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All knowing〜世界を従えるもの〜  作者: 留也 装等
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第3話

あれからテンヤワンヤで大変だった。

両親は俺を車で制限速度など無視し、暴走運転しながら総合病院に連れて行き、医者にアワアワしながら状況を説明。その間に母親は近くに住む親戚に電話していた。

当然医者は両親の言うことなど信じるはずもなく、俺もこれ以上の状況悪化は望ましくないため、ダンマリを決め込んだ。

今回は俺が100%悪いといえ、両親には悪いことをしたと反省。

これからは自重して3歳ぐらいまでは自身の強化のみにしておこう。







時は流れにて今日から1995年。俺は7歳になる年になった。

あれから俺は、3歳になるまでは自己の時間操作の能力強化のみに時間を割いた。


そして3歳になった時には、ほぼ完全に能力を完全に使いこなせる様になっていた。


最初は時間を100分の1遅く時間操作することしか出来ず、持続時間も1分ぐらいが限界だったが、どうやら身体を含め脳も赤ん坊の脳みそになっているらしく、大人の時に訓練した時より、数百倍早く能力を使いこなせる様になっていった。


今では、世界を1日ぐらい完全に停止することが出来る。


これからも訓練は継続し、自身の肉体時間を永久に完全停止することが出来れば、ほぼ不老不死となれるだろう。


そして3歳になった歳、俺はついに組織作りのための行動を開始した。


先ず、俺の知識チートで将来有能になり、俺の組織の最高幹部にさせる者と会うため、表立って俺が世界中を又にかけてもおかしくない立場になるため、テニスを選んだ。


何かスポーツで歴代最高の才能があると周りに認めさせ、小さい頃から海外留学や、海外の大会に出れば、主要な先進国ならいても不思議ではない。


その中で、団体競技は除外した。団体競技は、練習や、チームプレイなど一人で行動するのに不利だと判断したからである。


そして、個人競技の中で、大体何処の国でもやられており、人気があり、様々な国でジュニアから世界大会が行われているのが望ましい。


それら条件に合うスポーツで一番初めに思いついたのがテニスだった。



俺は、親に小さい子供らしく駄々をこねてテニススクールに入れさせてもらい、魔法で身体能力を上げ、メキメキと頭角を表す様に振る舞った。


勿論、全力で能力を使えば世界ランキング1位の選手でさせ完勝することが可能だが、歴代最高の才能があるぐらいに能力をとどめ、周りから天才、神童、化物と言われようが、あくまで普通の人間の範疇にとどめた。


又、将来、テニスで人気になり過ぎ自由がきかなくなった時のことも考え、頭がいいということも親を中心に刷り込ませた。


元々、知識のチート能力があるため、授業等で、学ぶ類のことは知っている。数学の今はまだ解かれていない超難問の証明方法や、全世界の言語

、パソコンやインターネットの仕組みなど。


それを、さも独学で勉強して身につけた様にさせるため、とりあえず、英語、中国語、それと将来組織の情報収集に活用するため、パソコンとインターネット関連に興味があり、マスターしていく様に参考書などを親に買ってもらった。

まあ、三歳の時点ではまだパソコンやインターネットは一般人にはまだ馴染みがなく、機器類というカテゴリーで勉強している様に思わせたが。


そして7歳になる1995年、俺はテニスではジュニア世代では敵なしの無敗、もはや完全に島根の中に入る器ではなくなっており、英語、中国語が完璧に話せる様になっていた。(実際はそのように見せかけただけだが。)


既に今年の4月にはアメリカへの留学も決まっている。


島根で将来優秀になる奴については、アメリカで世界大会か何かで優勝し、日本でも有名になった後、島根に度々里帰りした時にでも、そいつらの学校に練習試合か何かの名目で行き、知り合えば問題ないだろう。それぐらい有名になっておけば学校もNOとは言うまい。


その後、目的を果たしたらテニスはやめれば、そのうち世間も俺のことは忘れるだろう。最悪、辞めた後情報操作すれば何も問題ない。それぐらいの影響力をつけるのは今のチート能力があれば簡単だ。


しかし、日本を離れる前に一つやっておかなければならないことがある。


そう一人、仲間を確保してから・・・。





1995年1月某日、明日は日本では、過去最大級の大災害が発生する。


この災害により死者数だけで6000人を超える。


この中に、俺が獲得したい奴が一人いる。名前は楠目泰二くすめ たいじ。知識のチート能力では享年22歳。東京大学の4年生であり、子供の頃から成績は優秀。今年の4月から大手のコンピューター関連の会社に就職が決まっている。


しかし、この楠目は現在、独自に携帯の改良版を研究しており、未来でのスマートフォンとほぼ同じ理論は既に完成している。


この時代、未だ一般家庭でのインターネットの普及も出来ておらず、今年やっと、ネットワークの共通規約であるTCP/ipが出来る段階である。


そんなインターネットがスムーズに使えない時代、既に楠目は10年以上先のテクノロジーの理論を完成させていた。


しかも、奴は小さい頃から今に至るまでの様々な写真の多くで、友達との集合写真は、ほぼ全てセンターに映っており、人気者だと言うのがうかがえる。


更に、密かに秘密結社のフリーメイソンにも所属しており、このことは誰かに言っているという情報もない。


優秀なだけでなく、フリーメイソンにも所属していることから、秘密結社というものに興味があり、口もかたい。数々の写真からコミュニケーションや人付き合いも問題ない。明日の震災で書類上は死んだことにし、俺の組織の当面の運営を任せられる人材だ。


後は実際に会い、話してみて、俺に忠誠を誓えそうな人間か確かめ、行けそうなら仲間にする。手土産のアメもあることだし大丈夫だろう。


俺は震災の前日の朝、一人楠目に会いに某県に向かった。


ついでに親は、俺の魔法の能力で催眠術にかけ、二日間は風邪で寝込み、家で休んでいることにしている。得意分野ではないので長時間、多数の人間を催眠術にかけるのは無理だが、二、三日なら問題ない。いくら得意分野でなくても俺は90%以上の覚醒者。他の能力も平均以上は使えるのだから。


能力で時を止めながら、新幹線や電車に無賃乗車し、時には時を止めたまま飛行して目的地まで行った。


なんだか能力の使い方が地味な気がするがまあいいだろう。今は、あまりおおっぴらに行動するのは避けるべきだ。何で本当の俺が明るみに出るか分からない。一つ気がかりな情報も知識のチート能力から得ているしな・・・。





楠目のいる町に向かった日の深夜、俺は遠くから、認識阻害や、透視の能力など、1回目の人生の戦争中に訓練し身につけた能力をフルに活かし、楠目を一日中監視していた。


結果は特に問題なしだった。強いて言えば、中二病の症状があることぐらいか。まあ特に問題あるまい。


後は震災が発生する日時までひたすら待ち、ギリギリで助けて仲間にすることだけだ。


さて!、遠路はるばるアリバイ工作までして来たのだ。


能力をフルに活用して、せいぜい俺を敬愛し、畏怖し、恐れおののいてもらおうか!


神の降臨に見えるほどの演出をしてこそ、俺への忠義が生まれるのだから…。









長々と設定や説明が長くなりましたが、次話から会話を増やそうと思いますので、少し読みやすくなるかと思います。

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