順応
まだ世界観の説明が続く。
翌朝。
どうやら警官仮は様子を見に来てくれたらしい。
俺は高校生なので早起きは得意だが、ちょっと嬉し……よく見たら警官仮、髭剃ってる。コイツ一旦帰宅したな……ぴえん
「hx@&f".bqa"g"zg"a'awj#kg",be"#(k#zybhkeg,bhwa"be"#(ke(o°dpg",bjngki#g#Ignb"egpw#jd#,」
「はい、分かりました。あなたの言葉が伝わらないことが」
っと、言ってるうちにまともそうな初老の男性が来たぞ。いや警官仮も優しいし紳士なんだけども、中世の警官仮だからコスプレ感が、ね……
「こんにちは。君が例の子供かな。はじめまして、私はツェイルプ。君の孤児院の先生だ。気軽にシンプソンと呼んでくれていいよ。」
お、この人は……ニュアンスは分かる。日本のハイコンテクストカルチャーの中で育って良かった……
「e"T.vwec_ja"#epf.e(o°d(,」
警官仮、分からんぞ。ほわい。
とりあえずこれもついていけばいいのかな?
十字架のアクセサリー身に付けているなら神父だろうし、神父ならこれ言っときゃなんとかなるだろう。ジェスチャー以外にもあるんだよなぁ⤴︎w
「神父さん、Amen!」
「????」
すいません異世界なめてました。
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「孤児院じゃん予想当たったわ」
妄想で喝采とクイズ正解の景品であるハワイ旅行を楽しみつつ神父さんに孤児院の俺の部屋に案内される。うん、一般中世宗教孤児院だ。偏見じゃなくてね?
そこで俺は文字を習うが、やはりというか欧州に似た異世界語に苦しめられたのは別の話。
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ようやくこの世界に馴染めてきた。
いや、この街だけなのかもしれない。
俺は運が良いのか悪いのか、ガシュ王国の王都ダイサーガシュに転移した。そしてここは破格の治安の良さがあり、孤児院の子供が多いのは寺子屋的な側面もあるからだった。俺ぼっちになりたくないよ?そして魔法もあるらしい。やっと光明が見えたぞ!
「そんなわけで神父さん、魔法とはなんぞや」
「神父の私に魔法を訊きますか。それはよくないことです」
は?魔女狩りとかないやんけ、明らかに魔法オーケーでしょ…….
「ホレケ教では魔法の全てを認めていないのです。魔法でできることの2割程度は機械で出来ますから。」
は?×2見た目が中世のくせに?中世のくせに?
まさかMPはMac Proとかの略なのか?
「普通、素手でできますからね。まあ、精密なことは機械に任せますけども」
期待しすぎた。電子機器はないのかよ。ソシャゲ出来ないよねー……もともとWi-Fiないんだったわ。
「どうしてもというなら、魔法が使えるマホちゃんがいるので彼女に訊いてみてはどうですか?」
「分かりました、ありがとさん」
「いえいえ。Amen.」
こうして俺は魔導の教えを請いに行ったのだった。
見てくださってありがt(ry
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