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鍛冶屋の作業が1つ増えた
親方が打っている物の粗仕上げみたいな事をヤスリでやれと言ってきた。
店番しながらザッと削るだけだし、そんなに難しい事では無い。
その分、親方は仕上げに時間を掛けたり、
新しい物を打ったりしている。
コレも多少は役にたっているのだろうと
楽しみながらやっていた。
二週間も作業を見ていれば、
大体どんな風に粗仕上げをすれば良いかも
なんとなくはわかったからね。
親方は何も言わないで、俺の粗削りした品を受け取り、
多少修正してから最終仕上げに入る。それから刃付けだ。
まあ何も言われないし、親方が修正しているから
それで良いのだろうと勝手に思い込むことにした。