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世界征服よりも世界運営のほうが大変だとは思わなかった  作者: ももらら
第2章 内部での戦い

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使える者は使う

クロノ、アシュレイの思惑ごと飲みこみます

 アシュレイが歩み出る。


「ですが閣下。怪人たちは“戦う存在”です」


「否定しません」


「発散の場がなければ、不満は溜まる」


 クロノは頷く。


「月例“模擬戦闘大会”を開催します」


 怪人たちの目が輝く。


「安全管理下でのバトル。勝者にはボーナス。模擬的な市街地を作ります。破壊はその区域に限定します」


 マグマリオンが低く笑う。


「少しは分かっているな」


 アシュレイの笑みが薄れる。


(読まれている)


 クロノは静かに視線を向ける。


「アシュレイ副主任」


 わざと“副主任”と呼ぶ。


「あなたの能力も当然ながら必要です」


「ほう?」


「労組との交渉担当を任せます」


 会議室がざわつく。


「私に?」


「外部、内部問わず交渉ごとはあなた以上の適任者はいないでしょう」


 アシュレイの目が細くなる。


「監視ですか?」


「信頼です」


 短い沈黙。

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