7.平穏の終わり
今回は主人公視点がありません
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ニュース
「昨夜未明、朽葉区・月影小路にて魔物が出現。その影響で複数のビルが倒壊し、死者は百名を超える大惨事となりました」
「魔物は駆けつけた魔法少女数名により討伐されましたが、魔法少女内一名が重傷を負い現在治療中です。他の魔法少女も軽傷を負った模様です」
「このような魔物被害は、約三十七年前の大規模な魔物出現以来となります」
…………
……
…
「また、SNS上では現場に竜族の子供が居たとの目撃情報が相次いでおり、政府は竜族との友好関係維持のため全力で捜査を行うと発表しています」
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SNS
「やばくね?」
「え?魔物の一匹でこれ?」
「どうなってんの……」
「ああああああああああ」
「うそ、俺の知り合い近くに住んでるのに」
「どなたか、〇〇〇〇を見かけませんでしたか?探してます。見かけたなら xxx-xxxx-xxxx までお電話ください」(写真付き)
「てか、崩壊したビルにうちの会社あるじゃん……終わった」
「うあああああ」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
「どうすんの?政府は何か言ってる?」
「魔法少女が来たらしいけど、誰か詳しく!」
「見たんだ俺は!あそこで竜族の子供が居たんだ!!!」
「それいうやつ多いけど、証拠は?」
「救助隊まだ来てないの?怪我人どうなってんの」
「え、重傷の魔法少女もいるの?マジでやばいな」
「こんな時に休暇とか何してんだよ…」
「いや、ルミナも誰もこんなこと予想できんだろ」
「情報が遅すぎる、現場から生中継できないの?」
「俺の家も倒壊してる……避難所どこ?」
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政府・魔法少女・妖精
「……どうなっている」
口を開いたのは政府の重鎮だった。
「今回の魔物のランクはCだと聞いていた。だからCランク2人とBランク1人を派遣したのに、それなのにBランクの魔法少女が重傷を負うなど、前代未聞だ」
「そもそも、今回の魔物は人間だったそうじゃないか? どうなんだ、妖精殿」
「……わからないよ」
気弱な妖精は小さな声で答える。
「わからないだと? ……ふざけるな!」
「わからないものはわからないよ! そもそも、人が魔物化するなんて滅多に起こらない。仮に起こったとしても“魔人”と呼ばれる人形になるはずだ。そしたら、もっと被害は大きかったはずだ!」
「今回の魔物は、倒した後に人間の生首になった。あれは死んでから魔物化した時の現象……ありえないんだよ……」
沈黙が場を包む。
「……もしもだよ」
気弱な妖精が震える声で口を開く。
「もしも、あれが誰かによって作られた魔物なら……」
「あるわけないだろう!!」
別の妖精が怒声を上げる。
「あるわけがない! 人工的に魔物を作るなんて、それも人間で死後だぞ! ありえない! あったとしたら、そいつは神か悪魔だ!」
「……落ち着いてー、そんなにカリカリしないで」
気だるそうに、ある魔法少女が口を開く。
「今そんなこと、どうでもいいでしょー」
「それよりも、今後こういう奴が出てくるかもしれないことを考えようよー」
「……それは、強者の余裕だよ、Sランク魔法少女ルミナ」
「……違うよー。そんないるかいないかわからない存在を議論する場じゃないでしょ」
「……そうだったな」
ルミナの声が場に落ち着きをもたらす。
「……それでは、今後のことについて会議を始める」
いかがでしたか?楽しんでもらえたのなら幸いです。
見にくい、ここの文章がおかしい、面白くない、などありましたら教えて頂きたいです




