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プロローグ
九つの種族が平和に暮らす広大な星があった。
非力だか知能が高い人族。
獣の様な特徴を持ち、身体能力が突出して高い獣人族。
森の奥深くに暮らし、弓の扱いや風の魔法の才に長けたエルフ族。
地底に住処を置き、鉱石を使った鍛治や土の魔法を使いこなすドワーフ族。
深海に住み、水の魔法を巧みに使う人魚族。
大きな翼を持ち大空を自由に駆け回る天空族。
小さな身体に小さな羽、悪戯好きな妖精族。
浅黒い肌に、絶大な魔力を持つ魔族。
そして、最強の龍人族。
これら九つの種族には神に創られた守護者と呼ばれる者達がいた。
神は種族間の均衡を保つ為、守護者達に見守るよう命令し、そのおかげで平和に暮らしていた。
ある1人の守護者が暴走するまでは。