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世界征服よりも世界運営のほうが大変だとは思わなかった  作者: ももらら
第1章 新首領、仕事に取りかかる

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かつての上司

部下が上司になる。逆転現象が起こると、いろいろな問題が出てくるものです。

 会議後。


 廊下で足音が響く。


 マグマリオンが立ち塞がる。


「閣下……いや、クロノ」


 声が低い。


 かつては直属の上司だった怪人。


 クロノが主任だったころ、何度も怒鳴られた。


「お前は、優秀だ。お前のサポートがあったからこそ、我々は前線で死力を尽くすことができた。それには感謝している」


 意外な言葉。


「だがな」


 溶岩の瞳が揺れる。


「これまで命を賭けて戦ってきたのに、これからは“発電所”と言われて、すぐ飲みこめるほど単純ではない」


 本音だった。


 クロノは静かに答える。


「理解しています」


「ならばなぜ、そこまで冷静でいられる」


 少しの沈黙。


「私は……戦場に立ったことがありません」


 マグマリオンの目が細くなる。


「その代わり、後方で“損失報告書”を書き続けました」


 何万人の戦闘員が消えたか。

 何体の怪人が爆散したか。

 どれだけの基地が吹き飛んだか。


「勝っても勝っても赤字でした」


 マグマリオンは黙る。


「だから今度は、“減らさない”戦いをします」


 しばらくの沈黙の後。


 マグマリオンは鼻で笑った。


「気に入らんな」


 クロノはうなずく。


「当然です」


「だが」


 マグマリオンは背を向けた。


「やるからには徹底してやれ! 世界最大の地熱発電が作れなければ、貴様を首領から引きずり下ろす」


「期待しています」


 軽く会釈。


 溶岩の巨体が去る。


 クロノは小さく息を吐いた。


(第一関門、突破……たぶん)

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