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土に埋まったガラス瓶

作者: 朝焼 悠

変な人がいる

気持ち悪い人が歩いてる

そう思われてしまうんだろうなって

いつからだろう

いつでも

どこに行っても

外に一歩踏み出すと

頭の中の真ん中に

常にそれがあって


それが念頭に置かれてしまっている

人生の方がもう長くなってしまった


だから

籠もっていたい

誰の目にも晒されたくない

独りは淋しくて

嫌なのに

誰かと一緒に

笑って過ごしたいのに

恐怖心に勝てない


疲れたな

仕事って理由があるみたいに

なにか被れる皮があれば

まだどうにか

その苦しさも怖さも紛れるのに


道端

土の中に

半分以上埋まっている

年代物のガラス瓶


中途半端に顔だけ出せてしまったから

余計に息苦しく

感じてしまうのかな

外の眩しさと

眩しい人が見えてしまうから


顔を出せただけでも

恵まれているのに

沈みっぱなしで

終わらなかっただけ

幸せだと思わなくちゃいけないはずなのに


どこへ行ったって

きっと苦しさは付いて回る

だけど

苦しいだけじゃないはずなのに


ガラス瓶じゃない僕は

自分の力で

もっと埋まった地中から

這い出せるはずなのに


それができない僕が

結局一番悪いんだよな


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