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クラス召喚されたら俺の職業がエロゲーマーだった

作者: 紅の目

ほかの小説を書いていてバカ話を書きたくなりましたので勢いで書きました。

トイレの中で息抜きにでも読んで「あ、バカだなぁ」と思っていただければ幸いです。

「良く来たな、勇者よ!」


「はぁ?! 何でいきなりラスボス戦なんだよ!」


 俺の名前は高梨正明、ごく普通のエロゲを愛する高校生だった。断じて魔王を倒す勇者になるような高スペック人間ではないしリア充でもない。


「しかし驚いたぞ。まさか我魔王城の玉座の間に直接転移してくるとは、さぞ力のなる勇者に違いない!さあ、お互いに正々堂々と戦おうではないか!」


「ちょっとまって?! 俺まだレベル1なんですけど!」


「そんなはず無かろう! さあやるぞ!」


「やめて~! 死ぬ、死んじゃうから!」


 混乱している間にもどんどん話が進んでいく。あっなんか魔王ちゃんの方から凄い威圧がふきだしてきた・・・

 ああ、不幸だ。チクショウ! 生き残ったらぜってぇあいつらに復讐してやる!!

 俺はそう決意しながら俺の持っているスキルを使うのだった...




 それは平凡な日常の一コマだった。高校3年生の春、そしてゴールデンウィークを明日に控え教室内がそわそわとした空気のSHRの時間にそれは起こった。


「なっ何だ! 急に床が光りだしたぞ?!」


 誰かが叫んだとき、足元には魔法陣が描かれて身動きができなくなっていた。それからは皆が口々に叫んでいたが、一際魔法陣から強い光が発せられると、教室内にいた40名のクラスメイトと担任が1人姿を消してしまったのだった。




 そこは白い空間だった。周りには何も無くクラスメイト達が立ちすくみ声を発することができず、首から上しか動かすことができないようだった。


『ようこそ! 私の世界【アルムス】へ! 貴方達は私の世界のある国に召喚魔法で召喚されている途中です。ちなみに私はこの世界の創造神です。召喚される貴方達にはそれぞれにスキルと称号を与えましょう。ちなみに元の世界に戻るには魔王を打倒し、世界の理を修正する必要があります。なので皆で力をあわせてがんばってください』


 そう創造神が言い終えると同時に俺の前にステータス画面が開かれた。周りを見渡すとほかのみんなの前にも表示されているようで、みんなまじまじと確認している。ちなみに俺のステータスはこんな感じ


名前:高梨正明

職業:エロゲーマーLv1

称号:異世界人

状態:健康

HP:200/200

SP:400/400

筋力:20

魔力:200

知力:100

運 :60

スキル:異世界言語、鑑定Lv5、無限の欲望Lv∞、絶倫Lv5


(職業、エロゲーマーって・・・)


 確認を終えたところでまた神の声が響き渡った。


『あなたたちに与えたステータスは各々の個性を抽出し、それをベースに強化したものです。必ずやあなたたちをサポートしてくれる能力でしょう。さあ、【アルムス】の大地へ降り立つのです!』


 俺たちの意識は闇にのまれ、気が付くと王城の召喚の間にいたのだった。




 それからはまさにテンプレだった。ステータス確認でクラスのリア充4人組の称号に勇者があったり、そのステータスが4桁だったのは当たり前、ちなみにほかのクラスメイトの最低は3桁後半であるため俺のステータスは軒並み低いことが判明した。

 その後は王様に会い世界を救ってくれと懇願され、翌日から訓練が始まったり、俺への差別が始まったりした。まあ、差別については自業自得な面もある。なんせ元の世界でオタクが集まってエロゲについて語ってたりしてたので、不良グループに目をつけられていたのだ。俺は俗にいうクラスカーストの最底辺だったし、こちらに来てからは低ステータスでなおかつ職業がエロゲーマー、そりゃハブられて目をつけられるのもうなずける。

 ちなみに数少ないオタク仲間はみんな魔法使い系の職業になっており、俺のことを見捨てずに助けてくれている。こいつらがいなかったら速攻で城から逃げ出していたところだ。


 召喚から1か月がたち、ついにダンジョンアタックが解禁となった。俺も後ろのほうで一緒に潜っていたのだが、目の前には不良グループが歩いていた。


「マジこいついらねぇよな!」


「なんだよ職業エロゲーマーって、異世界に来てもえろげーするのかよ!」


「たく、俺たちの品位が疑われるっての、だから、お前どっか行っちまえよ!」


 不良グループの一人が急にこちらを振り向いたかと思うと、足から光の鎖が伸びて俺に巻き付いた。


「何するんだ!早くほどけ!」


 俺は声を大にして叫ぶが、やつらはニヤニヤしながらこちらを見つつ言ってきた。


「いや、さ。お前、前から気に食わなかったんだよ。だからさちょうどいい機会じゃん、ダンジョンで死ぬと死体も残らないらしいじゃん」


「そうそう、だからここでいなくなってよ。でもさ、俺たちもこのまま殺しちまうと称号が犯罪者になるらいいじゃん?」


「だからさ、俺のスキル【ランダムテレポート】で飛ばしてやるよ。ちなみに生き残る確率が低い場所にランダムで飛ぶから、キッチリ死んどいてな?」


 俺は動かない体に力を入れながら精一杯抵抗しようとしたが、足元から光が発せられ、視界が光にのまれて何も見えなくなってしまった。



 でだ、俺の目の前になぜか魔王と名乗るゴスロリを着た10歳前後の女の子と、四天王と名乗る女性が4人いるわけだ。 冒頭のやり取りで現在すごい威圧が発生しているため、体がすくんでしまい動けない。


「ほう、この威圧でも気絶しないとはさすがだな。だが、ソレだけでは我には勝てぬぞ?」


「そうですわね。しかしこの者、いきなり転移で乗り込んできた割には強者の雰囲気がありませんわね」


(ほっとけ!こちとらレベル1のエロゲーマーなんだよ!)


 そんなやり取りを汗をだらだら掻きながら聞いている。あれだ、一撃でも貰ったら確実に死ぬ状況なのに、俺はなぜかまだ心に余裕があった。


「ふむ、いきなり消し飛ばすのも面白くないの。よし、勇者よ、最初の一撃は譲ってやろう。もてる全力で一撃を放ってみるがよい!」


 そういって魔王ちゃんは俺のほうへ一歩踏み出し、絶壁の胸をそらした。


(ちくしょう!でも俺にできることはたった一つしかない、今までは相手が男しかいなかったから戦えなかったが、この状況ならスキルが使える!)


 俺は覚悟を決めた。これから発動するスキルはそれはもう、悲惨なことになる。もし、これで失敗すれば俺は間違いなく八つ裂きにされる。むしろ八つ裂きなら優しいレベルだろう。それでも俺は生き残るために唯一のスキルである【無限の欲望】にかけるしかないのだ。


「ちくしょう!わかったよ!!後悔しても遅いからな?!」


俺は逆切れ気味に言う。


「わははは!後悔させれるような一撃がはなてるのか?さぁ、思いっきり放つが好い!」


 そう言われて俺は自分の中に意識を向ける。スキルの使い方は城での1か月で何度も試しており、発動自体は問題ない。ただそれを有効に使うことができなかっただけなのだ。


『対象を固定、ターゲットは魔王及び四天王、我がライブラリーよりシチュエーションを検索、12本が該当しました。イベントを抽出開始、シーン回想より24パターン抽出に成功、連続再生に登録しました。空間展開、固定完了、無限の欲望準備完了!』


 俺の中でスキルの発動が開始された。このスキルが発動した以上、もはや後戻りはできない。


「俺の準備は整った、さぁ心の準備は十分か?!」


「貴様程度の一撃などに屈する我ではないわ!」


「そうか、耐えてみるがいい『アンリミテッドデザイア』」


 俺がスキルを放った瞬間空間が書き換わり、中央には天蓋付きのベッドが現れた。


 そしてそこに手足が拘束され転がされている四天王の女性が一人、ちなみに煽情的なドレスにムチムチな体、魔王ちゃんの体とは全く別物のお姉さんである。

 ちなみにほかのお人は別空間に隔離拘束され、これから起こる情景を無理やり頭の流し込まれていたりする。まったくもってたちの悪い能力であった。


「この!魔王様に攻撃したのではなかったのか?!」


「悪いと思ったがこちらも命がかかっているんだ、お前たち全体に攻撃させてもらった。さぁ、俺のスキルで抵抗は無駄だ。あきらめてこれから起こる無限の快楽を楽しむとよい、大丈夫、痛いと思うことも快楽に変換されるから!」


「な?!なぜだ?体が言うことをきかない?!」


 そういって抵抗しようとしているが彼女の体は勝手に動き出す。そして俺の体も俺の意思を無視して動き出した。


「ちなみにもう俺にも止められない。もう止められないんだよチクショウ!俺の童貞がこんな形で終わっちまうなんて・・・」


「何言ってんのよ?!こっち来るな!たったすけて魔王様!」


 すでに彼女は半狂乱になって叫んでいる。まだ俺のエロゲーマーレベルが低いため精神までスキルの効果が及んでいないようだ。


「あきらめろ。俺はもうあきらめたよ、コンチクショウ!」


 そう言って俺の体も勝手に動きながらベットに上がり、彼女の服を乱暴に引きちぎってゆく。まさにケダモノである。


「そりゃエロゲー大好きだしそういうので抜いてたけどさ!コレはなんか違う!リアルでこれやるととても心が痛むよ!やめときゃよかった!」


「だったらやめろよ?!あっコラ!胸もむんじゃない!乱暴にするな!」


「俺だってしたくてしてるんじゃないよ?!スキルが勝手に体動かすんだよ!チクショウ初めては美少女ゲームみたいに和姦で童貞を喪失したかった。できたら同い年で清純な処女ビッチに逆レイプ風に奪ってほしかった!」


「こんな時にそんな性癖暴露するな~!」


 かくして俺のスキル『無限の欲望』が開始された。残り23シーン、俺の体は持つのだろうか?


 ちなみに今回の24シーンは全部凌辱物エロゲーの回想シーンから適用したため、まずは各四天王の初期凌辱『くっ殺せ!』に始まり触手凌辱や強制発情と『はっはててなどいないぃ~~~』の強制絶頂につながり、中盤になると四天王の3Pやら4P、はてには姉妹丼などが開催される。ちなみに絶倫レベルが10シーンでLv7に上がった。もし上がってないとこの時点で干からびてた。さらにはエロゲーマーレベルがLv20を突破、どうやら四天王を撃破した扱いになっているらしい。


 ついに16シーンから魔王ちゃんが登場する。


「くっ!四天王がこんなことでやられるとは・・・」


「ぜはー、ぜはー、誰か俺にすっぽんドリンクくれ。マジできつくなってきた」


「ならもうやめればよいではないか?!」


「俺だってやめれるならやめてぇよ!何発出した思ってんだ?!絶倫スキルとそのレベルが高くなかったら腎虚になって死んでるかテクノブイレクってるわ!」


 そうい言いつつ鎖で拘束されている魔王ちゃんににじり寄っていく。絵面はまさに『お巡りさん、こいつです!』であり事案発生どころかスポーツ新聞の一面トップを飾れるレベルである。


「くぅっ!我も四天王のようにするつもりか?!絶対に屈せぬぞ!」


「頑張れ、俺のレベルが上がってるから超がんばれ!」


「他人事だと思いよって!絶対殺してやるからな!」


「・・・あっごめん。シーンの登録順序が間違ってる、後ろからスタートだ。ほんとごめん!」


「え?!後ろって、まて?!コラまつのじゃ!そっそれはあんまりなのじゃ!」


「ほんと、ほんとごめん!」


 俺はそう言いながら魔王ちゃんのほうへにじり寄っていく。そしてその手にはなんかガラスでできた注入器具が握られており、その中身がゆらゆらと揺れていた。


 ついにラストの24シーンが終わった。そして俺の周りには魔王ちゃん及び四天王が白濁の海に沈んでいる。もっと言うならなんかお腹がぽっこり......わかった言い訳はやめよう、腹がぼてっとしたエンドで満足そうに寝入っている。あれだ俗にいう腹ボテハーレムエンドだ。


「なちゅうことになってしまったんだ。18歳一晩にして5児の父親になってしまった・・・」


 俺が両膝と両手を床についてうなだれているそばで魔王ちゃんが目を覚ましてこちらをうかがっていた。そして自分のお腹をさすりながら言ってきた。


「ご主人様、もうすぐ我とご主人様の赤子が生まれるぞ。我が子ともども調教してください」


「どうしてこうなった!!」


 俺は床に拳をぶつけながら絶叫したのだった・・・




エピローグ


 勇者達が召喚された一か月後、突如として創造神から神託が下った。魔王が討伐されたため送還希望者は送還するとの神託であった。これに応じたのは25名で残りは異世界に残ったという・・・


 ちなみに魔王を討伐した異世界人はそのまま残り幸せな家庭を築いたといわれているが、それが世間一般でいう幸せな家庭であったかは甚だ疑問であったという。なぜなら、彼は生涯にわたり性について苦労したと文献に記されていたからだ。


『ご主人様、娘のほうも準備できているぞ』

『パパ~!優しくしてね!』


『ほんと、どうしてこうなった・・・』



○スキル解説

『無限の欲望』

 職業:エロゲーマーの固有スキル

 効果:スキル保有者がプレイしたエロゲーのエロシーンを対象者及びスキル使用者に強制的に演じさせる。エロゲーマーのレベルが高くなるほど再現度が上昇し、最終的には再現した結果を現実に定着させることが可能で対象者の精神すら書き換えてしまう。制限としては持続時間がスキル使用者の精力に依存するため絶倫等のスキルがないと自身を滅ぼす諸刃の剣となる。


ほかの作品も上げれるよう頑張って執筆します!

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― 新着の感想 ―
[良い点] エロい。ノクターンでもっと詳しく書いて欲しい。
[一言] 被害者にたいしてなんてひどい能力なんだ、って思ったんですが、感想への返信を読んで考えが変わりました。 主人公、BLゲーやってなくて良かったですね。 もしやっていたら……そしてうっかり不良相手…
[一言] 女の子に対しては鬼畜なスキル…… ((((;゜Д゜))) ………ダガ、ソレガイイ! d=(^o^)=b
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