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異世界サバイバー無一文  作者: レモネードソーダ
3/5

魔法講義

まだ世界観の説明が続く

浦人の読みはうらとです

「たのもー!」

扉を開けるとそこは異世界であった。ここも異世界だが、よりそれらしい異世界、つまりーー

「くっら!カタコンベかよ!」

「ちょっと!意味は分からないけど罵倒されてるよね私!?広いから暗いのはしょうがないじゃない?」

広いから暗い。それは当たり前だが、この孤児院の子供部屋一室がそんなに広いわけではない。

「マホさん、俺はあなたに魔法を教えてもらいにきた。しかしあなたの魔法はまさか日曜大工とは言いませんよね……?」

「にちょーだあいくが何かは知らないけどそんなチンケなものじゃないわよ!」

まあ確かにそれはそうだ。だって、日曜大工の域を超えている。木造が目立つ内装が石造りの堅牢な……迷路?……になっているのだから。

「私はマホ。土魔法を使うわ。あなたも孤児よね、よく見かけるわ。名前はなんていうの?」

「俺の名は浦人。君は赤ピンク毛だから火属性だと想像してた」

「名誉毀損も甚だしい想像ね!…はぁ、なぜテラキャで学ばないの?」

「ちょっと何言ってるか分からないから」

「どこが分からないのよ!冷やかしなら帰れ」

「いや、文字が分からなくて……」

「あ…それは可哀想な…ごめんなさいね、私勘違いしちゃって…」

「?どうしたんすか急に……」

こいつネタキャラではない?

「だって、この国で文字が読めない子供はほとんどいないもの。貧困がなく病も少ない。孤児だって少ないの。あなたは身なりが良かった、なのに文字が読めない、つまり貧困ではなく捨てられたのでしょう?……」

「あー……」

そう言えばそうだった、この国はガチで平和なんだった……面倒だなぁ

「いや支離滅裂すぎて何言ってるか分からないんだって」

「……っ!ふざけるのも大概にしなさいよ」

「はは、すまんすまん」

「水は乾き、渇きは火に、火は転じて炭となりーー」

ちょっと待て。こいつ相当なーー

「脆き石はしかし砕けず」

「厨二病だーーーー!?」

そう叫んだ瞬間、体が外側から何か硬いものに覆われていくのがわかった。

「私を怒らせるからいけないのよ!それで軽口を慎みなさい永遠に!」

「ーーーー」

「ちょっと、返事はないの!?」

「ーーーー」

「呆れた。もういいーーって、あ」

「ーーーー」

「あああああああ!?ごめんなさい、まって、待って!」

ーーーーバギィ!

「えっ」

「だーーーー!?あっ、え?」

「嘘でしょ、自力で?」

石化?を内側から破壊したみたいだな。確かに俺はこの国基準ならヒョロいしな……ここは、

「また何かやっちゃいました?」ドヤァ

「いや、ヒョロイのにすごいなってだけで別に」

えぇ……

「良かった、戻すの面倒だったから」

えぇ……

自力で脱出したんだから驚いて褒めろよ……

--------------------------------------------------------------------

「さっきはごめんなさいね」

「いや……あれは俺が悪かったんで……」

すまないけどまだ引いてます……

「ま、まあそうよね、煽らないでよね!この話は終わり!それで、魔法を教えて欲しいのね?」

「そうっすね、まず属性とかから基礎から教えて欲しいっすね」

「わかりました。属性……?えっと、魔法には基本的には2種類あって、物質的な効果の魔法と、それ以外の魔法があるの。私が使う土魔法は一つ目の魔法に分類されるわ。以上」

「えっ?それだけ?他のやつはないの?」

「?……ああ、私の土魔法は火魔法よりも複雑で、威力が高いけど、複雑だから難しいし若干消費魔力が多いの。結局の威力は火魔法と同じくらいなのよね……はぁ」

「いや、そうじゃなくてですね、人によって得意な属性とかあるのでは……」

「別に?みんな基本の魔法は半分くらい使えるはずよ。残り半分は個人個人での発展や派生だから、使えない人がいるかもしれないけど、いずれ大衆的になるはずだわ。」

「えー」

「基本的に人間が想像するすべてのことは再現可能よね。そこは大丈夫?」

「いや……もういいです、実践に移行したいんです……」

「意外と飲み込み早いじゃない♪というか知らなかったの?」

「いや一応の確認で……」

「そう、意外と慎重ね。でもこんなこと常識よ?

だって小さい頃から」

「あーもういいです、俺は田舎から来たもので」

「そうなの?まあそこらへんはいいわ。じゃあ実戦にしましょうか」

「ああ、よろしく頼むよ」


読んで下さっ(ry

次回、浦人、覚醒ーー

というか体が馴染む回。

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