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転生して『神』になってしまいました!?  作者: 柴田優生


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5/7

あの娘が・・・!?

それからはしばらく、怠惰な日々が続いた。入学してから1ヶ月ほどが経過したこともあり、Fクラスの生徒は段々と友達を作り始めた。


「・・・ふぅ」


俺は、ポケットからソレを取り出して吸い上げる。


「久しぶりに吸うと、やっぱり少し不味いな」


背伸びしたせいか。一応、俺の体は学生のままだ。まぁ、俺がこの程度で死ぬことはない。だから、俺は嫌でもコレを吸い上げる。・・・すると、


<<ガチャリ>>


と、屋上の扉が開いた。


「ほう。こんな真夜中に、学園の屋上に来客とは・・・」


そうして、俺は屋上に入ってきた人間を視認する。数は、一人と言ったところだ。一人で、何をするのだろうか?・・・と、僕が思っていると、


「・・・あ!!いた!!ようやく見つけました!!」


と、屋上に上がってきたその少女は、俺の方を指差してそんなことを言った。あ~~~~。面倒なやつが来たか?と、僕は思って無視を決めた。


「ちょっと、何か反応したらどうなんですか?」


俺は黙る。別に、俺は友情関係なんか望んでいない。そもそも、こいつのランクが得体も知れていない。


「ちょっと!!」


と、そのとき、その少女が声を荒げた。


「・・・もう。なんだよ」


居ても経ってもいられない俺は、ついに反応をしてしまうのだった。


「あ、やっと反応した。話したこともない女子を無視するとは・・・どういうことですか?」

「別に。俺は友達とかどうでもいい」


神になってしまった以上、俺にそういった関係のやつはいらない。仲間は最悪欲する可能性があるが、友達と言う存在は欲を埋めるだけのただの道具だ。


「まぁまぁ。そんな固いことを仰らず。・・・あなたの名前はなんですか?」

「・・・教える道理はない。と、いうか。その様子からして、俺を探していたんだろ?だったら、俺の名前知ってるはずだが」

「バレちゃいました?それでも、自己紹介お願いします」

「めんどくさい」


一体なんなんだこの女は・・・。


「そういうお前こそ、名前を言えよ」

「わかりました。私の名前は・・・」


そうして、彼女は名前を読み上げた。・・・その、衝撃的な名前を。


「私の名前は・・・夢川ゆめかわ 緩涼みぞれと言います。一応、あなたと同じFクラスの生徒です」

「・・・え?」


俺は、愕然とした。だって、そいつの名前は・・・。俺がよく知っている女の子の名前だったから。


「およ?どうしたんですか?」

「い、いや。なんでもない」


でも、俺が認知していることは彼女に知られてはいけない。というか、姿が違ったから彼女がみぞれであると気づくことが出来なかった。でも、言われてみれば雰囲気が似ているような気もする。


「気になるじゃないですかぁー。教えてくださいよ」

「悪いが、教えることは出来ない。というか、別にお前が誰だか俺は知らない」

「ふん。そうですか」


この様子から見るに、俺のことは覚えていないのだろう。しかし、みぞれがなんでこの学園に・・・。


「せっかくクラスが同じなんですし、仲良くしましょ?」


と、彼女がそう甘い声で言ってきた。うぅ・・・俺は、断りにくい。だって、過去の世界で俺はこいつと仲良くしていたから。


「か、勝手にしろ」


俺は、そう答えることしか出来なかった。今は、彼女を突き放すなどと言った行為は出来なかった。俺が、彼女に興味を持ったことがあるから・・・情を抱いたことがあるから、彼女に酷いことを言うことは出来なかった。


「はい!!じゃあ、好きにします!!ということで、私はあなたにその話をしに来ただけなので。・・・あ、あと」


と、みぞれはそう付け足して、言葉を紡いだ。


「学生が煙草は、体に悪いですし・・・法律違反ですよ?」


とだけ言って、みぞれは屋上を後にした。・・・


「憧れってもんが、あるんだよ」


男にしかない憧れが・・・あるんだよ。みんなも、わかるだろう?世の男子学生は。こう言った大人染みた行動が、格好よく感じるのは全国世界共通だろう!?・・・そういうことだ。


「まぁ。別に年齢的に言えば、煙草を吸ってもいい年齢だ」


なんせ俺は・・・1億歳を越えているから。



そんなこんなで、次の日、俺が教室で怠惰そうにしていると、


「私のこと覚えていますか?」


机に突っ伏せる俺の顔を覗き込むようにして、昨夜、みぞれと名乗った少女は俺の目の前に現れた。出来れば、関わってほしくなかったんだがな・・・。


「なんだ。何か用があるのか?」

「今日も今日とて、暇そうな態度を取っているな~と思いまして」

「その口ぶりだと、毎日俺を観察しているように聞こえるが」


と、俺が言うと。予想もしていない言葉が返ってきた。


「そうですよ」

「はぁ?」

「毎日、見ておりました!」


遺伝か?遺伝なのか・・・?細かいことは言わないが、俺は過去の世界で、こいつに惚れられていた。まさか、それが遺伝しているのか?・・・と思ったが、


(流石にそんなわけないか)


だとしたら、俺のことを覚えているはずだ。そうなると、遺伝という可能性は低いだろう。


「んだよ、それ」

「いいじゃないですか!!友達は多いに越したことはないですよ!」


果たして、俺はそうだとは思わない。だって・・・


「失うものが、あるからな」

「ん?何か言いましたか?」

「いや、何も言ってない」


転生者であるが故に・・・気づいてしまうことだった。

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