ハプニング!?
それから、次の日も普通に授業があったのだが・・・。
「なんでお前はチラチラ見てくる」
つい先日、隣の席となった女が、ずっと俺の方を見てきていた。
「え!?う、うそ!?見てましたか?すみません!!」
と、言いながらそいつは小刻みに震えていた。
「い、いや。別に怒ってるわけじゃないから・・・そんな怖がらなくたっていい」
「あ、そうですか。わかりました」
そう言って、おれは授業に集中し直した。はて、こいつは一体どういった奴なのだろうか。なんというか、タイプ的には優希に似ているような気がする。だからなんだって話だけど。とりあえず、話を聞くとしよう。
それから、昼休みにまでなったのだが、その日、事件は起こった。
「あ、あの!!や、大和さん?一緒にご飯を食べませんか?」
「なんで俺の名前を知っている。・・・ともかく、嫌だ。一人で食え」
「どうしてですか?」
「この世界を舐めすぎだ。この学園は、実力主義なんだぞ?そんな場所で、友達ごっこなんかいう真似、馬鹿馬鹿しいと思わないのか?」
「いや、良いと思いますけどね。一人や二人くらい、仲間がいたって」
俺の知っている人間ならまだしも。こいつは、どの世界にいても出会ったことはなかった。だから、関わろうとは思わない。
「とにかく、おれは行くからな」
「あ、ちょっと!!」
おれはその場を離れて、屋上に向かった。
・・・のだが。
「結局、ついてくるのかよ」
「まぁ。私はあの瞬間で悟ったのでね」
結局、なにを言っても無駄な相手だったのだ。そうして、昼飯を貪っていると。
「やまとくー・・・って、え?」
その瞬間、屋上の扉が開いた。
「大和君?その人は誰ですか?」
「知らん。勝手について来た」
「ふ、ふーん・・・。そうですか」
「貴方こそ誰ですか?いきなり、屋上になんか現れて」
「私は・・・みぞれです。そこの男の子の、彼女です」
「・・・ぶっ」
飲んでいたお茶を吹き出す。・・・は?今、なんて言った?
「え!?大和さん、彼女いたんですか!?」
「ま、待て待て。誤解だ!!おい、なんてこと言ってんだ!!」
「んー?事実じゃないですか」
「嘘をつけ!!俺は、お前と付き合った覚えはない!!」
「や、大和さんが焦ってるってことは・・・!!はっ!!」
「ま、待て~!!」
一度、落ち着くことにして、
「あ、そういうことですか」
「あぁ。それでみぞれ。勝手に嘘をつくな」
「えへへ。すみません」
「ったく、どういうつもりだよ」
俺は、全ての真実を名も知らない女に打ち明けた。
「んで、お前はなんの用だよ」
「昼休みなので、一緒にご飯をと思って!!」
「なんでお前達は・・・。はぁ。食わないって言っても無理矢理食うんだろ?」
「ですね。そのつもりです」
だったら。と言って俺は足早にご飯を食べ始めた。
「大和さん?何しているんですか?」
そうして、すぐにご飯は食べ終わって、
「ごちそうさまでした」
すぐに、俺は屋上を出た。これでいい。あいつらは・・・まぁ。
「仲良くできるだろ」
なんとなく、似ているし。いけるだろ。
そうして、次の日。
「試験を行う」
教師はまたいきなり、そんなことを言い出した。Fクラスは、試験が多めなのだろうか。来る日も来る日も、試験をしている気がする。
「次の試験は、重要となるぞ。この学園は、どういった学園か・・・。お前達も重々理解しているな?」
「実力主義の学園だろ?」
「あぁ。そのとおりだ。だから、実力が高ければ評価をされ、実力が低ければ評価をされない。それを分かっているな?」
「あぁ。だからなんなんだよ」
「この学園に、実力がない生徒はいらない。だから、次の試験は、負けたら退学だ」
「は、はぁ?」
「なんだ。別に試験に合格すれば良いだけの話だろ?」
この教師、脳筋だ。
「試験の内容は、この前の試験と同じような感じだ。バッジを奪って、生き残るだけ。今度は、3日間の試験だ。わかったな?試験は、明日行う。もう一度言うぞ。不合格の生徒は、退学。だからな」
退学・・・か。流石に、それは避けたいところ。退学してしまえば、俺の目的が遂行しにくくなる。
「この試験は・・・逃せない、か」
ふと、隣の奴が目に入る。
「が、ガタガタガタガタガタ・・・」
これ以上にないくらい、震えていた。
「ど、どどどどどどうしよう・・・。た、退学・・・。したくない・・・」
あー。可哀想だなー。ま、こいつからバッジを奪うことはないだろうから良いけど。しかし、退学がかかっていると言うのなら、
「俺も、流石に頑張るしかない」
とりあえず、今日は体を動かしておくとするか。




