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静かな布石
アシュレイ、虎視眈々と。
ハラスメント研修が実施された夜。
アシュレイの執務室にて。
彼は端末を開く。
画面には、人間側の市民団体。
ネメシス政権を監視する市民連合
彼は匿名でメッセージを送る。
《内部の改革は形だけ。本当に安全か、精査を》
送信。
しばらくして返信。
《内部資料は入手可能か》
それには応えず、アシュレイは画面を閉じる。
(直接は渡さない)
(疑念だけを育てる)
彼は立ち上がる。
鏡に映る自分を見つめる。
「急ぐ必要はない」
淡々と、冷静に。
「彼が完璧であるほど、崩れたときは大きい」
小さく笑う。
野望は、消えていない。
むしろ、静かに燃えている。
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