君は
掲載日:2014/12/01
ふう、と君は息をそっと吐いて、そのとがった視線で僕を突き刺した。
丸い目、猫のような眼。何もかもを写すようでいて、何もかもを突き放す。
きみきみ、なんて君はかわいくない呼び方をする
そして、僕はなんだかんだ言って結局はそれに応じてしまう。
憎みたいのに、憎めない。
好きになりたいのに、想いきれない。
君のことを考えると、常に僕の精神は不可思議な曲線のコードにぐるぐる巻きにされてしまう。
ああ、もう、どうにでもなってしまえばよいのに。
君との日常は、相変わらず僕の目の前にふわふわと漂いやがる。無遠慮に、無神経に、不注意に。
まるで、ねぇ、そう。僕の手が届くみたいに。
君も知らない君の価値、ずたぼろにして、引きずり落として投げ捨ててしまいたい。
そう、君のことを捨ててしまいたいんだ。
弱弱しく足掻くだけだった日々と一緒に。
そんなこと、できたら、きっと。しあわせ。




