ぼうけんのはじまり
「うぅ……」
目を開けると一気に意識が覚醒する。
気を失っていたようだ。
「ここは……何処だ?」
見たことのない光景が広がっていた、空には島が浮いているスカイモンスターズの世界みたいだがどうなのだろう。
自分が夢見た異世界転移みたいだと思いながら色々確認してみる。
「ステータス」
本当に出てきた感触もリアルだ今の技術ではこんなことは出来ないつまりここは本当に異世界なのだろう。
一先ずステータスを確認してみる。
黒咲 空 15歳 Lv 1
<スキル>
アイテムボックス
闇魔法
テイム
(テイム済み ナイトストライカーLv1)
装備 黒龍之太刀 黒龍之打刀 黒龍之脇差
黒龍ノローブ
ステータスが下がりレベルも下がっている、スキルや装備は同じだ。
また、テイムモンスターも減っている。
(俺のレベル63は何処行ったんだ?)
名前に関しては自分の本名になっている。
「どうなってるんだろ?」
ここは一体何処なのだろう。
「アイテムボックスに何か入っている?」
空っぽだったと思ったアイテムボックスの中に見覚えのないものが入っていた。
「手紙?」
手紙に触れると。
「わっ」
「やっほー神様だよー」
「……」
「困惑する気持ちもわかるよーでも君が引きこもってあまりにも可哀想だから異世界に連れてきてあげたんだよー感謝したまえー」
連れて来てくれた?それが本当に感謝だ。
「そうと決まればまずはナイスト探しだな」
「ガルゥ!」
顔を擦り付けて甘えてくる姿につい頰が緩んでしまう。ゲームではまだ生まれたばかりなので愛着が沸いてなかったがこれをみるとすごい愛着が湧いてくる。
「名前付けなきゃな」
「ガルゥ?」
俺の生涯の相棒に名をつける。
「夜、黒、闇、……ドイツ語からとってハイトなんてどうだ?」
「ガルルルルゥ!」
「そうか今日からお前はハイトだ!」