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世界征服よりも世界運営のほうが大変だとは思わなかった  作者: ももらら
第3章 悪の組織、ホワイト企業になる

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蠢く灰と小さな成功

黙々と仕事をこなしながら謀略を巡らすアシュレイ。世間は少しずつネメシスを受け入れていますが……。

とりあえず本日の投稿はここまでです。明日は次の章からの投稿となります。

 その夜。


 アシュレイの執務室。


 画面には市民監視団体。


《広報映像は一定の効果あり。だが内部情報の透明性は不十分》


 彼は短く返信。


《監査報告の公開を要求しては?》


 送信。


(疑念は必要だ)


(信頼が急速に高まれば、反動も大きい)


 机に置かれたクロノの会見映像を見つめる。


「あなたは本気だ」


 静かな声。


「だからこそ、崩れた時は劇的だ」


 数週間後ーー。


 停電時間、半減。


 デモ参加者、微減。


 求人応募者、増加。


 高瀬が報告する。


「支持率、わずかに上昇」


 マグマリオンが不思議そうに言う。


「我ら、受け入れられたのか?」


 水城が苦笑する。


「まだ、半分です」


 クロノは静かに言う。


「それでもじゅうぶんです」


 だが、そのとき。


 桐生が新たな報告を出す。


「問題があります」


 スクリーンに映る。


“怪人優遇税制疑惑”


 ざわめき。


 アシュレイがゆっくり口を開く。


「内部資料が、どこかから流出しています」


 水城が凍る。


 高瀬が眉をひそめる。


 クロノは静かに言う。


「内部調査を」


 アシュレイが目を細める。


「お任せください」


 その声は穏やか。


 だが、灰は確実に積もっている。


 人間と怪人が同じ机についた。


 それは前進だ。


 だが同時に――


 裏切りの可能性も、同じ机に置かれた。


 クロノは玉座に戻り、呟く。


「信頼のコストは高い」


 外では、世界がまだ揺れている。


 そして灰燼参謀は、今日も完璧に仕事をこなす。


 首領の隣で。

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