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使える者は使う
クロノ、アシュレイの思惑ごと飲みこみます
アシュレイが歩み出る。
「ですが閣下。怪人たちは“戦う存在”です」
「否定しません」
「発散の場がなければ、不満は溜まる」
クロノは頷く。
「月例“模擬戦闘大会”を開催します」
怪人たちの目が輝く。
「安全管理下でのバトル。勝者にはボーナス。模擬的な市街地を作ります。破壊はその区域に限定します」
マグマリオンが低く笑う。
「少しは分かっているな」
アシュレイの笑みが薄れる。
(読まれている)
クロノは静かに視線を向ける。
「アシュレイ副主任」
わざと“副主任”と呼ぶ。
「あなたの能力も当然ながら必要です」
「ほう?」
「労組との交渉担当を任せます」
会議室がざわつく。
「私に?」
「外部、内部問わず交渉ごとはあなた以上の適任者はいないでしょう」
アシュレイの目が細くなる。
「監視ですか?」
「信頼です」
短い沈黙。
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