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そうして、俺は誰とも会うことがなく、3日が経過していた。食料も、尽きる様子はまだ見せていなかった。だが、
「そろそろ、バッジを集めておいた方がいいか?」
最低基準の合格ラインを越えるには、20個のバッジを集めないといけないのだ。Fクラスとは言え・・・そこそこ実力がある奴もいるだろう。俺に敵うとは思わないが、それでも侮れない。
「そろそろ、バッジを集めに出るか」
今日で、10個集めれば十分なくらいだろう。
そうして、俺は外に出ていた。時刻は、夜。だいたい、23時くらいだろうか。普通であれば、人間は寝ている時間。俺がこの時間に出歩いたのも、それが理由だ。簡単にバッジを奪うには、この時間を狙った方が、簡単に回収できるのだ。
「っと、早速、いるな」
そいつは、無警戒で眠りについていた。バッジの数は、12個ほどだろうか。
「はっ。もっと警戒心高めの方がいいぜ」
気配から察する通りに、起きている気配はない。おそらく、中々に爆睡しているのだろう。
「いただき」
俺は、こっそりバッジを奪った。これは、仕方ないのだ。俺も、流石に単位を取らないと、最悪退学になるのだ。
そうして、俺は自分の宿に戻る道中を歩いていた。
「食料、奪われてないといいなぁ~」
結構、あの量集めるのに苦労を要したから、流石に奪われるとまずいんだよなぁー。・・・なんて、思いながら歩いていると、
「・・・ん?」
少し、森の奥に人影があるのが見えた。
「こんな時間に・・・なにをやっているのだろうか?」
少し、興味が湧いてしまった。本当だったら、好奇心で動くのは危険な行動なのだが、どうしても気になった俺は、こっそりと、気配を消してそこに近づくのであった。・・・それが、後にとんでもない結末を生むとは知らずに。
ゆっくりと、その人影に近づく。が、おかしいのだ。その人影は、一向に動こうという姿勢を見せない。ただただ、立ち止まっているのだ。端から見れば、不審者極まりない。
「ま、俺も変わらんか」
こっそり近づいている俺も、中々な不審者なわけだが。・・・そう思っているうちに、俺は段々とそれに近づいていく。・・・そして、次第に違和感を感じる。
「っ・・・。なんだこの臭い」
なんというか、臭い。鼻に残るような臭いが、俺の鼻を擽った。そして、次第に近づくにつれ、俺は驚愕する。
「・・・は?」
明らかにおかしい。これは、動物の肉片・・・じゃない。おかしい。動物のにしては、肉がしっかりつきすぎている。というか、臭い。生臭い。なんだ、これ・・・。と思っていたのだが、その答えはすぐに分かるのであった。
「・・・は、はぁ?」
なんで、頭蓋骨が・・・?しかも、人間の・・・って、まさか!!
「っ!!」
その瞬間、ずっと人影を見せていたそいつが、俺の方を見た。
(まずい!!見つかった!!)
完全に、目が遭った。その人物の顔には・・・還り血が付いていた。そして、人間の死体・・・つまり、つまり。だ。
「っぶねぇ!!」
刹那、その人間が、俺に攻撃を仕掛けてきた。なんとか、致命傷は避けたが・・・しかし、
「少し、傷がついてしまったな」
だが、今はそんなことどうだっていい。
「おい。お前。ルールはしっかり聞いていたのか?」
一応、ルールとしては殺しはNGなはずなのだがな。
「自分がルール違反をしたという自覚はあるか?」
そいつは、口を開かなかった。・・・と、同時に。
「っ・・・なるほどな。話す気はないってか」
仮面をしているように、特定されないように必死に隠しているのだろう。だったら・・・少し、暴いてみるか。
「腕が鳴るねぇ・・・!!!お前、Fクラスの人間を楽に殺せられる実力があるくらいだもんな。相当、実力あるんだろうなぁ」
「・・・」
喋る気がないなら、もう待つ必要もない。自分の実力を試すべく、俺はそいつの仮面に向かって、パンチを食い込んだ・・・!!
「・・・ってぇ」
割と、その仮面は固いようだ。一発殴っただけでは、その仮面はびくともしなかった。
「まぁ、殺すつもりはないさ」
俺は、ポケットからナイフを取り出して、
「下の顔を見せてくれよ」
俺は、ナイフを振り下ろした。すると、少しだけ顔に当たったようだ。と同時に、その仮面が剥がれた。
「ってお前、女なんかよ」
「よくも、やってくれたな。私の大切な仮面を・・・!!」
そのとき、その女が初めて喋り出した。
「んで、どうして生徒を殺した?」
「お前には、関係ない。見られたからには・・・死んでもらうしか」
「本当に、お前に俺は殺せるか?」
もう、自分が実力を隠す目的すらも覚えていなかった。が、どうだっていい。俺は、ただただこいつを仕留めたい。
「・・・は?」
「だから、俺を殺せるのかって聞いてんだよ」
「そんなの・・・意図も容易く」
「って言っている時点で、遅い」
その瞬間、俺は動き出していた。致命傷で止める程度に、俺は場所を選んでそのナイフを振り下ろした。
「いっ・・・!!」
そこからは、大量の血が吹き出した。
「気絶くらいなら・・・セーフ。だよな?」
戦いを終わらせるためにも、俺は確を入れるのであった。
拠点に戻ったら、
「流石に、奪われてたかぁ」
食料が、全部なくなっていた。・・・まぁ、あと4日。生きられる最低限の食料があればいいかぁ。と、俺はそう思うのであった。




