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彼岸花の季節  作者: 泉ヶ森 密筑


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2/2

2.朝です

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

リハビリ作です。



 眼前の衛兵(?)さんは御機嫌いかがなのかしら?


 現在、取調室で間違いないであろう個室に連行された、わたくしニムエでございます。


 因みにこの取調室は街の自警団達の屯所ではなく、王城の中の取調室です。

 一口に王城とは云っても、結局は大きなお役所だからね。しかもあれこれ総まとめ。色んな意味で総纏め。勿論、取調室も在って然るべし。


 で、……んー、まあねー。“王家の森”で遭難してたの助けられたんだから、仕方ないかー。

 人の膾炙する「王家の森」とは、正確には神域にあたる森で、一般人は本来なら立ち入り禁止区域なのです。この「立ち入り禁止区域」に勝手に入ったら、まあ順当に捕まるって話ですな。しかも私の場合間抜けなことに、「王家の森」の(きわ)に沿うように通っている道からすぐ、もう丸見えの所でスッ転がっていた訳ですんで。

 いやね、動こうと思えば動けましたよ。でも滑落の際に足首と膝を痛めまして、ついでに滑落の衝撃で動けぬ間に立派な蛇さんが私の体の上でとぐろを巻いてくつろぎ出す始末でしたですよ。と、つらつら喋り倒s…説明します。


「しかも蛇さん、たぶんですけど“森の”蛇さんでしょ? 騎士さん達も見ましたでしょう?」


「いや……うん。“森の守護”の一角だろうとは思われた。その“守護”がお前を守るように百足や細々とした虫から守っていたからな……」


「虫の天敵といえば蛇さんより蛙さんだと思うんですけど、さすがに百足相手では蛙さんだと荷が重かったのでしょうかね?」


「…………そこは、重要な話なのか?」


「全然」


──ぐークルクルキュルルル…………


 ……私のお腹が鳴りました。

 だって、お腹が空いたんだもん! 今は朝よ! 普段なら朝食をいただいている頃合いよ! 私は食事も摂らず早朝から()()して来たんです。いや今それはどうでも良い。嗚呼、お腹の鳴る音を聞かれた。けっこう、しっかり目に大きな音したもん。顔が熱い。きっと頬が赤く染まっているでしょうて。


「ええと、……騎士さん? 私は空腹です。衛生的に安心安全である朝食とお茶を所望します」


「お前、なかなかどうして図々しいな。出す訳ねーだろ」


「あらまあ、野蛮人」


「あ?」「は?」「え?」


 今更ですが、取り調べの為の衛兵改め騎士さん達は、全部で三人居ます。先程から私に質疑応答を求めて喋っているのは紺色髪の強面青年。たぶん若いです。もうお一方(ひとかた)が焦げ茶色の髪の糸目おじさん。ちと小柄です。最後にひ弱そうな若い女性。女性は供述調書の記録係だと思われます。


「あ、お金は払いませんよ。余分な金銭なぞ持ち歩いておりませんから」


「な?」「は?」「へ?」


 まともな返事は貰えないようです。









時間帯の提示だけで終わるΣ(ノд<)

次回は弁当でも広げようかなぁ……('_'?)

o(T△T=T△T)oどうしよう?

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