表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

テスト前限界高校生とみそきん

作者: 雨樋 朔

テスト前限界高校生、雨樋朔はテスト前ギリギリの高校生であった。私は勉強に嫌気がさし、みそきんを買いに行こうと思った。私は大のラーメン好きだ。だから、どれほどみそきんが美味しいのか、好奇心が湧いてきたのだ。そこで近所のコンビニに向かい、カップ麺コーナーへ向かった。


ない。


みそきんが一つもない。

しかも売り切れとかじゃなくて、入荷もしてないんじゃないかと思うくらい何もなかった。

近所のコンビニにないのは誤算だ。テスト勉強もしなければならない。でもみそきんを食べてみたい。私はそう思い、母と友人に向かって、みそきんを求めてコンビニ巡りをすると宣言した。


しかし私が住んでいるのは田舎。各コンビニの距離が遠いのだ。さらに私は部屋着だ。中学のジャージに、謎のTシャツを着ていた。とにかくダサい。こんな状態で、果たしてコンビニへ向かうことが、許されるのだろうか?しかしみそきんが食べたかった私は、そんなの関係ねぇと思い自転車を走らせた。


2店目に向かう途中、悲劇が起きた。

降雨が私を襲ったのだ。それでも私は走った。全てはみそきんのため。


2店目。

かなりカップ麺の種類が豊富な店舗であり、期待大といったところ。

しかしいない。ヒカキンさんがどこにもいないのだ。

私は友人にないことを報告して、次の店舗へ向かった。


3店目。

行く途中に道を間違え、ふらふらになりながらも店内へ。ここも広く、期待大。

たが、案の定ない。

でも私はめげなかった。


続く4店目もなし。

私の友人は過去に、もうすでにみそきんをゲットしていたようだった。


私は悲しみに明け暮れていた。

ここまでみそきん探しは4戦4敗。

いつも出会えるのは、蒙古タンメン中本だけだ。


「そもそもみそきんなど、この世に存在していないのではないか」


という疑問も生まれるほど追い詰められていた。

近所のコンビニは次で最後。私はこの店舗に全てを賭けることにした。


全てを賭けた5店目。

もうダメかもしれないと思いながら、カップ麺コーナーへ向かった。

なんとそこには

「みそきん」

と書かれている札があった。

友人は

「お!」

「きた!」

私の実況に盛り上がってくれた。

しかし現物がない。みそきんが置いてないのだ。

「のー」

「...」

と友人も私と悲しんだ。

5店舗も巡ったのに、みそきんにありつけず、途方に暮れたまま、帰るしかないのか?

しかしがっかりするのが早かった。なんと値札には

「レジまで」

の文字があった。

私はあるかもしれないと、希望を取り戻した。

私は店員さんに尋ねた。


「みそきん、ありますか?」


店員さんはニヤッとして言った。

「ありますよ」

私は歓喜した。

「じゃ、じゃあ一つください」

私は無事、みそきんを購入することができた。

友人も私の実況に盛り上がってくれた。


私は家に帰り、早速みそきんを味わった。

これでもかというほど、濃厚な味噌スープ。

啜れば啜るほど上手い麺。

数々のインフルエンサーが、上手いという理由がわかった。

自転車で爆走した私の体に、みそきんは優しく染み渡った。これが、ラーメンだ。私の心の穴を埋める、ラーメンだ。


母にも一口食べさせてみた。

母は一言。

「上手い」

と、絶賛した。


私は近所のコンビニと、ヒカキンさんに深く感謝をした。

「ごちそうさまでした」

この言葉はいつものごちそうさまでしたよりも、深く重いものだったと思う。また食べたいです。

友人たちがいる、ディスコードに書いたことをそっくりそのまま小説にしました。「小説家決定」と言ってくれた友人に感謝。とてもおいしかったです。5店舗回った甲斐あって良かったです。テスト頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ