。こちらこそ。譲ってくれてありがとう」
そう言ってもとのところに戻ると、女性からも「ありがとうございます」そうお礼を言われた。
その後。何ごともなかったようにしてたけど、本当は泣きたいくらいヨボヨボしちゃったよ。
なんでいつもいつも!コロン関係ないのにー!って。
神社で茅の輪をくぐり、先程盛大に出た穢れを落としてもらう。
「あーー神様お願い落としてね」くらいのきぼちで。
で。
これだけで終わらないのがコロン。
こんなにヨボヨボになったのに、夜ご飯の買い物して、荷物重いのに土砂降りで。
ヨボヨボとやっとこバスの席に座ったら。
出発ギリギリ…コロンよりヨボヨボしたお爺さんが乗って来ちゃったよーーーー(泣
えーん!嘘だと言って〜
コロンも座りたいの〜
でも、あの女の子を思い出し…
信号で止まった時にお爺さんに席を譲りました。
。。。
大国魂神社の茅の輪のお守りと、可愛いカラスのおみくじ。
「大吉」
ふっ…
当たり前だろうっ!!!




