ある晴れた日曜日
…ある晴れた日曜日…
「おーい、みんな集まったかーー、点呼確認するぞーー」
今日は待ちに待った山岳部の部活動だ。
天気も良く、絶好のお花見日和といったところか。
先輩が大きな声を出して張り切っているようだ。
「スズキーー、スズキはいないのかーー」
少しぼーっとしていて聞いていなかった。
「あっ、はい居ます」
「鈴木は居ると……次は、セガワーー」
僕の名前は、鈴木健二 大学生初の部活動にウキウキしている。
「みんな揃ったようだな、今日登る山……というより丘だが油断は禁物だ。 特に新入部員、ちゃんと準備してきたか? ヒロ、一緒に確認するぞ」
「えー、俺っすか、はぁ……」
抜き打ちで持ち物チェックが始まった。
「セガワ! お前は死ぬ気か、渡した用紙の半分も準備できてないな。どういうことだ!」
セガワと呼ばれた人は笑いながら言った。
「いや~~、先輩いいじゃないですか~~」
「はぁ……今回は初めての参加だから許すが、次はないからな。」
「へーい」
先輩はこめかみを押さえ言う。
「頭が痛くなってきた、ヒロそっちはどうだ」
「こっちっすか~~、完璧すよ~~というかアマゾンで遭難してもいいってぐらいに、色々持ってきてますで~~」
「はぁ~、鈴木、無駄が多いと大変になるぞ、まあセガワより断然マシだが。ヒロ、とりあえず行くか」
「そっすね、はーい荷物片付けるっす」
「はい」「は~い」
「それでは、行くぞ!」
先輩の掛け声と共に、僕らは山? に登り始めた。
修正が多くてすいません。




