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転生して『神』になってしまいました!?  作者: 柴田優生


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なんで・・・

一瞬、何が起こったか・・・。私には到底理解できそうになかった。だって、目の前に立っている男の子の雰囲気が、一瞬にして変わったのを感じ取ったから。


「何を驚いている?お前が、攻撃をしろって言ったから・・・俺はその気になっただけだぞ?」


それはそうなのだが。なんですぐに決心することが出来たのだろうか。さっきまで、あんなに攻撃することを躊躇っていたというのに・・・。彼の中で、いったい何が起こったのだろうか?




もとい、俺は彼女に傷をつける気なんて一切ない。ただ、とても良い方法を思い付いたから、それを実行するだけだ。少し、リスキーではあるし、最悪実力がバレてしまう場合もあるが・・・。


「ま、せいぜい気付けても教師だけだろう」


良い方向に動いてくれよ・・・。と、俺は思いながら、実行に移す。


「・・・えぇ!?ちょ、ちょっと・・・・・!?」


刹那、俺は近くの壁を殴り壊した。相当な範囲を壊したせいか、粉塵が漂っていた。そうして俺は、事前に用意していた爆弾を、ポケットから取り出して、


<<バーン!!>>


そうして、爆弾は爆発した。そのせいで、粉塵はコロシアム一体を埋め尽くし、俺ですらも視界を奪われた。


「・・・上手く行ってよかったな」


おそらく、生徒は何が起こったか、未だに理解できていないことだろう。だから、俺は粉塵が解けてしまう前に・・・全てを終わらすのだ。



「ちょ、ちょっと!?」


いきなり、大和君が壁を殴ったかと思えば、次は爆発をしてきた。そのせいで、壁を殴ったときに出てきていた粉塵がコロシアムに広がってしまい、視界が奪われてしまった。


「ま、まさか・・・。そういうこと!?」


こうやってして、私の隙を突くつもりだ・・・!!ま、まずい!!防御の姿勢に入らないと!!・・・と思って、その攻撃を待っていたのだが。


「・・・あれ?」


一向に、攻撃が繰り出されない。彼自身も、粉塵に視界を遮られて、自由に行動が出来ないのだろうか。いや、でもおかしい。彼のことだから、何かしらの思惑と、確定的な自信があって行動しているはず。だから、その可能性はないはず・・・。と、すると段々と粉塵が解けてきた。そうして。そうして。


「・・・え?」


その瞬間、目を疑うような光景が私の目を襲った。だって、だって・・・。私は、何もしていないのに。


「・・・」

「ちょ、ちょっと・・・?や、大和君?生きてる?」


血だらけになった大和君が、地面に体を寄せていた。どうして?誰かに襲撃された?でも、そんなことは有り得ないはず。粉塵は、完全に視界を遮っていた。そんな中で、自由に動ける生徒なんていないだろう。ましてや、Fクラスの生徒なのだ。そんな高度な芸当が、出来るはずもない。


「何が起こったかわからないが・・・。勝者、みぞれ!!」


と、その瞬間。その間違った放送が鳴り響いた。


「ちょ、ちょっと待って!!」

「なんだね?」

「わ、私はやってない・・・!!彼に、指一本も触れていない!!」

「だったら、その生徒はどうして倒れている?」

「そ、それは・・・」


説明が出来なかった。だって、私も状況を把握できていなかったから。だから、彼がへばっている理由を説明することができなかった。


「反論はなしか。それじゃあ、決まりだ。勝者、みぞれ」

「あ・・・あぁ・・・」


もう、何も言い返せない。腹が立つ。何も出来ない私に、腹が立つ。それと同時に・・・彼が倒れている理由が、ようやく理解できた。


「なんで・・・。なんでなの」


なんで彼はいつも・・・・・・。




「・・・ってぇ」


流石にやりすぎたか。だが、まぁ。これでいいだろう。これで、みぞれは第2ラウンドへと進むことが出来る。俺は・・・失格となってしまうが、これが一番の選択肢だっただろう。何が起こったか。順を追って説明しよう。



まず、俺は壁を壊して、粉塵を発生させた。そして、その粉塵がなくなる前に、爆弾によって、粉塵をコロシアム内に爆散させた。そうすることで、全員の視界を奪った。そして、爆散させた粉塵が解けてしまう前に、俺は自分に向かって、傷をつけまくった。それくらいには。戦闘不能になったと思わせるくらいの傷を、自分につけた。その結果、みぞれが勝利したことになったのだが、


「流石に、やりすぎたな」


離れた自分の体を見下ろしながら、そう言葉を溢す。霊体になっても、痛みがヒリヒリと、響いている。こう見ると、自分の姿の惨状が中々に酷かった。まぁ、とにかく。これでいいわけだ。


「そろそろ、意識を戻すか」


そう考えた俺は、ゆっくりと目を閉じるのだった。

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