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第六話 ダン


 魔力弾を切り裂く攻撃動作に紛れて放たれた剣気一閃は、目にも留まらぬ速度で最古の竜人達の直ぐ足元に到達すると、大地に一直線の深い傷跡を刻み込んだ。


 決して威力が高くは無い、まともに浴びても致命傷には至らない程度の弱い攻撃であったにも関わらず、近くにいた竜人達に与えた効果は絶大であった。


 運良く後方に控えていた竜人はまだいい。

 最前列で魔法を行使して竜人達は、足元に深々と刻まれた跡に燻る微量の魔力反応からレイヴンの攻撃の意図を瞬時に読み取り動揺していた。


「魔人レイヴン……これほどの存在か」


 最古の竜人の中でも中心的な役割をしていた男の呟きに周囲から息を呑む音がした。


 魔法に特化した最古の竜人ですら足元の大地から土煙が昇るまでレイヴンから反撃された事に気付けなかったばかりか、個人で世界の理にすら干渉し得る魔人レイヴンの持つ強大な力を考えれば、この一撃が極限まで手加減されたものである事は明らかであったからだ。


「狼狽えるな。他の者は攻撃を続けるのだ。我等は対策を話し合う」


 中心的役割を担っていた竜人が静かにそう言うと、控えとして待機していた比較的若い竜人が加わり攻撃を再開した。



「さて、レイヴンへの対応だが、何か案のある者はいるか?」


 数名の竜人が集まりレイヴンへの対応をどうするか話し合い始めたのはいいが、正直何から話せば良いのか考えあぐねていた。


 攻撃を放った当のレイヴンはそんな竜人達の動揺を知る筈も無く、魔力弾の弾幕にほんの一瞬の隙間を作ることに成功しただけで目的は達成されていた。

 だが竜人達にしてみれば強大な力を完璧に制御しているという証明をされたようなものだった。

 その気になれば今の何気ない一撃で首を落とすのは勿論、天空に浮かぶ島ごと切断してしまえた事に気付くのに然程の時間は必要としなかったのは言うまでも無いだろう。


「話し合いもなにも、とんだ貧乏くじだ」


「言うな。我々にしか出来ない事なのだ」


「だが、またさっきのをやられたら防ぎようが無いぞ」


「いや、まだレイヴン本人の意図がはっきりした訳ではない。何か良い案がある筈だ」


「そうは言うが、まさか魔力の扱いまで我々以上とはな……。力の差をまざまざと見せつけられた気分だ。これでは対策を練るのも馬鹿馬鹿しい」


「まったくだ。それでどうする?我々は本当にこのままで良いのか。それとも……」


 攻撃に集中していたからなど何の言い訳にもならない。竜人族の中でも最大の魔力保有量を誇り、神聖魔法に長け、魔力の感知にも優れた竜人がこれだけ居て誰も気付けなかった攻撃。

 それが殺意の欠片も無いただの警告に過ぎないという事実が老獪な最古の竜人達を戦慄させたのだ。


「レイヴンと直接事を構えるか?」


「冗談だろ?今こうして攻撃しているだけでも危ういのにそんな提案は却下だ。この中でレイヴンとまともに戦える者がいるとでも?」


「たしかリヴェリアはレイヴンと何度も剣を交えているのだろう?」


「らしいな。よくやる」


「リヴェリアは我等一族の中でも特別な存在だからな」


「話がずれているぞ。とにかく方針を練り直さねばならない。今の一撃への対処を誤ると危険だ」


 魔人レイヴンとの力の差は歴然としている。

 互いに本気で無い事くらい遠に気付いていても、最初に手を出したのはこちらだ。

 警告で済んでいる今こそ慎重になるべきとの意見が散見された。

 何がきっかけでレイヴンの逆鱗に触れるか分からない以上、他の手段を講じた方が良いのではと考えるのは自然な反応だった。


 魔人レイヴンだけでも手に余るのに、完全体となった聖魔剣ミストルティンまで自在に操っているとなると、まず万が一にも竜人達に勝ち目は無い。


 そんな不安の広がる竜人達の中から一人の老人が歩み出る。

 杖をつき、ゆっくりと歩いている竜燐の浮き出たその体にはいくつもの深いシワが刻まれ、その場にいる誰よりも永い永い刻を生きて来たであろうことが一目で分かった。

 出て来たのは前竜人族の長ダンであった。


「同胞達よ。何を今更怖気付く。我等はただ古くからの盟約に従うのみだ。先刻の会議で我等竜人族がとるべき方針は決まったであろう」


 竜人族の中でも最も長命なのがダンだ。老いても尚、鋭い眼光は健在である。

 最古の竜人達の間に広がる動揺を一瞥しただけで鎮め、場に緊張を走らせた。


「それは承知している。しかし、万が一という事もあるではないか。今の攻撃の意図を読み違えるのは不味い。何かあってからでは遅いのだぞ」


「くどい。方針に変更は無い。レイヴンに手を出すのが危険なのは最初から分かっていた事だ。それに、レイヴンの心中はレイヴンを知る者でなければ理解出来ぬ。故にこのような茶番を行なってまであの者に任せているのだ」


「……あいつか。突然戻って来たと思ったらとんでもない連中を連れて来た。何故奴等の自由にさせている?」


「それも今更だ。我等竜人族は現在、世界の秩序を管理する三大種族の内で中立の立場にあるが、同時に世界の調律者としての責務も担っている。今回は互いに利害が一致しただけのこと。時期については儂も思う所があるのは皆と同じだ。分かってくれ」


 この時点で竜人達からは何も反論意見は出なくなっていた。

 ダンの言う通り例の人物達を招き入れることと、その目的については利害が一致しているのが事実であり、他に手段が無いことも理解しているからだ。時期についても遠からず起こり得た事は予測していたので一応納得はしている。


 重苦しい空気の中、一人の竜人がダンに問いかけた。


「ダン。お前の言う通りだ。しかし最後に聞かせてくれ。何故リヴェリアはこの場にいない?まだ継承の儀式を行なっていないとは言え、リヴェリアを次の長に指名したのはお前ではないか。リヴェリアであれば魔人レイヴンを止められる。そうだろう?」


「……」


 大切な同胞であるリヴェリアの壊れた心を救ってくれたレイヴンには一族の誰もが感謝している。

 今度はその恩人であるレイヴンの為だという話であったからこそ、わざわざやりたくもない不況を買う真似をしているのだ。

 でなければミアがずっと楽しみにしていたレイヴンの歓迎会を突如中止してまでこんな事に力を貸したりはしない。


 その想いが分かるからこそ、ダンは直ぐには返答をしなかった。



 今は亡き偉大な「始祖の竜王」直系の血縁者にして今代の竜王であるリヴェリア。

 竜人と人との混血である彼女は竜人族の中でも特殊な存在だ。

 魔物混じり同様、竜人と人間の女性という異種間に産まれた子供であるからだ。


 禁忌の子として生まれたリヴェリアは、父である初代竜王の力を強く受け継ぎながらも、母親である人間の脆弱さも持っていた為に生命力がとても弱かった。

 そんなリヴェリアの身を案じた初代竜王と竜王の親友であった若き日のダンは、まだ赤子だったリヴェリアを生かす為、治療法を探す間竜人族の秘術を用いて一旦封印することにした。


 そして、時は流れ。竜人の血が人間の肉体に順応出来るようにすべく新たに開発した竜種の因子を持つ魔核「竜核」をリヴェリアに使用する事にした二人は、リヴェリアの体内に竜核を埋め込んだ後、ゆっくりと身体に馴染ませる為に封印内の時間の流れを操り時間を稼ぐ手段として、禁忌とされている時間操作の魔法をかけた。


 それから数千年、思わぬ悲劇が起こる。

 竜人族が中立の立場を勝ち取る為に起きた神族と魔族との大戦で初代竜王が命を落とし、もう一人の娘であるミアの母も幼いミアを庇って命を落としてしまったのだ。


 最期までリヴェリアの身を案じていた竜王の死による影響は計り知れず、辛うじて生き残った竜人達は支えを失って道を見失ってバラバラになってしまった。


 竜人族存亡の危機と、遺された二つの小さな命を前にダンは決意する。

 初代竜王の意志を継ぐ形でダンが族長となり、ミアとリヴェリア、二人の祖父という立場で後見人となる事を選んだのだ。

 生まれたのはリヴェリアが先ではあるが、既にミアがリヴェリアよりも成長していた為、辻褄を合わせる為にミアを姉とし、リヴェリアを腹違いの妹とした。

 そしてその事は竜人族の中でも一部の者しか知らない秘密とされた。


 初代竜王とダンの目論見通り、リヴェリアは徐々に肉体を竜人の力に順応させていった。

 しかし、ここで一つ問題が起きた。

 初代竜王亡き後、封印の力が弱まるにつれて受け継いだ力が暴走の兆しを見せるようになったのだ。


 魔物堕ちと同じ原理とされる現象。

 竜人族の竜化だ。


 魔物堕ちと違うのは、成長し大人になれば自分の意思で竜化を操る事が可能になる場合もあるという事。

 但し竜人族の誰もが出来る訳では無い。

 幼い子供や、実力の足りない者が一度竜化してしまうと、竜の因子に肉体と精神を支配されて、魔物同様本能に従うだけのただの獣となってしまう。


 いくら肉体の順応化が進んでもリヴェリアは赤子のまま。竜化によって何倍にも膨れ上がる強大な力を制御するなど到底不可能だ。

 リヴェリアの力に耐え切れずに封印が破られるのも時間の問題だった。

 身体が未熟なままでは竜化現象を止められない。受け継いだ初代竜王の力が何も知らない同胞達に向けられる危険もある。


 日々弱まる封印に頭を悩ませていたある日、ダンは一つの賭けに出る。


 初代竜王の遺した宝剣。

 聖剣レーヴァテインの力を使ってリヴェリアの力を抑え込むというものだ。


 聖剣レーヴァテインは特別強力な力を持たない代わりに万能の宝具とまで呼ばれる様々な万能能力を有している。

 聖剣の自我がリヴェリアを認めるか否か。

 契約の頼みとなるのはリヴェリアの持つ血筋だけ。

 もしも聖剣レーヴァテインの協力を得られなければ竜化して意識の無い力の権化と化したリヴェリアが同胞達を襲うだろう。


 さすがにこればかりは隠し通せないと腹を括ったダンは、同胞達を集めて全ての経緯を話し、初代竜王の墓に眠る宝剣「聖剣レーヴァテイン」をリヴェリアの為に使用する事を提案した。

 何故リヴェリアの存在を隠していたのかと強く反発する者が現れるのを予想していたが、意外な事に皆揃って協力を申し出てくれた。

 禁忌の子ではあっても、リヴェリアは偉大な初代竜王の正統な血筋であり、同胞だ。そんな彼女を死なせる訳にはいかないと言って協力を申し出てくれたのだ。

 これにはダンも、秘密を共有していた一部の竜人達も驚き、同胞達の寛大で温かい言葉に涙を流した。

 けれどもまだ問題があった。

 肝心の聖剣レーヴァテインがリヴェリアを主として認めるか誰にも予想がつかなかったのだ。


 意思を持つ聖剣や魔剣は自分に相応しい主でなければ絶対に従わない。

 特に聖剣レーヴァテインは竜人族の長に受け継がれて来たもう一つの秘宝「聖剣デュランダル」に比べて非常に気難しい事で知られており、初代竜王以外に扱えた者はいない。

 それ以外にも当時、他種族の血が混じっている禁忌の子が聖剣や魔剣を扱えたという伝承は何一つ残っておらず、最悪の場合は聖剣自体の魔力に耐えられない可能性すらあった。


 だが、ダンは賭けに勝った。


 聖剣レーヴァテインを封印されたリヴェリアに恐る恐る近付けると、一度強く輝きリヴェリアを覆っていた封印を自らの中に取り込んだ。


 封印が無くなればリヴェリアは立ち所に竜化をしてしまうと誰もが身構えたが、封印の解かれたリヴェリアが元気な産声を上げたところで全ての竜人の頭の中に声が響いた。


『封印術式の解析を完了。新たに十三段階の封印術式を構築しました。安心なさい。これで今暫くは持ち堪える事が出来るでしょう』


 聖剣レーヴァテインはまるでこうなる日が来ると予見していたかのように手際良く新しい封印を施すと、今度は優しい光でリヴェリアを包み込んだ。

 するとリヴェリアはピタリと泣き止み、その小さな手でレーヴァテインを抱いて静かな眠りについたのだった。


 それは初代竜王にしか扱えなかった聖剣レーヴァテインが幼いリヴェリアを次の主として、次代の竜王として正式に認めたという事。

 永らく空席であった竜王。

 次代の新竜王誕生の瞬間に竜人達は皆首を垂れて粛々とそれを受け入れた。


 こうしてリヴェリアは竜化を免れ、レーヴァテイン自身は新たな主となるリヴェリアの剣となり鞘となった。



 神聖で厳かな雰囲気の中、黙って様子を見守っていると再びレーヴァテインの声がした。


『我が主リヴェリアの事は私に任せなさい。けれど十三番目の封印を解く鍵は私では無い。いずれ主が出会うであろう世界の特異点。かの者の存在が鍵になるでしょう。その時が来るまでどうかリヴェリアの自由に……』



 あの時は何を言っているのかさっぱり分からなかったが、ダンは大人しく聖剣レーヴァテインの言葉に従う事にした。


 それから更に数百年。

 無二の親友を手にかけ失意の底にあったリヴェリアが再び立ち上がるきっかけとなった存在を知った時、全てが繋がったのだと気付いた。


 かつてリヴェリアとマクスヴェルトが画策した中央大陸の隔離と時間の巻き戻し。

 実は二人から相談を受ける以前から聖剣レーヴァテインから事前に聞かされて準備していたものだ。

 リヴェリアが直談判に来た時、直ぐに許可しなかったのはダン自身に迷いがあったのと、まさか聖剣レーヴァテインの言っていた通りになるなど思ってもみなかった事への動揺からだ。

 だが、今はあの時の決断は正しかったと思っている。



 魔物混じりでありながら運命に抗い未来を掴もうとする者。

 リヴェリアに本来の力を取り戻す勇気を与えた存在。


 聖剣レーヴァテインが言った世界の特異点とはレイヴンの事だと気付いてから、これまでの何もかもが報われる時がおとずれた様な気がして年甲斐も無く心が躍ったものだ。

 そのレイヴンは自らを取り巻く全ての事にケリをつけて、ダンの宝でもあるリヴェリアすらも救ってみせた。

 果てしなく続くと思われた繰り返しの時間に終止符を打ったリヴェリアに再会した時などは、初代竜王を彷彿とさせる凛とした立ち姿のリヴェリアを見て、感動して震える手を押さえて必死に悟られまいとしたのを覚えている。

 その時からリヴェリアが竜王を継ぐが否かに関わらず次の族長にと心に決めていた。

 しかし、まだその時では無い。


(リヴェリア……お前の目は見え過ぎる。今回の件、お前なら他にもっと良い方法を思い付いたやもしれぬ。だが、これは竜人族が世界の秩序を守る立場にある為に行うようなもの。儂が族長として背負う責任がある。リヴェリアよ、お前には他にやらねばならない事がある。レイヴンの事は儂に任せておけ)


 本来の力を取り戻した今のリヴェリアであれば一時的にでも本気のレイヴンを抑える事が出来ると思われる。

 理性を失ってしまう魔物堕ちが無くなった今、戦いの中でレイヴンを説得して落ち着かせる事も可能な筈だ。

 しかし、今回ばかりはそう上手くはいかないとダンは考えていた。


 レイヴンは大切な仲間や身内が傷付くのを極端に嫌う。

 勿論それは誰でも同じなのだが、レイヴンの感情はまだ未熟であり、精神的な負荷を与えて天秤が大きく傾けば、折角安定してきた世界の在り様を再び変えてしまう可能性がある。

 レイヴンの人となりが問題なのでは無い。

 存在自体が世界の脅威となり得るのだ。


 そして、今回の目的はその仲間に大きく関わっている。特にレイヴンとの関わりの深いクレアとルナ、そしてマクスヴェルトに関わるからだ。

 同胞達はレイヴンが放った一撃を大層警戒していたようだが、計画が動き出し、仲間にも影響がある以上、レイヴンが怒り狂うのは目に見えている。

 だがそれでも今更引き返せ無い。

 むしろそれこそがこの計画の狙いなのだ。


 怒りによって強く感情を揺さぶられたレイヴンの願いの力を利用して世界を繋ぐ鍵とする。

 たとえリヴェリアとミアに忌み嫌われる事になろうとも、一族の命運とこの世界に生きる全ての命を守るためには仕方のない事だ。



 ダンは首にぶら下がる小さな首飾りを握りしめて周囲の同胞達を見渡すと、覚悟を決めたように刮目して言った。


「これは儂の族長として最後の仕事だ。今回の件、全ての責任は奴等を招き入れ、計画を承諾した儂にある。

 リヴェリアはまだ此度の事を何も知らぬ。なんとしてもリヴェリアに気付かれる前に此処にいる者達だけで終わらせるのだ。真の平和を後世に託す為に皆の力を貸してくれ」


 瞳に宿る決意に満ちた光を見た竜人達はダンがレイヴンに殺される事も厭わないつもりだと悟る。


「ダン……お前……」


 あの日起きた世界の変革で地上は平和を手に入れた。

 世界の管理者達ですらどうにもならないと諦めていた事をレイヴンとミストルティンはやってのけた。

 魔物とは負の感情が瘴気となって具現化した存在であり、全ての生命から生まれた存在だ。

 竜人達はレイヴンはその事をよく分かっていると感じていた。

 魔物とは討つべき敵ではあっても、魔物もまた生命の循環の一部であるという事を。


 魔物の脅威が無くなった今、地上は平穏を取り戻し、人々は豊かな生活を送れるようになった。

 しかし、それだけでは真の平和とは言えない。

 名もなき手紙の差出人が世界に及ぼす影響を、世界崩壊の脅威を排除しなければならないのだ。

 その為にはどうしてもレイヴンの力が必要だ。


 ダンの言葉に耳を傾けていた最古の竜人達は無言のまま頷き、各自の持ち場へと戻って行った。


 ダンはそれを確認して頷いた後、上空にいるレイヴンへと視線を向ける。


(お前の感情を利用しようとする儂は魔物よりも醜く写るであろうな。しかし、レイヴンよ……許してくれとは言わない。本当の意味で世界を救うにはこれしか方法が無いのだ。世界に生まれた“二つ” の特異点。その絆だけが救いの可能性を持っている)


 ダンは仲間達と会話をするレイヴンに向かって頭を下げた。


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