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世界征服よりも世界運営のほうが大変だとは思わなかった  作者: ももらら
第3章 悪の組織、ホワイト企業になる

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悪の組織、面接をする1

元公務員との面接です。

ネメシス連合本部・第7会議室。


 入口のプレートにはこう書かれている。


“人間職員採用面接会場”


 その下に小さく、

 ※溶岩飛散の可能性は現在0%です


 クロノ・ヴァイスは深呼吸を一つ。


 隣には人事担当怪人《帳簿の魔女カリグラ》。

 後方の壁際には、腕を組んだマグマリオン。


 そして、少し離れた位置に灰燼参謀アシュレイ。


 彼は面接官ではない。“オブザーバー”だ。


 表向きは。


 ドアが開く。


 入ってきたのは30代半ばの女性。


 ピシッとしたスーツ姿で、背筋が伸びている。


「本日はお時間ありがとうございます。元・東央市役所危機管理課、高瀬梓(たかせあずさ)です」


 マグマリオンが小声。


「……危機管理?」


 クロノが頷きながら声をかける。


「どうぞ、おかけください」


 彼女は座る。


 視線は揺れない。


 クロノが問う。


「なぜ、当組織に応募を?」


 少しの沈黙。


「世界が変わったからです。これまで私は“災害対応”をしてきました。怪人の侵攻、ヒーローとの戦闘による都市被害……」


 マグマリオンが気まずそうに目を逸らす。


「正直に申し上げます」


 彼女は続ける。


「壊した側と戦うより、動かすほうが早いと思いました」


 室内が静まる。


 クロノの目がわずかに細まる。


「恐怖はありませんか?」


「あります」


 即答。


「ですが、恐怖だけで仕事は選びません」


 アシュレイが静かに口を開く。


「もし、あなたの上司が溶岩の怪人だったら?」


 一瞬の間。


 高瀬はマグマリオンを見つめる。


「温度管理マニュアルを作ります」


 マグマリオンが小さく笑った。


「悪くない」


 クロノがメモを取る。


(現実的。感情より機能)

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