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転生して『神』になってしまいました!?  作者: 柴田優生


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1/10

転生

約46億年前、地球という星が出来た。その地球という星で、俺は神にへと君臨していた。




あれは、1億年ほど前の話だろうか。この地球での『神』を決めるために、世界中で戦闘が起きた。槍や弓矢などの武器を使い荒らして、地球上最強を決める戦いが起こった。・・・俺からしたら、底辺の争いだった。だって、そいつらは『異能力』という術を使用しなかったから。そんな俺は、異能力というものを所持はしていなかったが・・・。


「な・・・なんでお前はそんなに意図も容易く・・・!!」

「あぁ?うるせぇ。負け犬はでしゃばるな」


前世から受け継いできた技術で、世界中の人間を圧倒していった。そうして気づけば、俺は神という王座を手にしていた。


「っ・・・」


ただ、怠惰な人生を過ごした。その時代では、俺が唯一無二で、誰からも倒されない世界最強であった。時には、数千、数万、数十万という数で、俺一体へ攻めてきたりもした。だが、数なんて関係ない。結局頭を使わないようでは、俺に勝てるはずもない。


「・・・はぁ。本当に暇だ」


怠惰すぎる。どれだけの数で攻めてこようと、俺に匹敵する強者は誰一人としていなかった。




そんなある日、俺にとって革命的な出来事が起こるのであった。


「あぁ。また誰か来たのか」


人間が、俺に近づく気配を感じた。・・・しかし、何かがおかしいのだ。いつものような数千の気配ではなく、俺が感じ取った気配は明らかに少ないのであった。流石におかしいと思いながら、俺はその椅子に座り続ける。すると、段々と影を強めて、やがて姿を表したのは・・・。


「・・・ほう。一人で来たのか?度胸がすごいじゃねぇか。神を前にして・・・人間がたった一人で攻め込むとはな」


最初は、実に面白い状況だった。しかし、しかし・・・。だ。そいつが腕を肩と同じ位置に上げてから、俺はその異変に気づいた。


「・・・改変」

「っ!?」


刹那、炎がそいつの指から飛び出し、その柱は俺に向かって直進してきた。


「・・・っ。ぶねぇ・・・!!」

「っ・・・」


まさか、異能力者が存在するなんて思っていなかった。


「ほう。異能力者が存在したのか・・・!!」


ずっと、無能力者と対峙していた俺からしたら、とても楽しい状況となっていたのだ。


「やっとだ・・・。やっとだよ!!やっと、俺と同レベの人間と戦うことが出来るよ・・・!!さぁ、魅せてみろよ。異能力者よ。お前の実力を、確かめてくれよ・・・!!」


俺は、ものすごく燃えていた。だって、久しぶりに強者と戦うのだから。一度、武器なしで戦ってみることにする。


「熱風」


そいつがそう言った刹那、俺の周りが一瞬にして炎に覆われた。さてと、一度・・・試してみるとするか。その、迫り来る炎に向かって俺は、


「ふんっ!!」


思いっきり、手刀を振り下ろした。すると、


「・・・は?」


先ほどまであった炎の壁が、一瞬にして消え去っていた。


「やっぱり、鍛えた甲斐があったな」


これは、力業じゃない。俺が鍛えた末に・・・手に入れた、異能力を使わない無効化だ。そして、炎の壁を消し去ったことで、予想外と言ったそいつは、口を大きく開け、やがて言葉を溢した。


「・・・やはり、神はレベルが違う」


そう溢したそいつに、俺は言い放った。


「そりゃそうだろ。・・・じゃなきゃ、神なんかやってねぇよ」


そうして、俺は拳を握りしめて、そいつの顔面を観ながら言った。


「少しでも、俺を楽しませてくれてありがとうな。異能力者よ」



あの時は、なんとか戦いに勝利した。だが、それ以来、異能力を所持する人間は現れなかった。どれだけ探し回っても、異能力者は見つからなかった。そして、現在に至るのである。俺は、日々頭を悩ませていた。


「どうすれば、もう一度異能力者に出会うことが出来る・・・?」


今まで俺一人で異能力者を探してきたが、あまりにも情報が少なすぎて、どこにいるかは特定できなかった。


「・・・どうすれば・・・」


そうして、俺は考えに考えて、考えた末に・・・。


「そういえば、この島には実力者主義の学園が出来るそうだな」


実を言うと、世界は変わっていなかった。この”世界”は実力主義の世界であり、実力が上であれば上であるほど、優遇された生活を営むことが出来る。・・・逆に言えば、実力のない人間は、不遇な扱いを受けて生きていく。


「せっかくだし、入学希望するか」


このとき、俺は目的を見つけたのだ。俺は、この世界・・・そう。実力主義の世界の中に設立された、実力主義の学園に入学して、異能力者を探しながら世界最強を目指そうと決めたのだ。・・・いや、


「正確に言えば、俺が世界最強なわけだがな」


忘れてはいけない。俺は、この世界においても”神”なのだ。故に、世界最強は俺なのである。


「これからが、楽しみだな」


久しぶりに戦闘の世の中を生きたせいか・・・少し楽しいと思ってしまう自分がいた。だが、たまにはこういうことも悪くない。


「少しだけ、動くとするかぁ」


前の世界からこの世界に転生する間も、長い間眠っていたしな・・・。少し、体も訛っていることだろう。


・・・果たして、転生した世界の主人公が『神』となったわけだが・・・これからどういう世界を生きていくのだろうか。

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