お兄さんと双子の関係
はじめました
俺はけしてロリコンではない
「賢ちゃん」
「なんだよ」
「私と恋人になってよ」
「嫌だ」
「なんでよ…」
俺は草野賢吾
幼なじみである和葉を可愛がり続けてたら勘違いで好きになられてしまった
それからは毎日のごとく好きだの付き合ってよだのいわれるがけして付き合う気はない
なんたって…一回り年がちがうからだ…
俺は23歳、和葉はというとまだ小学五年生の11歳
和葉からみたら単なるオッサンなのに俺に恋をしたとかいいだすのだー
なんで俺なのかというと、俺にも責任があるみたいなのだ
お隣の石垣家に和葉と葉月という双子の姉弟がうまれた
12歳の俺には和葉と葉月は可愛くてしょうがなかった
まぶたをあけるだけでキラキラと瞳を輝かせ双子を俺がおもうかぎりかわいがった
それがいけなかったのか双子は三歳の時点で
「けんちゃんとけっこんすりゅー」
と言い始めた
二人ともがだ…まさか弟の葉月までいうとはおもわなかったが三歳だし可愛いから
「大人になったらな」
と答えて双子が11歳になった
→
まあ
勿論おれが悪いんだけどさ
3歳の夢を壊せなかったしチキンなのがいけなかったんだよなぁ
そして恋人にしてくれとねだられ今にいたる
「ねぇ賢ちゃん。チューしよー」
「しねぇって」
チューってガキかよ…
ってまだ小学生か
「いいじゃん。チューしたいんだもん」
「したいって、付き合ってないだろ」
「いずれ付き合うんだからいいじゃん」
「いいじゃんじゃねぇよ!キスは好きな人とするもんだろ」
「私賢ちゃん好きだよ」
「俺の意思は?選択権は?」
「大丈夫、賢ちゃんは私を好きになるから。ほら、だからカモンっ」
「こら、そんな股ひろげんなっパンツ見えてるぞ」
文句を言いながらクッションを投げつけた
なんて恥じらいのない小娘だ…
いつの間にかキスねだりやがって…誰が教えた?こんなんいつ覚えたんだか
→
「ねぇ、和葉ちゃんー」
「なぁに?葉月君」
私たち双子は「ちゃん、君」をつけて呼ぶ
「賢ちゃんとはどうなの?」
「どうってチューもお預けなのさー」
「お預けって…」
「全然賢ちゃんムラムラしてくれないんだよー」
(するわけないじゃんby葉月)
「へぇ…それで」
「早く賢ちゃんの子供産みたいのに」
「ちょ、待って…産みたいってまだ月経きてないでしょ」
「あ…そうだった」
「というかまだ付き合ってないじゃん」
「うるさい…私は賢ちゃんのお嫁さんになるのっ」
私の夢を馬鹿にしないで…
葉月は早々にお嫁さんになる夢を忘れたけど私はあの時からの夢なんだからっ
大好きな賢ちゃんのお嫁さんになりたくて勉強だって運動も頑張った
普通の平均値だけど
可愛い女の子になるため身だしなみはきちんとしようと頑張る
でも賢ちゃんの周りにいる綺麗な女の人にはかなわないとおもった
だって私と違うんだもん
あんなに綺麗な人に迫られたら賢ちゃんだってころっと浮気するかも