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燃え尽きた首領
宿願を果たしたはずなのに……
歓声が上がる。
怪人幹部たちは涙を流し、戦闘員たちは拳を突き上げる。
「世界征服、完遂!!」
だが……
その中心で、グラン=ディアボロスは静かに空を見上げていた。
「……で?」
沈黙が広がる。
「……で、どうするのだ?」
幹部たちは顔を見合わせる。
「え、ですから……世界は我らのものに……」
「うむ、だから……何をすればよいのだ?」
ディアボロスが、ぽつりと呟いた。
「我は……アークブレイバーを倒すために生きてきたのだ」
20年。
正義と戦い続ける日々。
作戦立案、基地建設、怪人育成、幹部の裏切り処理。
すべてはヒーローを倒すため。
それが、今終わった。
「何をすべきなのだろうな」
ぼそりと呟いたその一言は、地獄よりも重かった。
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