怪人たちの再配置
世界最強の公務員軍団、誕生です。
その日の午後、幹部会議が開かれた。
出席者
溶岩大公マグマリオン(元・戦闘部隊総司令)
氷牙公爵フロストヘルム(情報部長)
毒婦クイン・ヴェノミア(諜報統括)
その他、筋肉量が多すぎる者多数
クロノは資料を配る。
「本日の議題は“怪人たちの再配置”です」
ざわつく。
「我らは軍団だ!」
「戦う場所がないなら作ればいい!」
「隣の次元とかどうだ!」
クロノは静かに言った。
「世界はもう征服済みです」
沈黙……。
「どこの次元にも敵がいません」
マグマリオンが拳を叩きつける。
「では我らは何をすればよい!」
クロノはスライドを切り替える。
映し出されるのは――
“怪人活用計画(案)”
・溶岩系怪人 → 地熱発電部門
・氷系怪人 → 冷却インフラ管理
・怪力系 → 災害復旧特別班
・飛行怪人 → 国際物流
会議室が静まり返る。
「地熱発電?」
マグマリオンが震える声で言う。
「我は溶岩大公だぞ……」
「適任です」
即答。
「閣下、我は氷で敵を凍らせてきたのだが」
「冷蔵流通革命を起こせます」
「毒はどうすれば?」
ヴェノミアが妖艶に笑う。
「医薬品研究です」
戸惑う幹部たち。
クロノは続ける。
「戦闘は破壊でした。これからは“維持と発展”です」
マグマリオンは腕を組み、うなる。
「……つまり我らは、この世界で公務員になるのか?」
クロノはわずかに微笑んだ。
「世界最強の公務員です」
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