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世界征服よりも世界運営のほうが大変だとは思わなかった  作者: ももらら
プロローグ

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2/28

燃え尽きた首領

宿願を果たしたはずなのに……

 歓声が上がる。

 怪人幹部たちは涙を流し、戦闘員たちは拳を突き上げる。


「世界征服、完遂!!」


 だが……


 その中心で、グラン=ディアボロスは静かに空を見上げていた。


「……で?」


 沈黙が広がる。


「……で、どうするのだ?」


 幹部たちは顔を見合わせる。


「え、ですから……世界は我らのものに……」


「うむ、だから……何をすればよいのだ?」


 ディアボロスが、ぽつりと呟いた。


「我は……アークブレイバーを倒すために生きてきたのだ」


 20年。

 正義と戦い続ける日々。

 作戦立案、基地建設、怪人育成、幹部の裏切り処理。


 すべてはヒーローを倒すため。


 それが、今終わった。


「何をすべきなのだろうな」


 ぼそりと呟いたその一言は、地獄よりも重かった。


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