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悪の組織、面接をする3
まさかのヒーロー後援会だった人物が面接です。
最後に入ってきたのは、20代の青年。
少し緊張している。
「元・蒼天のアークブレイバー後援会広報、水城透です」
室内の空気が一気に変わる。
マグマリオンの溶岩がぶくりと泡立つ。
クロノが静かに手で制止しながら促す。
「続けてください」
水城はまっすぐクロノを見る。
「ヒーローは負けました。ですが、守ろうとしたものは残っています」
静寂。
「私は守る側にいた。これからは監視したい」
アシュレイの目が細まる。
「監視?」
「はい。内部から」
クロノは問いかける。
「私たちを信用できますか?」
水城は一瞬だけ迷い、そして答える。
「できません」
全員が止まる。
「だから、入るんです」
その言葉はまっすぐだった。
マグマリオンが低く言う。
「お前は、我らを憎んでいるか?」
「正直に言えば、まだ整理できていません」
クロノはわずかに微笑む。
「それでじゅうぶんです」
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