表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

私、山家の偏見ー歴史エッセイ

別妻について

作者: 山家
掲載日:2026/02/28

 今更ながらですが、「戦国に皇軍、来訪す」の一部の描写等について、完全に誤っていた、と私自身が反省する事態が起きています。


 今更の告解ですが、戦国時代の日本の婚姻関係について、私は一夫一妻が基本で、それ以外に男性が、いわゆる妾を持つのが大らかに見られていた、と理解していて。

 それに基づいて、「戦国に皇軍、来訪す」の夫婦、男女関係を描いています。


 ですが、ゆうきまさみ氏の「新九郎、奔る」という漫画を読んで、更に、それに関する感想等を読んでみると、戦国時代の日本では、正妻と妾以外に別妻という夫婦、男女関係があるのを教示されました。


 それで、慌ててネットで調べてみると、それが本当なのが判明することに。


 本当に私の無知について恥じ入るしか無いです。


 そもそも論になりかねませんが、江戸時代の徳川幕府の武家諸法度制定によって、妻は一人、それ以外の男女関係は全て妾関係というのが定まったようです。


 その為に、淀殿にしても単なる妾に過ぎない、という描写が江戸時代に行われるようになり、それが21世紀の現在に至るまで、尾を引いているとか。


 この際に江戸時代より前、戦国時代の日本の男女関係について、豊臣秀吉の女性関係を一例として述べるならば、お寧が秀吉の正妻、淀殿、松の丸殿(京極竜子)、三の丸殿(織田信長の娘)、加賀殿(前田利家の娘)の4人が秀吉の別妻で、それ以外の女性は秀吉の妾、ということになるようです。


 そんなに妻を5人も抱えて良いのか、と現代でしたら、非難轟々の話になりますが。

 戦国時代の日本では、正妻は一人だが、別妻は複数抱えてもよい、という社会だったようです。


 勿論、別妻を複数抱えるとなると、それこそ夫は正妻以外に別妻まで、更に言えば、正妻や別妻、妾が産んだ子どもまでも養い育てる義務が生じる、とのことで。

 世知辛い話をすれば、それだけの生活を営もうとしては、余程の資産、収入がある男で無ければ、別妻を抱える等は無理だな、と私はどうにも考えてしまいます。


 更に細かい余談をすれば、戦国時代には市役所等で婚姻届を出す等の義務は無く、法律婚は存在していませんし、中近世の中西欧諸国のように、教会での結婚式で婚姻が認められていたような宗教婚も、古代から近世に至るまでの日本史では存在しなかった、と言っても過言では無かった気が私はしています。


 結局のところ、この辺りは何を以て、婚姻が成立したといえるのか、という問題に究極はなることで、それこそ世界各地、更には時代の慣習や宗教等で異なるとしか、言いようが無く。

 本当に判断が難しい、としか、私には言いようが無いのですが。


  私なりの現時点での判断で言えば、「戦国に皇軍、来訪す」の執筆開始時点で、その辺りを理解した上で、「戦国に皇軍、来訪す」のシリーズを描くことになっていれば。


 プリチャ(永賢尼)は別妻扱いになって、当然に張娃(上里愛子)も正妻として、それを是認して、上里松一と3人の男女が共同で夫婦生活を送ることになっていたな。


 上里清と理子、アーイシャ・アンマールこと広橋愛の三角関係も違う形になって、広橋愛は上里清の別妻になって、当然に鷹司(上里)美子は、上里清と広橋愛の娘のままになって、日本に赴くことになって、後半の上里家の家族関係は完全に違う形になった気が。


 等々の想い、考えが浮かんでなりません。


 そんなことになっていたら、現在の「戦国に皇軍、来訪す」とは完全に違った話になっていたのは間違いなく、その結果として、更なる好評を博すことになったか、更なる大爆死といわれる事態になったか、今となっては謎ですが。


 本当に別妻というのを知らずに描いてしまい、すみませんと謝ります。

 御感想等をお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
正妻、と、別妻 ← いわゆる、「現地妻」かな、と思いました。平安とか、流刑の貴人が現地できちんと「お世話」されて、妻子持って……はい、これが現地妻。正妻とは違いますね、でも、妾でもない。流刑が解かれて…
 「戦国に皇軍来訪す」が仮想戦記として秀逸だった構造は多々ありますがその中のひとつ──前提として皇軍がタイムスリップした様に見える1541年の世界は細かい点で我々の世界の過去がそっくりそのままと言うワ…
戦国時代は戦争で男が滅多やたら死ぬので、妻妾を複数にしないと女が余るという都合があったのかも?(余った女は全部妾にすると、男女の親族の身分の釣り合いがおかしくなるので、妻も複数に。) 江戸時代は、正妻…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ