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この星空の下で  作者: sinson
第一章 すべての始まり
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悲劇

…悲劇…


私がこの人族、スズキを連れてきたのには理由がある。

それは、二年前に遡る……


当時、カリーヌ王国はいつものように、半年に一回襲ってくる聖アドリーナ皇国の対応に追われていた。

だがいつもと違うことがあった、かなり大規模な軍で襲ってきたのだ。

その時、私の父は国内すべての領主に頼み込み、最低限の軍備以外をすべて、皇国との国境付近にある、アルバン要塞に送り込んだ。

この早急な対応により、皇国軍をすぐに打ち破れる要因となる。


ここまでは良かった。

だがその戦闘の最中、国々を飲み込み巨大化しつつあったベルント帝国が、南から船で襲ってきたのである。

そこにあったソレーヌの実家、セバスチャン領が一時的に帝国の支配下になった。

領主と奥さんは残虐に殺され、ソレーヌと兄のガストンは王都アントワーヌに落ち延びる。


セバスチャン領が制圧されたと知って、アルバン要塞の戦線で軍を率いていた私の兄は、急いで皇国との戦争を終結させ、1週間で帝国を追い出した。


たった1週間だったが帝国の支配はあまりのもひどいものだった。

セバスチャン領にある1~2万人が住んでたと言われてた、大都市オドランが半分廃墟と化し、屍体で川が埋まったそうだ。

そして、その際奴隷として連れて行かれた領民は一人も戻ってきていないらしい。


その惨事で私の父、国王は、友人であり、長年の付き人であった、ソレーヌの叔父、オルダン・セバスチャンを亡くした。

それ以降、何かに怯え、考えるのを放棄し、この惨事で力を得た領主、ウジェーヌ・アデーヌの言いなりとなる。

なぜ、この惨事の時、他の領主と違い、アデーヌ家が力を得たのか私は不思議に思った。

私は兄と付き人となったソレーヌ、セバスチャン家を引き継いだガストンと共に、この謎を調べ始める。


これからは週一回を目指して投稿していきます。

来週お楽しみに。

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