【詩】ユリイカ!
水面に映る
これまでの生涯 死相 思想
あぶく銭 平らげた夕焼け
箱根 山彦 その向こうの日差し
空虚 耳鳴り リリック
蔑んだ その先 向こう
見えない まだ見えないよ
ゴールテープ スタートライン
山手線 帰路はまだ遠い
スターライト 想像性 輪郭線
交わって離れて
リバイバル 再構築
された体躯と 駆ける
だから風が吹く 頬を撫でる
あの瞬間 確かに
僕ら 存在した 笑いあった
憎んだ 喜んだ 戦っていた
ユリイカ!
その頬を濡らせ
痛みと生きろ その命を捨てるな
灯火と生きる それもいずれ消えるから
ジャバウォック 並木道と三途の川
天の川 大三角 見とれていた眼
まだ輝いてる 忘却の向こう 欠片
苛立ち 尊厳 自傷
想像して 風立ちぬ丘
滑稽 の最中 負い目 伏し目
夢見 あなたの声と匂い
空想 駆け巡る思考
雷鳴 ビビッド そこはかとない
夢の残り香 吐き出して もう吐き出して
さりげない示唆と 過去 繋がった
今 地続きの悲しみと
立ち去ったという事実が積層
高層 立ちはだかる現実 つまり時間
途方もない 声もない
枯れた その先 向こう
理解と理想と発想と感慨と
その逆 向こう側へ
最果てへ
意味もなく駆ける
だから風が吹く 頬を殴る
あの瞬間 確かに
僕ら 存在した 笑いあった
憎んだ 喜んだ 戦っていた
ユリイカ!
その頬を濡らせ
痛みと生きろ その命を捨てるな
灯火と生きる それもいずれ消えるから
ユリイカ!
その頬を濡らせ
痛みと生きろ その命を捨てるな
業火となれ それもいずれ消えるから
それもいずれ消えるから